転生した二人の恋の行方
ガラス張りのオフィスビル、
ここは週刊漫画の編集部で私は新人編集者 松戸綾。ずっと大好きだった先輩編集の椙山彰人班長に壁ドン(窓ドン?)されている。心臓は爆発しそうだし体温は体感100℃で気化寸前!
あぁ神様、私はもう死んでもかまいません!
そう思った瞬間に大きな爆発音がした。
え?なに? 神様気が早すぎます!!
せめてあと30秒待って!
そしたらせめてキスまで・・・
私は彼の腕の中で意識が暗転し気がつけば古い写真でみた幕末の日本のような処にいた。
ここはどこなんだろう?これは噂に聞く異世界転生というやつなのかしら?自分の身体を見てみると、少し汚れた着物に袴のいでたちで帯刀している。ということは幕末?維新? 遠くに街が見える。あれはガス灯なのかしら・・・だとしたら幕末より前の日本ということもなさそう。そもそも私の知っている世界線なのかしら?とりあえず月は1つだけあがっている・・・
いやいやいやいやいや まってまって
その前に私「帯刀している?」ってことは・・・・・
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
男になっているぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!
まぁそもそも女子力は皆無だったけど、神様それはないのではないでしょうか?
えっと、なんだっけ?いや、落ち着け私!どうしてこうなったか整理してみなきゃよね。
私は東京都心部の出版社本社ビルにいて、とても丈夫なSRCのオフィスビルが破壊されるほどの爆発に巻き込まれて・・・死んだ?
死んだのよねたぶん・・・じゃなきゃ転生とかしないだろうし。で、えっと、大好きな椙山班長の腕の中にいたはず・・・じゃあ班長も死んだのかしら?いや、あの爆発で窓の外に飛ばされたのだから生き残るのは無理だよね。だとしたらワンチャン椙山課長も同じ時代の同じ地域に転生してないかしら・・・
私が男になったんだから彼は女の子がいいな。
男になってぐいぐい攻めるのもあこがれだったのよね。
フフッ・・・
えっと、なんだっけ?そっちじゃないでしょ私!そもそもなんであんなおおきな爆発があったのかってことよ。あれはたぶん人為的な事故だった気がする。 とりあえず私は椙山班長がいてくれたら彼を捜すこととあと、犯人について考える事をした方がよさそう?
なんとなくだけど、そうすれば前の時代に戻る糸口もつかめるかもしれないよね!
まずは最期の記憶を思い出すことから考えてみよう。そばにあった誰もいない掘っ立て小屋のようなところに入って散らばっている藁を寄せ集めてとりあえず壁に凭れ掛ってに考える。
でなきゃ知らない場所でこれからどう動くのかも決められないもんね?
10/29 誤字脱字、わかりにくい言い回しを改変しました。