プロローグ
どうも黒蜜きなこです(*・ω・)*_ _)ペコリ
最後まで読んでくれると嬉しいです
「暇だな〜。何か面白い事ないかな〜?まぁ、何もないだろうけとなぁ・・・」
僕こと颯天 翔命は普段から時間を持て余している。何故なら、記憶力が良く頭の回転も早いため、授業を聞くまでもなく教科書を読んでいれば理解することが出来る。また、体を動かすのも得意なので体術はかなりの腕前なため、スポーツも万能ある。ちなみに武器の中では剣等が1番得意だ。そう、所謂ハイスペックというやつだ。
ここまで聞けば更にイケメンなんだろうと、思うだろうがそれは違う。ただ女顔で背も165cmと低く女装すれば10人中10人が女だというレベルなだけだ。女装しなくても女だと思われる事は考えてはいけない・・・まぁ、モテることに代わりはないが・・・
女顔であり、小さい頃は周りに女の子が多かったためよく女装させられていたので、女装にもはや忌避感はない。女装してクラスメイトを驚かした時はかなり恥ずかしかったのだが・・・勘違いして欲しくないが女装がしたい訳では無い。
「何をしたらいいかなぁ〜。面白いこと探すのも面倒になってきたなぁ・・・またあいつをからかおうかな?」
あいつというのは、小さい頃から一緒にいる幼馴染みの如月 紅覇のことだ。名前は女っぽいがれっきとした男である。頭はあまり良くはないが、顔は整っていてスポーツはできるため女子から人気がありそこそこモテる。
ただ、こいつはかなりの鈍感で同じく幼馴染みの香坂 朱里のことが好きだが、振られるのが怖いとか言って告白したことがない。僕ともう1人の幼馴染みの秋奏 優姫からすると両思いなのに付き合ってないからイラつくため、よくこいつには制裁を加えている。
ちなみに制裁というのは軽いものでは4人で集まる時に、僕が女装して女3男1の状態を作り出し、周囲から嫉妬の目を向けさせるというものだったりする。
1番重いものは学園祭の時、2人で回らせるから告白しろといったのにチキった為、女装してトイレについて行き、人が来たら襲われているふりをした時だ。ちなみにこれは真面目に警察を呼ばれそうになったのでもうやってない。流石にやばかっためもうしないと誓った。
「バンっ」
「ビクッ!!」
くだらないことを考えていると、僕がいる屋上のドアが開かれて優姫が出てきた。ちなみにびっくりしたのは僕が臆病だからではない。断じて違う・・・・・・うそです臆病だからです・・・
閑話休題
かなり階段を上ってきただろうに一切息切れしてないのは流石というものだろう。ドアから出てきた優姫の髪型は腰まであるほどのロングヘアーで、髪が風に揺らされ夕焼けで輝いて見えとても綺麗だった。また顔もかなり整っているため、その顔で微笑みながら言うので見とれてしまった。
「もうっようやく見つけた。こんな所にいたの。2人とも待っているから早く帰るよ。」
「・・・あぁ。わかったよ。じゃあ帰ろうか」
「その変な間は何なの?」
「あまりにも綺麗だったから見蕩れていただけだよ」
僕がそう言うと優姫は顔を真っ赤にした。小学生の頃にはもう付き合っていたのに、未だに慣れてない優姫を微笑ましく思った。
ちなみに優姫と僕は優姫は美少女カップルとよく言われたりしている。
閑話休題
「いきなりそういう事言わないでよ。恥ずかしいじゃない!」
「ごめんね。でも、もうなれてもいいと思うよ。それに、聞いてきたのは優姫だからね」
「うぐっ、好きな人に綺麗とか可愛いとか言われてそう思わないわけ無いでしょ!!それに、夕日をバックに振り向いている翔命もカッコよかったから・・・」
そう照れながら言う優姫が健気で可愛く、また盛大なカウンターを喰らったため僕も顔を赤くした。
しばらくして元の調子に戻ると優姫に「じゃあ、行こっか」と切り出し屋上から出ていった。
◇◆◇◆◇◆◇
階段を降りて玄関に向かう途中で僕は優姫に聞きたかったことを聞いた。
「今日はどう?うまく告白できてた?」
そう、僕が屋上で待っていたのは紅覇が今日こそは告白すると宣言したからだ。ちなみに影で見てるのではなく、わざわざ屋上に来たのは、その方がうまく行きそうな気がしたからだ。
僕がうまくいったと思っているのをわかっているように、優姫は微笑みながら頷いた。
「うん。うまくいったみたいよ。本当に長かったけどようやく告白できてたよ」
「そっか、ようやくかぁ。遅すぎんだろ。まったくどれだけ迷惑かけたと思ってんだよ。でも良かった」
「だね〜。小学生になる前からの付き合いで高校に入ってから告白って遅すぎるよね。私達みたいにさっさと付き合えばよかったのに」
「まぁ僕達と違って最初から仲が良かったわけでもないし、それに一時期は2人とも違う人と付き合っていたからね。僕達から見たら意地を張ってるようにしか見えなかったけどね」
そうなのだ。中学生の頃は2人とも意地を張ってろくに口もきかなかったのだ。まぁ1年もたたずに元に戻ったのだが……
そんな話をしていると2人が待っている校門にたどりついた。
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