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ダンジョン潜行者組織代表対抗戦 11

俺は解体するため解体用のナイフを取り出した。



巨大牛の腹を割き討伐証明となる魔力結晶を取り出す。

大きさを見るに位Ⅲの低レベルといった所だろうか、新宿ダンジョンでの鎧の方が大きさも魔力の密度も高い。


「うわぁ、ビッグブルを素手で倒しちゃったよ。お兄ちゃん相変わらず人間離れしてるね。」

「何を言ってるんですか、隊長の人外じみた強さは我々対策本部の部隊では周知の事実では無いですか。これくらいはやっていただかないと無礼な方々への示しにもなりません。隊長、解体お手伝い致します。」


魔力結晶を眺めていたら後ろから2人から声を掛けられた。

蜂谷(はちや)はニヤニヤとこちらを眺め、竜胆(りんどう)は当然と言わんばかりに澄まし顔でこちらに近付いてきている。


「竜胆助かる。ありがとう。」


魔力結晶を対抗戦専用のバッグに入れ、竜胆に感謝の言葉を掛ける。

最初の方こそ彼女等に任せていたのだが流石に何もしない訳には行けないと思い先頭を変わったのだが、先程からあまり強いモンスターも出現しないため俺が出合い頭に仕留め、解体を手伝ってもらう流れが出来ていた。


一応レアなモンスターが出現しそのモンスターの素材がこのダンジョンで最も価値のある物なのだが先程からとんと見かけない。

そのモンスターはこのダンジョンにしては危険度が高く少々厄介な為、発見次第俺が仕留める手筈なのだが上手く行かないものである。


魔力結晶の量も中々多く、ここまで討伐したモンスターの素材もあるし一旦引き返すのもありかもしれない。

それに対抗戦的に価値がそんなに高く無いとは言えこの肉はかなりの量なので、市場に流せばそれなりの量の人の食料になる事だろう。


「一度戻ろう。制限時間はまだまだあるし荷物も多くなってきた。」

「そうですね、良い判断だと思います。」

「帰る時間がもったいないと思うけどこれだけの量があればまず大丈夫か。うん!私も賛成!お肉はお兄ちゃんがお願いね。」

「ああ、勿論。最初からそのつもりだ。」


俺達は解体を終えると荷物を纏め、一度地上に戻るべく来た道を引き返した。

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