第9話:発展の準備①
いつもお読み頂きありがとうございます。
少しずつ、集落を発展させていきます。
・・・
深夜、ルナが俺の小屋にノックをして入ってくる。
(ユラ様、この度は本当にありがとうございます。)
(ルナ…さん…。いや、そんなに…大したことはしていないですよ。)
美人にあまり耐性のない俺は、しどろもどろに答える。
突如、ルナが着ていた衣服を脱ぎ始める。
(ぜひ、お礼をさせて下さい。)
(お礼?お礼は既に、この集落に住まわせてもらうということで…)
(人間族は、こうすれば悦ぶと聞いておりますよ。魔王様も同じですか?)
(いや…その…ルナ…さん?…だ…め…)
・・・
目が覚める。
夢…。
素敵な夢だった…。
はっとして、布団の中を覗く…大丈夫、オイタはしていない。
「はぁ~。それにしても、ルナ…美人だなぁ。」
あの透き通った肌と太腿の艶。好みすぎて、ため息がでる。
「ユラ様、朝からどうされました?」
ふと周囲をみると、ルナが立っていた。
「え!?…ルナ…さん!?」
「わたしが、美人…?」
「いや!何でもない何でもない!聞き違い!ってか、何で家の中に!?」
「何でって、昨日ユラ様が『明日になったら集落の整備をしよう!』なんて仰っていたので、おこしにきたんですよ。」
「あ!そうなのか。次から、小屋に入るときはノックをしてくれると助かるよ。」
「ノック…?」
「準備するから、一旦外で待っていてくれないか?」
何とか誤魔化せたか?
ふぅ~。危うく、心の声が聞こえるとこだった。
思い出せユラ。相手はスライムだ。発情する相手ではない!
ただ、今朝の夢は最高だったなぁ。
とろけるような思考を何とか止め、集落の中心に集まる。
「改めまして、魔王のシンドウ・ユラです。昨日は、俺とリンクを結んで頂き、ありがとう。これから、この集落をより住みやすい場所にしていきましょう。」
今日から本格的な集落の整備だ。できれば、この集落を住みやすい街にしていきたい。
「まず、皆のこれまでの寝床を改善しよう。」
スライムたちはこれまで外に藁でできたベッドを置き、その上で寝ていたようで、自分たちの家は持っていない。街と呼ばれるためには、できれば家が必要だ。幸い、この周辺には背の低い木がいくつかあるみたいだから、それを材料に手本となる小さな家を俺が「創造」で創り出す。
「手足もできたことだし、こんな感じで、家を作れないかな?」
スライムたちが、木の材料を持って動き出すが、慣れてない手足の使い方に四苦八苦している。
「うーん、もう少し慣れが必要か…。しばらくは、俺が皆の小屋を作るから、そこで生活してくれ。」
「ユラ様。一人一人に家が必要なのですか?これまで通り、皆で外で生活すればいいと思うんですが?」
ルナが質問してくる。
「そうだな。これは俺のこだわりなんだが、できれば人間族に近い生活をしたいんだ。俺は人間族が好きだし、将来この集落が発展して街になった場合も、人間族とは仲良くやっていきたいと思っている。その時に、一人一人が家を持って生活していた方が後々都合がいいと思うんだ。なので、皆には無理強いになるかもしれないけど、俺と似たような生活をしてほしい。」
完全に俺のエゴです。まだ魔王っていう実感が湧かないし、正直、俺はまだ人間のつもりでいるのだ。皆には申し訳ないが、できれば人間から離れた生活はしたくない。
「ユラ様がそう仰るのなら、皆反対はしないはずです。」
と、ライリーがスライムたちの総意を確認する。皆納得するように手足を動かしている。おそらく大丈夫だろう。
「皆、ありがとう。」
小屋は俺が作り、俺の小屋を参考にスライムたちには作り方を学んでもらう。建築に関しては、とりあえずそれで行こう。後は、食事問題だな。
「ライリー達は、食事はどうしているんだ?」
「私達は、アリフレタ草を吸収すれば大丈夫なんです。なので、あまり食事に関しては考えたことがありません。」
「アリフレタ草がなくなったら、どうしてる?」
「その時は、集落の場所を移動していました。」
「なるほど、それだと、今後集落の場所を転々と移動しないといけないから困るな。アリフレタ草は、自分たちで育てることはできないのかな?」
今後この地に街を作るのなら、移動はできない。できれば自給自足で農業もできるようにしておきたい。
アリフレタ草をよく見ると、花が咲いたものもある。もしかしたら、種とかできないかな。
俺は農具を作り、畑 (っぽいもの)の作り方をスライムたちに教える。今後、種ができたら、この畑に蒔いてみることにしよう。
こうして、集落の発展の準備を始めた。
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段落最初は一文字下げしておりませんが、読みづらいでしょうか。
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