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ダンジョン潜行者組織代表対抗戦 8

取り敢えずいつの間にか寝ている百合を起こし今日は引き上げる事にした。



そして時が経ち次の日。

その間に異様に魔力が込められた召喚媒体に百合(ゆり)のテンションがおかしくなったり(取り敢えず後日に説明すると言って誤魔化した)、予選の基準が厳し過ぎるとクレームが入ったり(あまりにもしつこい者がいたので俺が対応した。相手の態度が急激に変わったらしい。)、あの召喚されたゴーレムは何だと政府から声を掛けられたり(入れ替わり立ち代わり延々と)と中々に忙しい日になってしまった。


これが昨日の夜から今朝までの事だから驚かされる。

デスクに置かれたコーヒーの入ったカップを持ち椅子から立ち上がり窓際まで行く。


コーヒーはまだ湯気が立ち、どうやらひと眠りしてる間に竜胆(りんどう)が淹れてくれたらしい。

外の朝日を拝みながらコーヒーを一口啜る。


美味い。

起き抜けの寝ぼけた頭に濃い目のコーヒーが滲みるようだ。


流石は自称俺の一流秘書、この状態で飲みたい味と濃さを分かっている。

ほぼ徹夜で朝日がまぶしいし、座ったまま寝てたので関節が軋む様だ。


取り敢えずこれを飲んだらシャワーを浴びて仮眠室を借りて少し寝かせて貰おう。

腕時計で時間を確認すると朝5時を少し過ぎた位だ、早くシャワーを浴びればもう少しだけ寝られるだろう。


そういえば竜胆は何処にいるのだろうか?

コーヒーを淹れてくれたという事は少し前までここにいたはずだ。


彼女の出勤が早いのは周知の事実だが何時もこんなに早いのだろうか?

だとしたら今度何かしら労ってやらないといけないかもしれないな。


ただでさえ彼女には世話になっているんだ、今度まとまった休みでも用意しよう。

ついでに蜂谷にでも聞いて今流行りの癒しスポットや温泉のチケットでも用意するとしよう。


考えがまとまりコーヒーを飲み干すと、俺はシャワーを借りに警備の者が詰めている警備員待機室に向かった。

この後起きて部屋に戻るともうひと悶着あったのだが、彼女の名誉の為に俺は忘れる事にする。

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