虐げたかった須らくへの愛③
本日はバイトでした。後れてすみません。カクヨムにも投稿してますので是非!
では、始まりの詩を。
巻き付いた蛇は傷を塩と唐辛子でねめあげた。
生者は傷の癒しを求めさ迷うが、しかして救いはどこにもない。
あるのはただ、荒涼とした孤独だけ。
神よ!孤独と痛みを愛せというのか!
ならば、我、反逆せん。
では、第三話を。
そして、一夜明け、日が巡り。幾日か経った頃。
「ぶおおおおおお!」
「ついにでただ!暴れん坊さん猪だっ!」
「気を付けろ!樹にぶつかり跡をいくつも見た。なにかあったんだ。」
それは偽り、勝者の真が猪に植え付けたモノ。虚構の後悔。
春、その猪の子が寄生虫で死んだ。しかし、彼はこの村のニンゲンがいたぶり殺したと錯覚していた。
シュろっ。。。。
瞬間、猪の目が赤黒く色めいた。
「ぶおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「猪さん、落ち着くだ。あけびを食べやすい様にしただ。さあ、抱きしめ合おう。。。」
ザンっ!!!!
「うわあああああ」
ザンっ!!!!
「がふっ。。。。」
少年二人は凶刃に倒れた。臓の腑をひどくねじられた様だ、助からない。
そして
そこに真相を知っている母猪が血相を変えてやって来た。なんてむごい事をしているのかと。
しかし
ザンっ!!!!
憐れ、狂気の衝動が晴れなかった猪は、母猪をも殺してしまった。復讐の何が悪いのかと。
そして猪は慟哭しながら崖から落ちていった。救われることのない叫びをあげながら。。。
さて、
では、終わりの詩を。
復讐とは躯のレクイエム足り得ない。
なぜなら殺したのは己の心なのだから。
誰が為に鐘は鳴る?
贖罪の金は幾ら欲しいんだ?
なあ、神よ。