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夏の終わり 秋の始まり

夏が終わる 酷暑の日々が終わりを告げる 秋晴れの時を迎えて

台風が雨を伴い 亀の歩みで進んでいく 大雨の軌跡を残して

波の音を聞きながら ギターの寂しい音色を聴きながら 思い馳せる


私は何を紡いだのだろうか どんな物語を書き出したのか 例えばそれは

降らなかった水無月の雫の詩 怒りを招くコロナの結末 壊れてしまった時計の話

狂わせる罪悪感の詩 ただ書き連ねたフレーズたち 鳥籠で嗤う男の話


夏が終わる 暑かった日々が過ぎ去る 曇りの時を迎えて

少なくなる残暑の日々 最後まで暑さを残す 酷暑の爪痕を

蝉の音は途絶えて 葉月を過ぎ去らせて 長月を迎えて


だから私は、詩を、話を紡いだ 今の私にしか紡げないものを 例えばそれは

悲しき絵に閉じ込められた一つの考え 闇に堕ちていく女の詩 診断を受けた話

そして、夏の終わりを 秋の始まりを 紡ぐこの詩


次の夏はどんな夏だろうか それは誰にも分からない 巡る先で訪れない限り

次の夏も酷暑だろうか それとも和らぐのか 訪れない限り分からないーー


《終》


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