暇な六時限目と変質者との下校
連日投稿です!…頑張りました。
「じゃあ、今回はこの長文を訳していきましょう」
さて、6時限目が始まった。
じゃあ自己紹介の続きスタート!
力の説明を受けた時はかなり驚いた。もはや不老不死そのままなんだから。
なら何故おじさんがこの世界から消えてしまったのかと言うと、俺の死ぬ寸前の願いとおじさんの願いが重なったらしく俺は『第12真祖の吸血鬼』の力を受け継いでこの世界に産まれ、おじさんのは死にたいと言うか願いが叶いおじさんが死んだと言う訳。
ぶっちゃけ俺とおじさんのは運が良かったって事だな。
あぁそうだった、第12真祖の吸血鬼の力についてだったな。
1つ目は 不老不死《自分の命は自分で絶つ》・首を跳ばされようが心臓を潰されようが全身をプレスされようが死なない。
俺の成長は20歳で止まるらしい、おじさん曰く死ねない体だそうだ。
だが、俺のは少し違い。俺が自分の意思で死にたいと思いながら自分で心臓を貫けば死ねるらしい。
50%の確率で。それに失敗したら何が起きても死ねなくなる。
おじさんと俺の時みたいな事もあり得なくなる。
この世界に縛られるって事だ。
2つ目は 架空の存在《寂しがりやな吸血鬼》・自分が存在したい場所に移動できる能力。
3つ目は 形態変化《私は何でしょう》・吸血鬼と深い関係を持つ物体や現象に変化出来る。
霧や影、蝙蝠など。
4つ目 眷族作り《一人ぼっちな吸血鬼》・吸血と同時に自分の血を与える事で自分の眷族を作る能力。
おじさんは誰も作らなかったらしい。しいて言えば俺?他の真祖は結構作ってたらしいけど。
5つ目 十二の眷獣《自分の中の家族達》・自分の中に12もの眷獣を宿している。呼び出したい時は血を垂らし呼び出したい眷獣の名前を呼べばいい。
おじさんとはあまり仲が良くないようだったらしい。
これが『第12真祖の吸血鬼』の力、能力?だ。
ちなみにデメリットともある。
1・日光が苦手《日焼けは嫌いだ》・他の真祖を取り込んである程度克服したが直接日光があたると直ぐに日焼けする。
俺は日焼けした所が風呂入る時に激痛が走るからブレザーの代わりに黒か白のパーカーを着ている。
もちろん理事長の許可を貰っている。
理事長は何か知らないけどこの学園に居る人外を見極めれるらしい。
まぁ俺は魔術で第12真祖の吸血鬼の力を隠しているから只の吸血鬼って思われてるけど。
でも吸血鬼って気がつく辺りは凄いと思う。
2・純銀製の武器が苦手《純銀何てクソ喰らえ》・純銀製の武器で傷を負うと治りが遅くなる。でも、常人よりは速い。
3・吸血衝動《吸血鬼だから仕方ない》・これはまぁ、吸血鬼の名前の由来になった言わずとも解るであろうデメリットだな。俺は自分の血で吸血衝動が収まるからまだマシな方だな…たまに眷獣のを飲ませてもらってるけど。
そんな事で2はデメリットなのか?と疑問思ったのを覚えている。
そんな事でおじさんの話は終了、全然おじさん出てこなかったな。でも、三年間俺と話してくれたりこの世界のあり方や、力・能力の事を丁寧に教えてくれたのはありがたかったよ本当に。
まぁそんなおじさんの事は置いておいて。次に俺、夜月朱雀のこの世界で手に入れた能力。
1つ目・魔術を行使出来る能力《魔術師》
いや、中二病とか言わないで。仕方ないじゃん、俺が4歳になった時一人で森に出かけてた時に(森には修行)何か一冊の本、世間一般で言う魔道書って奴だな。
惹かれるように魔道書に触った途端魔道書が俺の体の中に入って来たんだよ…比喩表現とかじゃなくて本気で。
その後凄い量の情報、魔術の記録が流れ込んで来た。その時にもの凄い頭痛に襲われた(吸血鬼じゃ無かったら死んでる)んだよ。
しかもその後直ぐに体の中が書き換えられていくような感覚が全身を駆け巡ったこれがまた物凄い激痛、第12真祖じゃなかったら死んでるぞ。後から気がついたんだけど、魔術が使えるように体を作り替えたと言うより自分の心臓と血に魔術的な何かを刻み込んだらしい。
これのおかげで真祖の吸血鬼としての力とか隠しておけるようになってるけど、そこは感謝って感じだな。
2つ目・無限の魔力 《トリガーハッピー》
魔道書が俺の中に入って来て俺の体を改造した時に俺の血を媒体に魔力を生成できるようになっていた。しかも本人の意思に関係無く魔力を生成するため…理不尽だ。
真祖の吸血鬼の心臓じゃなかったら血の生産が間に合わなくて失血で死んでる。
真祖の吸血鬼バンザイ。
3つ目・因果の眼《理不尽なんて大嫌い》
何かいろんな事が起こりすぎて開眼した。まぁ、吸血鬼になったり何か知らないけど体に激痛が走ったり勝手に心臓やら血やら体を改造させられて本人の意思関係なく血を媒体に魔力を生成したり…理不尽が重なり過ぎて開眼したんだと思う。
なんという開眼条件。まぁでも第12真祖の吸血鬼じゃ無かったら死んでるんだからこれも第12真祖の吸血鬼の力・能力なのかな?いや、でも俺があんな事にならなかったら開眼しなかったんだよな、と言う事は…俺とおじさんの結晶?
