表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界から勇者を呼んだら、とんでもない迷惑集団が来た件(前編)  作者: 笹川 慶介
南部海岸地帯・魔導の森
59/115

27話

 





≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡


 骸骨の化け物たちは、本来ならば斬撃はほとんど効かない頑強さがある。

 だが、それを捻じ曲げて通して見せるのが勇者補正の特権と言えるだろう。


「はあ!」


 北郷の振るう太刀は、職種『武士』を用いて創り上げた、刃できるのではなく刃を振るった軌道に異界の門を開いて相手をその中に飛ばす太刀である。切れる切れないなど、相手を倒す結果には何ら影響を与えないものであり、その太刀を用いて北郷は次々に立ちふさがる化け物たちを消しとばしていた。


「ふっ!」


 そしてその背中を守るようにして刀を振るう江山もまた、『武士』の職種である。

 彼女の振るう刀は、刃が敵に触れた瞬間に強烈な熱と振動を発生させる機能を備えた刀で、振動により切れ味を跳ね上げ、高熱により刃の触れた相手の箇所を瞬時に蒸発させてゆく。江山の振るう刀の場合は、刃の切れ味により切るというよりもその熱を持って焼き取るという形で相手を切り捨てるため、頑強な骸骨も刃を防ぐことができず次々と切り捨てられていった。


 そして、何よりも2人の息が合っている。

 互いが互いの背中を守るように、時に相方を襲う敵を切り捨て、時に邪魔にならないように距離を置き、時に相手の望む場所に敵を追い込む。

 その完璧ともいえる連携を、アイコンタクトだけで2人はこなしていた。

 互いが互いを庇い合い、支え合うその連携で、骸骨の化け物たちはその数を大いに減らしていく中で、2人の勇者には傷1つ付けられずにいた。


 江山が刀を振るう姿に目を向けて、北郷は感じる。

 とても戦いやすい。

 戦場で命を預けられる相方、背中を任せられる存在というのを強く認識した。

 今回の旅の同行などでともにいる時間の比較的多い仲間である湯垣は、どちらかというと背中を預けるというよりは背中を託すという感覚が北郷にとっては大きい。基本的に湯垣は単独行動をするし、戦闘中に背中合わせで戦うというよりは同じ戦場の別々の場所で共に戦っているだろう同志、という感情の方がある。


 けれど、江山は北郷にとって紛れもなく背中を預けられる、まさに相棒というのふさわしい存在だった。

 ともに同じ戦場で同じ敵に立ち向かう、隣を走る存在といえばいいだろうか。

 この異世界に来て、全幅の信頼を置いてともに戦える相方という存在に初めて会えて、北郷はそれでも相棒というのに江山がなっていることがとてもしっくりきているように思える。

 江山とは何かと気が会う間柄だった。

 だからだろうか。

 江山が隣で戦っているこの状況が、自然に感じて、職種が同じことにも運命のようなものをつい感じてしまう。

 江山が一緒だから、このわけのわからない事態にも立ち向かえるのかもしれない。


「相棒か…」


 骸骨の化け物をうちはらい、北郷はその単語を呟きにして口から出してみる。

 すると、自然と笑みがこぼれた。

 相棒という互いに支え合う間柄。

 北郷は理論を是とする堅物な性格ではあるが、同時に感情論も重視している。

 というよりも、堅物な性格から理詰め思考の塊みたいに思われているだけで、北郷は自分のことを青臭い理想を語る小僧であると思っている。

 理詰めというよりは、感情に押し流されることの方が多いのである。

 理想を語りたいから、正義であるべきとし、己を戒め、人にもつい説教をしてしまう。

 北郷の自己評価はこんなところである。

 そして、理想を語りたがるのならば、そのためになすべきをなすと考える。


 〔相棒なら、足を引っ張るわけにはいけないな!〕


「ふん!」


 太刀を振るい、ひときわ大きな異界の穴に多数の骸骨をまとめて飲み込ませる。

 北郷の太刀を握る手に、さらに力がこもっていく。

 すでに周囲の骸骨はあらかた方がついた。

 ここから脱出する方法はまだ見つかっていないが、ひとまずの危機は乗り越えられそうだと北郷は感じていた。






≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡


 ユェクピモとの戦闘で重傷を負いながらも、ウリヤノフたちを守り抜いた六人部は、ポルックスの手によって運ばれている。

 その体には、湯垣の施した治癒魔法により、傷跡の類は一切なくなっている。

 意識こそ回復していないが、ポルックスはザンドベルクとこの迷宮における六人部の奮戦と、そして湯垣の治癒魔法を目の当たりにして、人族の勇者という存在に対して認識を新たにしていた。

