ある恋について
そっと手で隠した
わたしの持っているカードが
今夜最強のカードだったらいいのにね
定期的に口に運ばれてた紅茶も
残りわずかとなった
お皿に置くカチャの音が
わたしにとっては
ストップウォッチのように
そのたび、リセットされて
次に切り出す言葉を急かされているよう
言いたいことは、それだけ
わたしがあなたに伝えたいことは
収まり切れない鼓動と緊張のなか
よく考えてみたら
昨日、今日と
わたしのココロのなかでは
何度も繰り返す結果と予想
恋以外の悩みなら
どんなに忙しくても
そんなに焦りはしないけど
いまの決まり事の多くは
恋について
も一度、手に収まっているカードをチラリと
見てみる
なんか、さっきよりも
弱く感じた
あなたのために・・と
何度、思ってきたことだろう
でも、それほど大切なことじゃないから
ふたりの今日は・・
開き直りも大事なこと
今夜最強のカードなら良かったのに
そんなことをまた思い出している