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【完結】婚約破棄された被災令嬢はドラゴンに永遠の愛を誓う  作者: 藍銅 紅(らんどう こう)@『前向き令嬢』2巻 電子書籍2月配信


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星の光のようにいつまでも

数百年があっという間なんて……わたしには想像もつかない。ホントに、テオにとってはそうなのか、それとも……わたしに、大丈夫だよって言いたくて、あっという間だなんて言っているのか……。わからないけれど。


だけど。


わたしは、いつか悲しみは薄れていって、幸せだったことだけが残るってことを信じたい。


ううん、信じるだけじゃなくて……、テオに、そう思ってもらえるように、頑張りたい。


わたしは、考えながら、夜空を見る。


満天の星。流れる星。

あの星たちの光は、何年も前の輝き。それが今ようやくわたしの目に映っている。


星に願う。

過去に輝いた光に、掛ける願い。


叶うか叶わないかはともかく。星に祈るような願いを、リステリア、お前は持っているのかい?


オババ様の……魔女の、問いかけ。


長生きを願わないわけではない。

いつまでもいつまでも、テオと一緒に生きたい。


それは確かにそう思う。


だけど、それよりも、わたしは……。


どうか、どうか、わたしが先に死んだあと、テオが悲しみませんように。

ううん、それは無理だとしても……わたしと過ごした時間が、これから共に過ごすときが、いつまでもテオを照らしますように。


テオが、死ぬその時。わたしはそばに居なくても。わたしの想いだけは、テオに届いていますように。


ねえ、テオ。

永遠の愛というものがあるのなら、わたしはその愛になりたい。


ずっとずっといつまでも、あなたをわたしの愛が包んでいますように。


この身が滅びてしまった後も。ずっと。



「思い出して、くれる?」


震える声で、テオに言う。

テオはにっかりと笑って「うん」と返事をくれた。



「わたしはあの星々みたいに……、死んだ後も、ずっとテオに光を届けるわ。それから……死ぬまでの五十年か六十年か七十年か……百年は生きないと思うけど、そのくらいの短い時間だけど、短くても、千年分っていうくらいに、わたし、テオと、一緒に生きる。短い一生でも、永遠って思えるくらいの大きな愛を、テオと一緒に育んでいきたい」



どうかどうかと願い続ける。

わたしが死んだ後もずっと。

優しいあなたの未来に、星の光のように、わたしの心が、どうかいつまでも届きますように。



わたしはそれだけいうと、テオにそっと抱き着いた。


「リステリア……」


テオが、顔を寄せてきた。わたしはそっと目を閉じる。唇に触れる温かな温度。


このまま時が止まってしまえばいいな、と。そんなことをわたしは思った。






それからしばらく経って。領地も次第に復興してきて、お腹いっぱいにご飯が食べられるようになった頃、わたしはテオと結婚式を挙げた。




お読みいただきまして、ありがとうございました。


次、もしくは次の次くらいでこのお話も完結です。最後までお付き合いいただければ嬉しいです。

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