 人族の技術革新の速度は、大戦期を通じて目覚ましい進歩を遂げて見せた。魔族皇国も、過去において一度、組織的な抵抗が行えなくなり滅びの危機に瀕したことさえある。

 そこから立て直したものの、その間にも人族の発展はめざましく続いた。

 今の人族の火砲は、魔族の肉体に傷をつけるどころかたやすく命を奪えるほどに進歩している。

 魔族は数において圧倒的に人族を上回るとはいえ、もはやそれだけでは足りないのではという印象さえ抱かずにはいられなくなっていた。

 そして、人族が切り札として召喚した勇者。

 彼らの力は、魔族の元帥に匹敵する。

 最近ではソラメク王国において転移魔法による奇襲占領を目論むアンタレスの軍団が、南方大陸の傀儡国家を利用してネスティアント帝国の南を攻めようとしていたフォーマルハウトの軍団がそれぞれ勇者の存在によって敗北している。アンタレスに関してはアルデバランの麾下まで手を貸した状態で臨んだその作戦で敗北したことにより立案者たる皇主の面子を潰してしまい、その責任としてしばらくの謹慎処分と元帥統括たる序列一位の座を下ろされている。今の余裕のない魔族皇国の現状だからこそこの処分で済んだものの、本来ならば死罪を言い渡されてもおかしくなかった。

 現皇主は配下の首よりも敵の首を欲する御方。アンタレスに関しては、その邪魔をしたネスティアント帝国に召喚された6人の勇者全員の首を討ち果たすまで元帥統括の地位には戻さないと皇主に厳命されている。

 そしてそのうちの1人が、外見的特徴と使用する魔法が合致する事から、湯垣であるとポルックスは見ていた。


 かの勇者はこの機会を乗じて排除するのが魔族皇国の益となるのだろう。

 だが、ポルックスは湯垣を攻撃するつもりはない。

 命令に暗殺が反映されていないこともそうだが、それ以上にユェクピモの存在が魔族皇国にとっては勇者以上の危険と感じたからである。

 ヨブトリカ王国にて入手した伝承から、侵食者ユェクピモには辿り着いている。

 そして、ユェクピモ以外にもクロノス神に敵対する存在の伝承があることも、ポルックスは確認していた。

 詳細は不明だが、1つ名前が判明している存在がある。

 死神ハルガテオリン・デスルーラム。人族の伝承において、『アンテョラミィ』の名で普及している死者の世界の女神と言われる存在である。

 異世界よりの侵食者がどれほどいるのか、それは見当もつかない。

 だが、想像神たるクロノスに敵対することは、この世界の存在そのものを脅かすことに他ならない。そのような敵を前にして、魔族と天族と人族で争っているわけにもいかない。

 命令があるまでは、少なくともこの迷宮を作った存在と侵食者を駆逐するまでは、異世界の勇者と敵対するつもりはないとポルックスは方針を定めた。


 ひとまず、六人部の安全を確保する必要がある。

 迷宮内を走るポルックス。

 するとその行く手を阻むように、複数の人骨の怪物が通路の先の闇から姿を現した。


「コレハ…」


 解析をかけると、この迷宮にて朽ちた亡者に影をまとわせた、ユェクピモの操る即興の兵隊のようである。

 迷宮内でなければ何にも干渉できないユェクピモだが、迷宮の中においてはクロノス神の世界の者たちが干渉できるようになるのと同じように、ユェクピモもクロノス神の世界の者に干渉ができるようになる。

