こんなにも強く綺麗を渇望している
ガラスのような虹彩
を潜ませる瞳を見た瞬間から
他人を傷付けるばかりの嘘を言う
自らの醜悪さを
おもい知らされた
綺麗すぎる
俺みたいな無意味な人間にも
優しい言葉で
愛そうとしてくれる
繰り返し呼んでくれる名前だけで
他愛もない無駄話だけで
澄み枯れた俺の瞳にも
潤む涙がしみる
誰かを愛してやまない
その結果が
こんなにも
強く綺麗を渇望する
今まで悪ぶってきたことが
馬鹿らしく感じられた
自分のことながら
随分と変わったもんだ
誰かを愛してやまない
その結果が
こんなにも
強く綺麗を渇望する
そして
この人だけをただ愛そう




