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日常

「行ってきます。」

私はいつも通り返事も求めずに挨拶をし家を出た。もちろん返事はない。

学校に行くのは嫌じゃなかった。それなりに友達はいるし、部活も楽しい。でも自分が親に期待されてないことを、出来損ないの不良品だってことを自分でわかっていた...

いつもの見慣れた景色が揺れる車窓から見える。私はこの景色を何度見ただろうか。おそらく入学してからこれといった変化は無いだろう。聞きなれた駅名がアナウンスから流れ、1人私は席を立つ。駅を出て歩いて5分くらいで毎日通っている白い校舎が見えてきた。

「あっ、おはよ。もえ!」

「おはよ!あれ?今日ポニテじゃん。」

「うん!今日はポニテの気分だったんだ!」

あらためて華菜は可愛いなぁと思う。華菜は同じクラスでよく一緒にいることが多い四人グループの1人でリーダー的な存在である。この高身長なスタイル、整った顔立ち、持ち前の明るさから告白されることも多いらしい。そんな彼女と雑談もまじえながら、教室へ向かう。教室につき自分のカバンを置いた、その時だった。ふと、机の中に入った白い封筒が目に入った。最近はやたら多いな... そう思いながら少しクラスメイトに背を向けるようにして封筒を開ける。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

お前のせいだ お前のせいで人が死んだんだ

忘れたなんて絶対に言わせないあの5年前のことを 俺の彼女を返せ俺の凛さんを返せ

なんでお前がのえのうと生きてるんだよ

あの時死ぬべきだったのはお前だ あの時お前が死んでいれば ───

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

私はそこまで読んで止めた。息が荒く、胸が苦しい。忘れるわけが無い。今までもずっと引きずってることで。 あの時死ぬべきだでたのは私だったのに、なせを私はこんなにものうのうと生きているのかと何度考えただろうか...

「もえ、どうしたの?なんか顔色悪くない?どっか痛いとこでもある?あっ、体調悪い?」

私は大丈夫、と首を振る

「ごめん、なんか心配かけちゃったね。大丈夫だよ。ありがと。」無理にも笑顔を作ってみせる。

「ねぇ───」

華菜が何か言いたげなのがわかったけれど話を逸らした。

「ねね、昨日のお笑いのテレビ見た?」

「えっ、あ、うん。めっちゃ面白かったよね。」

「───!」

「───」

「───!?」

「──────」




「あっ、もえ、晴日先輩いるよ!」

「えっ!?どこ?」

「反応しすぎでしょ!ほら、あそこあそこ。

告白しなくていいの?」

「ちょ、うるっさいなぁー。そんなおっきい声で言わないでよ!みんなにバレちゃうじゃん。あと、私は告白するつもりなんてないから。」 そう。どうせ叶わないのだから

晴日先輩はみなみ先輩と一緒にいることが多く両思いだとか色んな噂が流れてる

「えーもったいない。告白すればいいのにー。」

華菜はいつもそうやって私をいじる。そんな華菜はというとこんなにモテるくせに他人の恋愛にしか興味が無いのだ。


─ガラガラガラ─

「あ、優愛おはよ!」

「華菜も萌薫もおっはー」

3人での会話が弾んでいるとしばらくして碧唯が教室に入ってくる。

「おっ、碧唯さんじゃぁありませんかー。詳しくお話聞かせてもらいますよ?」

華菜がすごい勢いだったので笑いそうになる。そう。碧唯は昨日他校の先輩に告白され付き合ったのだ。私も気になっていたことなので話が聞きたい。

「どんな見た目なの?」

「性格は?」

「頭いい?」

「運動出来る?」

質問の嵐だ

「えーっとね、写真ならあるよ」

「まじ!?」

「見たい!」

「うーん...」

3人があまりも見たがるものだから碧唯も諦めたらしく

「...仕方ねぇーなー。ちょっと待って」

碧唯がスマホを取りだし指をさして教えたくれる

「この人が彼氏」

見た目や、雰囲気から碧唯の好きそうな感じだった。

「おぉぉー」

3人が目を輝かしてみていると、

「はーい。終了でーす。」

「えー。もうちょっとだけいいじゃーん。」

碧唯は素早くスマホをしまって

「ちょっとトイレー!」

と言って行ってしまった

「うわ、あいつ逃げやがって」

「もっと見たかったねー」

「ねー、」



その時だった

「あっ、いたいた!」



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