 とはいえ、亡者の怨念がまとう影とはいえ単なる骸でしかない。

 ポルックスはその存在を解析すると、最適解の攻撃手段を瞬時に導き出し、それを実行する。


「失セヨ、『反魂魔法』」


 死者の躯を還元する魔法。

 それを用いて、影とは関係なく触媒となっている亡者の躯を消し去ることにより排除した。

 通路が開かれる。

 ポルックスが六人部を安全なところに運ぶために再び歩き出す。

 その時、目の前の床が光り、転移の魔法を利用して先ほど別れたはずのエレオノーラたちがポルックスの前に現れた。

 どうやら転移魔法の込められたスクロールで脱出を図ろうとしたものの、迷宮に閉じ込められてこの場所に転移していたようである。


「げっ!?」


 そして、ポルックスのことを見た天族が開口一番にこのような反応を示した。

 ポルックスはそれを完全にスルーして、ちょうどいいところに現れた一行の中で顔見知りであるウリヤノフに六人部を預けることにする。


「スミマセン、彼女ヲオ願イシマス」


「ポルックス殿?」


 疑問符を顔に浮かべながらも六人部を受け取ったウリヤノフに、ポルックスはこの異界にいると思われる江山を探索するために動くつもりでいることを伝える。

 それに対して、ウリヤノフは顔を曇らせた。


「ポルックス殿」


「ちょっと、そこの魔族! どういうつもりですの、私を無視するとは!」


「江山様の所在は、分かりません。あてはあるのですか?」


「コノ迷宮内ニイルノハ、大半ガ骸デス。生命反応ヲ辿リ、捜索シマス」


「こら、そこの魔族!」


「はいはい、どうどう」


「なっ!? 何よ、人族のくせに、私に何を!? は、放してくださいまし!」


 後ろで天族がティルビッツに抑え込まれているが、2人は完全に無視して会話をしている。

 ポルックスは生命反応を捜索して江山を探す意向を伝える。

 それに対して、ウリヤノフは困ったような表情を浮かべた。


「そうですか…申し訳ありません。私は力になれそうにもない」


「構イマセン。コレハワタクシノ領分トイウモノデス。ウリヤノフ、六人部サンヲドウカ、オ願イシマス」


 ポルックスの言葉に、ウリヤノフは頷いた。


「分かりました。必ず」


「感謝シマス」


 あとは彼らに任せても大丈夫だろう。

 亡者の強さはそれほどでもない。

 ポルックスは江山を捜索するために出発しようとする。

 すると、先ほど天族を取り押さえていた人族がこちらにやってきた。

 その手には、1つの小瓶が握らにていた。


「お待ちを」


 そして、その人族は小瓶を持ってきた。

 よくわからないが、なんらかの高等魔法が込められているとポルックスはその中身を即座に解析する。

 すると、その人族は小瓶を差し出してきた。


「湯垣殿より預かっています、蘇生魔法の込められた薬です。一人分しかありませんが、おそらく貴方の方に必要となるでしょう。どうぞ、持って行ってください」


「……………」


 蘇生魔法といえば、治癒を上回る死者を蘇らせることのできる伝説の魔法である。

 それが込められた薬というが、蘇生魔法は眉唾のはず。

 おそらく高度の治癒魔法の込められた薬だろうと、ポルックスは判断する。

 機構であるポルックスには治癒魔法は意味がないが、それがもしもの時は江山たちに使って欲しいという意図が込められていると解釈した。

 ポルックスは頷いた。


「感謝シマス」


「お礼は湯垣殿に」


 短い言葉を交わし、薬を受け取る。

 彼らを残して、ポルックスは生体反応がある場所に向かって走り出す。

 位置はここの直上のはずだ。

 退避中にたて穴が多数見受けられている。それを使えばいけるはずだろう。

 その時だった。


「–––––リンリン!」


 六人部の意識が戻った。

 ポルックスは足を止め、他の面々も彼女の回復とその突然あげた声に視線が集まる。

 だが、様子がおかしい。

 六人部の顔は青ざめており、何かに脅えるように震えている。


「六人部様!?」


 ウリヤノフが心配そうに声をかける中、六人部の視線はポルックスに向いていた。

 その目に吸い寄せられるように、ポルックスは自然と六人部に近づく。

 それに、六人部は慌てるように駆け寄り、ポルックスにすがりついてきた。


「ポルルン、お願い! リンリンが…カクカクが…お願い、2人を助けて!」


 それは、六人部が受け取った念話により、2人が窮地に立たされている事態を告げるものだった。






≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡


 骸骨を殲滅するのに、多くの時間は必要なかった。

 周囲の敵は殲滅され、2人は息の1つも上がっていない。


「片付いたか…」


 太刀を鞘に収める。

 エレオノーラたちを探したいところだが、手がかりはない。

 江山の方も六人部たちを探したい様子だが、暗い周囲を見渡し溜息を零した。


「手がかりはなし、か。この暗闇ではまともに探すこともできないかもしれないな」


 江山が刀を腰の鞘に納める。

 動くが得策か、動かざることが得策か。

 北郷は全員がバラバラとなっていることを警戒しているが、江山は比較的落ち着いていた。


 江山が言うには、六人部の職種は『偵察兵』という戦闘よりも索敵に優れている職種だという。

 そのため、下手に動いては余計に合流しづらいと考えている様子だ。


「それに箕梨には念話の魔法が使える。彼女が他のみんなを捜索しているとすれば、すぐに見つかるだろう。私たちはそれなりに戦えるから、後回しになっているだけかもしれない」


