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夏蝶
ひらひらと
鳳蝶の花弁舞う
陽の粉を背中に受け止めて
ひらひらふらふら進んでく
風にあおられ飛ばされて
それでも前へと向かってく
きびしい夏の陽の中で
目的のない鳳蝶
そんな儚いはなびらが
なぜか夏を呼んでくる
嗚呼、夏蝶よ
あなたはそんなに儚いのに
あなたはそんなに小さいのに
なぜか人より大きく見える
なぜか人より強く見える
言葉で想いで感情で
折れて曲がって変わる人より
あなたは夏を持っている
嗚呼、夏蝶よ
あなたがきっと夏を呼ぶ
人の弱さに夏を呼ぶ
今回は書き方の趣向を変えてみたり。きっとアゲハチョウが私にも夏をくれたのでしょう。