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短編集[1]

初恋のレモンティー

作者: 紡 獅兎

お待たせ致しました。

短編小説です。


気になるアイツと隣の席になった。

授業中とか集中できるわけなくて。

バレないように横目で見たらアイツも此方を見ててさ。

目が合った瞬間に悪戯が成功したみたいに笑うんだ。


休み時間に

「さっき、こっち見てたでしょ?」

ってアイツが揶揄ってくるから言ってやったよ。


「違うしっ!青空が綺麗だから見てただけ!」

絶対に頬が赤いことなんて知られたくない!


いつからか私達2人で一緒に帰るのが定番だった。

たまにアイツの友達に揶揄われて恥ずかしかったけど。

でも、2人で帰る時間が好きだよ。

アイツには言ってあげないけどね。


いつも行くカフェでアイツはレモンティーを頼む。

酸っぱいのが苦手な私は顔を顰めつつそれを見てる。

私は甘いキャラメルラテ。


アイツは甘いものが苦手だからか、

それを何時もつまらなさそうに見ていた。


「何よ。甘いの苦手なんでしょ?」

頬杖をつきながら私はアイツに問いかけた。


「...別に?苦手じゃないし。」

不貞腐れたような顔で答えるアイツに私は、

つい意地悪をしたくなってさ。


「じゃあ今、飲んでみなよ!ほらっ!」

私の飲みかけのキャラメルラテを差し出した

何故かアイツは動揺して中々飲まなかった。


意を決したようにキャラメルラテを飲んだアイツは...。

「っは..あっま。いや、甘すぎねぇ?」

やっぱり、無邪気な顔で笑うんだ。


なんだかアイツの顔が見れなくて、顔が熱くて、

あれ、どうしよう。

アイツの顔が見れなくて、俯いてしまう。


氷がカランッって音を立てて、レモンティーに沈んだ。

私も、アイツに恋に落ちる音が聞こえた気がした。


いつもと違う日々が今日から始まっていく予感がした。

読んでいただき、ありがとうございました。

拙い文章ですが、暇つぶしになれば幸いです。

ではまた、次の更新でお会いしましょう。

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