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第一話

気分で続き投稿します。

お気に入りが入っていれば活動報告で投稿したことを報告しようと思います。

 初めまして。

 私はスティアナ・アン・エドレイと申します。

 一応、エドレイと言う名前の王国の、王女です。

 王位継承権は第二位。

 それと、私には兄が一人。

 兄は頭がよく、武術にも長けております。

 王国中の方々か良くいっておられるのです。

 『ルファネス王子は文武両道、眉目秀麗で、この王国の将来は安泰だ』と。

 ですが…………。

 そうですね……。

 私にはよく、わかりません。

 だって、お兄様は――――。

「お~い、アン~。これを見てくれ! この俺に良く似合っていると思わないか?! まるで俺のためだけにあつらえたようだろう!!」

 そういって私の部屋に、ノックをすることなく、青いドレスの麗人が……。

 …………お気づきでしょうけど、ごめんなさい。

 兄はちょこっと頭が変なのです……。

 ですが、そんな兄でも私の大切な兄。

 私は微笑みを浮かべ、お兄様に「とてもお綺麗ですわ。お兄様」と言った。

 褒められたのが嬉しいのか、お兄様はとっても嬉しそうです。

「そうだろう、そうだろう。俺の美しさに感動しただろう」

 しみじみと言うお兄様。

 いえ、お兄様。

「私、感動までは――――」

「いいんだよ、アン。お兄様は自分が美しくて罪作りなのはわかっているんだから」

「いえ、ですからお兄様――――」

「あぁ、大丈夫。ロイドには手なんか出さないから!」

「え…………?」

 妖艶に微笑んだお兄様の口から出た名前。

 私は顔に熱が集中する感じがして、少しでもそれを誤魔化したかったのですが、言葉が出てきませんでした……。

 ですが、私が何とか言い返したくて、必死に考えている内に、お兄様が「よっしゃ! 母上に見せてくるぞ!!」と言って、いなくなってしまいました…………。

 こんな時。

 私は自分自身の弱さを知るのです。

 あぁ。

 今日もお兄様をお止めすることが出来ませんでした……。

 私はどうしてこうも口下手なのでしょう。

 もう少し、社交的になりたいものです。

 ですが、ロイドさん。

 あぁ。本名は、ロジャード・セメロさんとおっしゃられるのですが、とても素敵な方なのです。

 それと、この国は男性の方はほとんどの方が短髪。

 ですが、ロイドさんは腰まで髪を伸ばしておられて、お顔は中性的で、なにより、吸い込まれてしまいそうなスカイブルーの瞳が印象的な方ですわ。

 お兄様と違って落ち着きがあって、変な趣味のないうえに、私とレティを妹のように可愛がってくださいます。

 あぁ。

 レティと言うのは、私の、親友、です……。

 でも、レティが私をそう思ってくれているのかはわかりません。

 それとお恥ずかしいことに、私。

 友達がレティしかいないのです。

 それを、ずいぶん昔の事ですが、ロイドさんに思い切って相談したんです。

 そしたら、『無理して作ったって、意味がないよ』といって下さったの。

 私、その言葉に納得しました。

 ですから、私は、親友のレティを大切にしようと考えたんです。

 だからといって依存しようとか、そういった物ではなく、助け合いたい。

 そう言った、感情なのです。

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