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魔王軍と一緒  魔王の魂と合体!?魔力無限でやりたい放題!  作者: おばっち
1章:セルクリッド編
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5:VSゴブリン軍

本日2回目の投稿です。時間があったのでつい・・・

 「フェブル、気付いたか?」

 

 「はい、ゴブリンのようですね……しかもかなりの大群です」


(人形だけど、子供くらいのサイズかな? それにしても凄い数だ)


(有象無象の虫けらとかわらん。わが城の庭で繁殖しよるとは図々しいにも程があるわ)


(魔王様の管理が悪かったんじゃない?)


(戦争の横槍を入れていたとはな)

 

 「なんの話ですかな?」



 「レックスさん、直ぐにここから避難したほうがいい! ゴブリンの大群がきます」


 「な、なんだって!」


 余りにも唐突であった。だが陸の真剣な瞳に押されたレックスは状況を整理出来ずにいた。陸から感知スキル持ちであり、そのスキルで兄妹を助けたと説明を受けようやく納得できた。フェブリは自分の部下と魔法で通信できる為、城との連絡はスムーズだ。

 

 「し、しかし、病人と子供二人抱えてはとても遠くへは避難は無理です!」


 「私達が時間を稼ぎますので、出来るだけ遠くへ」


 陸はそういうと静かに立ち上がり、ゴブリンの大群へ向かうのだった。



 ★          ★


 「フェブル、タンニールに連絡! 飛竜隊にレオルドの部隊を空輸して、こちらに派遣させろ」


 「直ちに!」


 即座に魔王軍空挺部隊を即席で作らせ、援軍を要請し、陸は余りの大群に内心ビクついていた。

 

(どんだけゴブリンくるんだよ……こんな小さい村一瞬だな~囲まれないうちに注意をひきつけて殲滅しないとだな) 

  

 陸は土魔法で足元の地面を隆起させ、20m程の足場を作り、感知スキルにて火属性魔法で狙撃する作戦である。進撃してくるゴブリン軍は網の目のように広がり、とても狙いにくい。ならばと手数でとばかりに火の玉を雨のように降らせる。ゴブリンの奇声と激しく燃え広がる炎に村の獣人も慌てて非難の準備に入る。


 「フェブル、水魔法で獣人を火から守ってくれ」

 

 「承知」

 

 フェブルは迫り来る炎の波から村を守るべく水の壁を作り、村に燃え広がるのを阻止した。尚もゴブリンは燃焼中である。が、陸はゴブリンに異変を感じた。先ほどまで苦しんでいたゴブリン達が、炎の海の中を進軍してきたのである。もちろん火球に当たったものは弾け飛んではいるが、延焼自体のダメージは耐性が付いていている。


 (名前がレッドゴブリンに変わりやがった。スキルにも炎耐性まで……こんな短期間に進化するのか? まさか俺のように魔力を与えて進化させている者が? このままじゃまずいな、火の海にしたことで熱感知も出来ないし、自分の魔力だらけで魔力探知もキツイ。一回火を消すか。)


 「フェブル、今度は大雨だ! ゴブリンに火耐性が付いた! 火の海が邪魔になった!」


 「人使いが荒くなってきましたな! この方が遣り甲斐がありますぞ」


(ふむ、対応が早いな。それなりの指揮者いると見て良いであろう)


 フェブリの水魔法により、晴天で暖かかった陽気が一変。分厚い雲が太陽を隠し、背筋が震える程の寒気けと共に、強風、豪雨、雹、竜巻、界雷。超特大のスーパーセルを巻き起こした。これぞ水魔法[極]の最強攻撃魔法である。中心気圧は850hPa(ヘクトパスカル)。最大風速は100mに達する。もう少し魔力を込めれば気圧を下げることも可能だが、フェブルの技量で仲間に被害を出さずに制御できるのはこの範囲である。


 (なんて魔法だ……うまく制御して村には被害が無いみたいだけど、ゴブリン側は地獄だな……あ、また雷落ちた! あーー竜巻合体しちゃったよ~)

 

 陸の前にあった森はすでに無く、地面が丸裸の状態であった。だが、遠くの山から蠢く集団が直ぐ目に入った。それも別の山からも出てきている。


 「やつら、山の巣の中で凌ぎやがったか……フェブル、もう直ぐ空挺団が来る。足場が泥濘ではまずい、凍らせろ!」


 「御任せあれ!」


 先ほどの大雨により、ぐちゃぐちゃになった足場は一瞬で凍りつき、しっかりとした足場となった。


 「魔王様! 応援に駆けつけました」


 「済まないな、レオルド。旅に出ておいていきなり頼ってしまうとは……」


 「いえ、魔王様をお守りするのは我らの務め、なんなりとご命令を!」


 「よし、今回の作戦は拠点防衛戦である。ゴブリン共を、この村に入れるな! 数は不明。敵の多くはレッドゴブリンだ。まだ上位種種が潜んでいる可能性がある。留意し、手当たりしだい叩け!」


 「承知した!」


 (しっかし数が多いな……フェブルを少し休ませないとな……フェブルみたいに俺が極魔法ぶっ放しても良いんだけど、まだ加減ができないからな……人を背負っての戦いは神経使うね)


 飛竜部隊は強化したお陰で、三人まで乗り込めるようになった。99の歩兵と、33の飛竜と未だ1万以上入るゴブリン軍。流石に雑魚でも辛い。が、拠点防衛なら攻め込む必要もない。

 

(手薄になったら召喚魔法使うか? いや、あれは時間がかかるからな……地道に潰すか)


 そして戦争が開始された。飛竜部隊は長距離を運んできた疲れも見せず、空中を舞っていた。巨大な爪で引き裂かれたゴブリン体からは、いろいろ飛び出していてグロい。レオルドも獅子王丸を振り回し、近寄るゴブリンは胴体から真二つである。他の魔族、オーガ、リザード、オーク、etcは得意の武器を待ち、ゴブリンを蹂躙していった。

 手薄な所には援護射撃を行いつつ戦場を眺めていたが、集団の奥に1回り大きなゴブリンが、ガッチリと鎧を纏い複数姿を現した。


 (ソルジャーゴブリンか……ゴブリンの上位種がボチボチ出始めたか……強化した魔族と互角だな)


 「レオルド、バラける前に潰せ!」

 

 「はっ!」

 

 レオルドのスキル獅子奮迅は単騎であるほどステータスが上がり、獅子搏兎は、自分より相手の力が低ければ、さらに力が増すスキルである。一人で大群の中を切り込むレオルドに対し、止められるゴブリン達もいなかった。ソルジャーゴブリンも、鎧ごとぶった切られ、成す術もない。燃える様な闘気を見せ、固まっているゴブリンには火属性魔法を至近距離から叩き込む。レオルドが一振りすれば、何も抵抗できずに分断されるだろう。

 だが、そのレオルドの剣が止まったのだ。キーンっと場に金属音が透き通り、レオルドの前には筋骨隆々の巨大なゴブリンだった。

 

 

 

 


 

 

近年強い台風多いですよね~


レオルドさんと互角!!やばし・・・

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