…………いやいやいやいや!!うん、俺の能力だ!俺が居なかったら開眼してないからな!!そうだよ、うん!これは神が理不尽な思いを大量にした俺に対しての謝罪料だ!!
…何か凄い事をその当時の俺は思っていたんだろう。正直今でも…おぇ。
~~~只今立ち直り中~~~
良し!
そんな事でこれで俺、夜月朱雀の自己紹介終わり!
キーンコーンカーンコーン
「はい、今日の授業はここまで。SHR面倒だからもう帰って良し」
ちょうど授業も終わったらしいな。というか今日の授業が終わった、教師それで良いのか?
俺達学生にはありがたいけどな。
しかし…一人で架空の誰かに説明するのって結構時間かかるんだな。
「朱雀~、帰ろうぜ!」
やって来ました馬鹿が。
「俺が面倒な授業という拷問を受けている間にどこで何をやっていたのかな?サボリ魔の静雄君」
「俺か?俺はな…」
静雄は言ったんそこで言葉を切って天井を指す。
効果音はビシッ!だ。
「空を飛んでいたのさ」
いや、そんな事をキメ顔されても。
「はいはい、屋上で寝てたんだな。サボリ魔」
「ハハッ!俺はサボリ魔じゃない、悪魔だ!!」
しかもルシファーだ!…と付け足してた。
「はいはい、妄想乙」
「酷!」
まぁ、こいつは悪魔かどうか解らんが人外だけどな。上手く隠しているいるけど何か人間とは別の気配がするし。
理事長みたいな眼が欲しい。俺にあるのは因果の眼《理不尽なんて大嫌い》だからな。移動、攻撃以外にはあまり使えない…あと証拠隠蔽。相手にとって理不尽な事しな起こさない、最強じゃね?でも私生活にはあんまり使えない。
「さっさと帰るぞ、妄想君」
俺は静雄にそう言ってバックを持ち、パーカーのフードを被って歩き出す。
「ちょ、置いてくなよ朱雀~!」
まぁ、今が楽しいからいっか。
俺は知らぬ間に笑顔になっていた。
でも何で騒ぎを聞きつけてこっちに来た女子は俺の顔をガン見して停止してるんだ?
最近体調が悪いの流行ってんのか?吸血鬼の俺には解らん。
男子はそんな女子を見て叫び声を上げてるし…そんなに酷い症状なのか?
「くそぉぉぉおおお!!」
静雄も例外では無く叫んでいた。
何故泣いている?と言うかそこまでヤバイなら声かけろよ、ったく。
「体調悪そうだけど大丈夫か?」
「は、はい!大丈夫です…」
本当か?まぁ今はしっかり動いてるから大丈夫そうだけど、今度は顔が赤くなってぞ。
まぁ本人が言ってるんだから良いだろう。
「そっか。まぁ、体調には気をつけなy「やめんかぁーい!」速い速い」
話しの途中で静雄に掴まれそのまま靴箱まで連れてかれた。
「ハァハァ。お、お前な、ああゆう事はむやみにやるなって言ってるだろ」
息を整えながら言う静雄…何か犯罪者みたいだ。
…よし。
「まて!何で携帯を取り出して11まで押している!?」
「ハァハァしながらああゆう事とか言ってる変質者が目の前にいるから」
「何で!?目の前にいるのはお前の親友、霧島静雄ただ一人だぞ!何処に変質者がいるんだよ!?」
え、そんなの。
俺は目の前の変質者《親友》を指差す。
「俺かぁぁあ!!」
静雄は地面に膝をつく。
「はいはい、変質者乙。てな訳で帰るぞ」
俺はローファーを履いて歩き出す。
「…今行く」
落ち込みながらもしっかりローファーを履いてついて来る静雄。
そんな俺たちは雑談をしながら家に帰った。
どうでしたか?
真祖としての能力・力。結構チートじゃないかと思いますww
ちなみに朱雀は自分が吸血鬼だからという理由で普通の人より自分は下と思い込んでいるのでその心の思い込みが自分の顔が平凡思えるだけです。
心って怖いですね、思い込めば思い込むほど自分を上げる事が出来るし下げることが出来ます。
もしかしたら能力やらが色々増えていくかもしれないのでそこも考慮して読んでくれるとありがたいです!
感想、誤字脱字その他色々、リクエストなどがありましたよろしくです!!