表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
徒然な詩集  作者: 加部宮
2/20

清流

 水は形がない。

 それは当たり前のことで、自然の理なのだけれど。

 畝り、ぶつかり、飛び散る。

 そんな形に人は惹かれる。形のないものが、ひとときだけ形をとるとき、そこに人は惹かれる。


 水に音はない。

 それは当たり前のことで、自然の理なのだけれど。

 滝の、波の、せせらぎの。

 そんな音に人は惹かれる。音のないものが、蠢き大きな振動を作るとき、そこに人は惹かれる。


 水に色はない。

 それは当たり前のことで、自然の理なのだけれど。

 海の、池の、掌の。

 そんな色に人は惹かれる。色のないものが、底の色に合わせて青に黒に透明に変わるとき、そこに人は惹かれる。


 人には形も音も色もある。

 すべてを持つ人。

 何かが起きなければ何も持たない水。

 美しいのは、どちらなのだろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