「そうか…」


 江山の言葉に頷き、北郷は周囲に目を向ける。

 江山が信頼するならば、自分も六人部を信用して待つべきか…。

 そう考えた時だった。


 –––––底冷えするような、不気味な気配が現われたのは。


「「ッ!?」」


 2人は全く同時にそれに反応して、刀を抜いてその方向を振り向いた。

 暗闇の中、先ほど見渡したときは何もいなかったはずのその場所に、それはいつの間にか立っていた。


 黒いローブに全身を包み、顔には骸骨の面を被っている。

 その手には持ち手の身長を超える大きさの鎌が握られている。

 まるで闇に溶け込むような外見をしたそれは、まるで死神だった。


 ただ、そこにいるだけで圧倒されそうな異質な気配を湛えるそれは、2人を見ているだけで刀を向けられても動かないでいる。

 北郷は背筋に冷や汗を感じながらも、太刀を構えつつ突如として現れた死神に、言葉を向けた。


「…誰だ?」


 北郷の発した誰何に、死神は目を北郷の方に向ける。

 髑髏の面の下からでも、その眼光は北郷を射抜いた。

 喉が詰まるような、重い空気がのしかかるような感覚が北郷の体を走る。

 それでも歯を食いしばって死神の目線に堪えた北郷に、死神は短く名を告げた。


「私は–––––お前たちの敵だ」


 たったのそれだけ。

 たったそれだけの言葉で、北郷の生物としての本能は叫び声をあげた。

 あれはダメだ。あれだけはダメだ。

 命ある者が挑んでいい相手じゃない。早く逃げろ。と。

 思わず、北郷は半歩後ずさってしまう。

 それを、死神が見過ごすはずはなく。

 瞬きほどの間に、その鎌が目の前で振り上げられる。


「ッ!」


 反撃しようとした北郷だったが、太刀を大鎌の軌道に割り込ませるのが限界だった。

 高い金属音が響いた直後、北郷は桁違いの力に押しのけられて、大きな吹き飛ばされてしまった。


「グアッ!?」


 無様に飛ばされ、壁に叩きつけられる。


「佳久!」


 飛ばされた北郷に、江山が声をあげてその方向を振り向いてしまう。

 そのさらされた背中に、死神が鎌を向ける。


 〔江山!〕


 声が出ない。体が動かない。

 心の中で叫びをあげて、止めてくれと咄嗟に願う。

 北郷にできたのはそれだけだった。


 死神の無情な鎌は、江山の背中を袈裟状に切り裂いた。


「う、ウグァァああああああ!?」


 江山が悲鳴をあげる。

 血が飛び散り、床に降り注ぐ。

 だが、死神はそれを気にもとめずに鎌をもう一度振り上げる。


 〔させるか!〕


 北郷はいうことを聞かない体ではなく、魔法を頼った。


「–––––霖!」


 思わず、江山の下の名前を叫ぶ。

 だが、そんなこと気にしてもいられなかった。

 北郷が無数の矢を創り上げ、それらを死神に向けて放つ。

 弓を介さずに直接矢を召喚したために分裂増殖機能などはないが、それでも死神の鎌を止めることはできた。


 無数の矢に、死神がその場から距離をとる。


「霖!」


 その隙に、北郷はすぐに江山の元へと向かう。

 背骨が痛むが、気にもならない。


「霖!」


 あと少し、あと少しで届く。

 江山も、力を振り絞って北郷に手を伸ばす。


「よし、ひ…さ…」


「霖!」


 だが、その手が触れた瞬間に、無情な死神の刃が江山を襲った。


 届いた江山の手を引き、起こそうとした北郷の目の前で、死神が鎌をふるって蹴散らした矢の一本が、江山の背中を貫いた。


「あっ…」


 江山の短い声が溢れる。

 それを見て、その背中に刺さった矢を見て、北郷の頭は真っ白になった。


「り、ん…?」


 瞳からは光がなくなっており、その呼吸は途切れ、体温は急速に落ちていく。

 ただ、生暖かい血だけが、その背中から流れ続けていた。


「嘘、だろ…」


「……………」


 江山の返事はない。

 その顔を見て、北郷は突き付けられた現実に、叫んだ。


「そんな…ウアアアアアアアァァァァァ!」


 何で…!

 江山の体を抱きしめて、北郷は涙を流して叫び声をあげた。


「霖…霖!」


 涙を流し、嗚咽を漏らす北郷に、死神が無情にその命を狩るために近づく。


「–––––死ね」


 江山の死に打ちのめされている北郷は、無抵抗だった。

 鎌が振り下ろされる。


 だが、その時、周囲を漂う迷宮の闇を払うように飛来した光の輪が、死神の鎌を弾いた。


「ッ!?」


 突然の攻撃に死神が振り向く。

 死神が振り向いた直後、その身体を、鋼鉄の鈍器が蹴り飛ばした。


「間一髪デショウカ?」


「私の技量はやはりすばらしいですわ!」


 北郷たちを守るようにして突如として現れた2人の人影。

 それは、本来手を取り合うことなどないはずの天族と魔族だった。

小面の面は、女性を表す面の1つであり、少女を示すように、若く可愛らしい女性を意味しています。能面ではかなり知名度が高く、作者含め多くの日本人の皆さんは能面と聞けばまず小面を含めた女性系の面を真っ先に思い浮かべると思います。

小面で有名なものといえば、豊臣秀吉の命により作られた龍右衛門の名作「花」「月」「雪」の三面でしょうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