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第11話 アップデートとランキング

遂に二章が開始しました!!


ここから先は伏線を張りながら、徐々に回収していくことになると思います。


ちなみにこの話にも伏線を何個か散りばめております。

「行きたくねぇなぁ〜」


今日は月曜日だ。憂鬱ではあるが、学校へは行かなければならない。


3年前だろうか。俺はいじめに耐えられず学校を休んだ時があった。


しかしその日の夜、兄のサッカーの練習試合から帰ってきた両親が物凄い剣幕で俺に迫ってきた。


そこから約2時間の説教タイムがあり、俺は大変辟易した。


色々話されすぎて全部は覚えていないが、内容を要約すると「金を払ってるんだから行け」だそうだ。


昔から散々屑だと思ってきた両親が、子供の精神状態よりも金を大事にする真の屑やろうだと確信して一周回って嬉しくなった。


もうこの頃から俺の精神状態はおかしかったんだと思う。


いじめられても何も感じない。両親に冷たくあたられてもそれが当たり前すぎて何も思わない。


俺の感情が動くのは、ラノベを読んでる時か美鈴と何気ない会話をして笑い合っていた時ぐらいだろう。


しかし、俺の心の支えは俺のことを見捨てた。裏切ったのだ。


まあ俺なんて所詮ブサイクで冴えない男だったし、人よりも優れているところはラノベの知識とゲームのプレイングスキルくらいだ。あと、厨二病っぽい英単語。


例えば『爆発』は英語で『explosion』だし、『災害』は英語で『disaster』だ。どれもこれもゲームやラノベの知識だし、実用的でもないのでまったく役に立たなかったが。


まあ捨てられても当然のスペックだったわけだ。逆に今までよく俺に話しかけてくれてたよな?ってくらい。


そんな俺でも少しは復讐を考えた。ある日突然能力に目覚め、ステータスが見えるようになり、莫大な魔力で極大魔法を放ったり、黒の服に身を包み二刀流の剣士となって無双したり、はたまた知略を持って敵をじわじわと追い詰めていったり、ハーレム作って周囲に自慢したり・・・などなど


しかしそんなこと起きるはずもなく、俺はただの厨二病がこじれた変な奴になってしまった。


でも今はそれでいいと思えてきた。


色々あったがケルトと出会えたのだ。それに『ブレイブ・リンク・オンライン』では今や俺は魔王となったのだ。恐れることは何もない。


「俺もだ。そう言えばアップデート見たか?凄い事になってるぜ?特にお前がな!」

「え?俺?まだ見てないから今から見るわ。まだ学校まで時間あるし」

「了解。せいぜい腰を抜かさないようにな!じゃあまた学校終わりに」

「ああ」


俺はそう言ってケルトとの電話を切った。空はまだ薄暗い。今の時刻は午前4時。学校まであと2時間はある。


俺はひとまずスマホでアップデートのことについて調べてみた。するとあっという間にヒット。ネット掲示板でも熱い議論が交わされているようだ。


俺はひとまず公式ホームページに頼ることにした。困ったときのホームページだ。


ーーーーー


ようこそ!『ブレイブ・リンク・オンライン』公式ホームページへ!


・『新着』アップデート内容に関して

・『新着』ランキング表

・ゲームについて

・ダウンロードについて

・ご利用規約について


製作者 ・立てる者 ・計る者 ・描く者 ・作る者 ・咎める者


ーーーーー


午前0時にホームページが更新されていた。


このゲームには製作者が5人関わっている。


シナリオを『立てる者』


プログラミングを『計る者』


グラフィックを『描く者』


スキルや魔法、魔物などの設定を『作る者』


不正プレイヤーやイレギュラーで発生したモンスターを『咎める者』


だ。全員が屈指のRPG好きでこういう名前にしたらしい。かなり厨二病を感じるが、俺も同類なので文句はない。逆に尊敬の念まで抱く。まあ少し無理やり?日本語になっているのか怪しいのもあったがまあ浪漫だし良いだろう。


それは置いておいて、とりあえず一番上の『アップデート内容に関して』をタップした。


ーーーーー


『新着』アップデート内容に関して


・ランキングを発表しました

・一部スキルの下方修正を行いました

・その他不具合を解消しました


ーーーーー


アップデートの内容は主に2つだ。


1つ目はランキングの発表。ゲーム内および公式ホームページでプレイヤーのランキングが確認できるようになったらしい。これはレベル依存なのでプレイヤースキルによって多少の変動がありそうなのが残念だ。


2つ目は一部スキルの下方修正。勿論、俺の『魂喰らい』は弱体化していた。内容は格上相手には通用しなくなったことと、プレイヤー相手には無効となったことだ。格上とはおそらくレベルが上ってことだろう。これは正直痛い。


もう1つ『氷結領域』が弱体化していた。これは俺が使うものではないため、当然のようにスルーした。


3つ目のその他不具合はよく分からないのでパスだ。詳細も見れないし、推測のしようがない。まあゲームが遊びやすくなったとでも考えておこう。


そんな感じで次に『ランキング表』の項目をタップした。すると、ずらっとプレイヤー一覧がでてきた。1位~100位までをランキングに載せているらしい。勿論、魔族プレイヤーと人間族プレイヤーではランキングは別だ。この運営は、徹底的に人間と魔族という区切りを明確にしたいらしい。


まずは、俺が参加している魔族プレイヤーのランキングを見ることにした。


ーーーーー


1位  イングスト      レベル33

2位  セラルカ       レベル30

3位  ケルト        レベル26

4位  バング        レベル24

5位  スピーラ       レベル22

6位  ルートラット     レベル21

7位  シルビア       レベル20

8位  ボレアス       レベル17

9位  ミネルバ       レベル16

10位 ドラゴニック・エイジ レベル14

     ・

     ・

     ・

ーーーーー


「俺1位じゃん!?」


ランキング表を見た時思わず声が出てしまった。隣の部屋で寝ている両親を起こさないかと一瞬ビクッ!ってなったが大丈夫だったらしい。もし起こして説教タイムになったら大変面倒だ。気を付けようと心に決めた。


見たところケルトは2位ではなく、3位のようだ。それでも凄いと思う。俺達で1、3を独占しているのだからな。さっきケイトが「腰を抜かすなよ?」って言った意味が多少は分かった。まあ大袈裟すぎると思わなくはないが。


次に俺は人間族側のランキングを見てみることにした。一応気になるしな。


ーーーーー


1位  シャイニング    レベル35

2位  ゴット       レベル28

3位  ミスズ       レベル23

4位  クマラ       レベル22

5位  アオバ       レベル20

6位  ブルーダイアモンド レベル19

7位  ヨッピー      レベル18

8位  カゲノ       レベル17

9位  ノトス       レベル16

10位 キルト       レベル13

     ・

     ・

     ・

ーーーーー


「いや高っ!?」


今度はしっかりと声量を調節した。しかし、なんだ35とは。俺よりも高いぞ?それに『シャイニング』って名前ふざけてんのか?くそ陽キャがよ!!


おっと・・・今のは少しなかったことにしよう。


あとはそうだな。ぱっとしない。まあ魔族ランキングと大して変わらないといった所か。


あまりに熱中していたらもう2時間が経過しようとしていた。俺は急いで荷物をまとめ、朝ごはんのパンを口、ではなく手で持って走り出した。

ここまで読んでいただき誠にありがとうございます!!


広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして下さると、私のモチベが爆上がりします!!


ブックマーク、感想、誤字報告等も受け付けております!!

お気軽にどしどし送ってください!!




次回も16時投稿です。よろしくお願い致します。

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