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【完結】婚約破棄された被災令嬢はドラゴンに永遠の愛を誓う  作者: 藍銅 紅(らんどう こう)@『前向き令嬢』2巻 電子書籍2月配信


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どうすれば?

誤字報告くださった方!ありがとうございました!!ほんとうに助かりますm(__)m

テオが作った地面……というか土地に、領民みんなの力を借りて、段々と人が住む場所になっていく。


地面を整備し、畑を作る。

森の中の猟師小屋のような簡易な家をとにかくたくさん作って、住民たちを避難所からそちらにと移していく。

集会所のような場所も設置した。そこでは炊き出しをして、食事を配る。集会所でみんな一緒に食べる人もいれば、自分が住んでいる簡易住宅で食べる人もいる。


まだ、商店を作ったり、自分の家で調理をしたりというのは無理だけど、少しずつ領民の生活が回っていく。


畑も形は整ったから、とにかく色々植えてみた。わたしの屋敷の庭に植えていたイモ類なんかは半分が食べる用、もう半分を種イモにして、その畑にどんどん植える。それらを食べられるようになるまでにはまだ時間がすごーくかかるけど。


その領民の食料についても、テオが大活躍してくれている。

黒の森まで飛んで行って、そこで食用可能な魔物や動物を、狩ってきてくれるのだ。

妖精さんたちも、黒の森で野草や果実など、色々なものを探してきてくれている。畑に植えられそうなものはどんどん植える。


本当にありがたい。


何よりありがたいのは、そうやってたくさんの作業をしている我が領民のみんなの顔が明るくなってきていることだ。


ドラゴンのテオや妖精さんたちが森から飛んで帰ってくれば、子どもたちだけでなく、大人も、みんな手を振って、笑顔を向ける。


「おかえりテオっ!」


上空を飛んでいるドラゴンのテオにわたしも手を振る。直ぐに館の庭先までテオが急降下してきた。口にくわえているのは……ヘラジカかな?角がすごく大きい。


口からぼとっと、ヘラジカを地面に落としてから、テオは人間形に戻った。


「ただいまリステリア」


そう言ってテオがわたしをぎゅっと抱きしめる。


「て、てお……っ!」

「なんかいいね。『ただいま』に『おかえり』って言葉」

「そそそそそそそそうねっ!」


ううう、最近のテオはスキンシップが激しいのよね……。出かけて帰ってくるとこうやって抱きついてくる。


いえ、嫌とかではないのっ!寧ろ嬉しいというか……。顔が赤くなってどうしようもないのだけれど。だけど侍女のニーナたちがわたしとテオを見てニヤニヤするのだけはやめて欲しい……。もう結婚しちゃえばいいのに……って、ニーナが声を出さずに唇の動きだけで言ってくる。


ま、待ってっ!テオはドラゴンだから、距離感がわたし達人間とはきっとちょっと違うのっ!抱きつくのも親愛の情的な感じで、その、結婚とか、そういうものじゃないと思うのっ!あ、セバスっ!そこにいるのならニーナたちに何か言ってやってっ!すがるような目をセバスに向ければ、セバスはにっこりと微笑んだ。


「こういうことは、テオ様だけでなくリステリアお嬢様双方の気持ちが大事でございましょう。テオ様、」

「ん?」


セバスはヘラジカの解体を我が家の下男たちに指示しながら、テオを見る。


「テオ様はリステリアお嬢様のことをどうお思いなのでしょうか?」

「ん?好きだけど?」


きゃーっと叫ぶニーナ達。ちょっと待って、好きにも色々種類があるでしょうっ!


「テオ様の『好き』というお言葉は、親愛の情、友情、男女の恋愛……いったいどんな感情なのでしょう?」


ちょっとセバスっ!詳しく聞かないでっ!


「んー、一生一緒に生きてくれっていう感じに好きだなあ」


にこにこと笑うテオにわたしの顔が真っ赤になる。えっとそのあの……どうすれば?



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