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【ドM転生!】俺は魔王で世界を統べる ~マナと精霊編~  作者: 凪野つかさ
第一章:転生と創造
7/50

第7話:リンク

お読み頂きありがとうございます。

今回、やっと女の子キャラが登場します!


最後までお読みいただけますと幸いです。

 ゴブリンたちが攻めてきた。

 まだ心の準備ができていなかったが、とりあえずその場所に向かう。

 見ると、20体ほどのゴブリンが敵意むき出しでこちらを睨んでいる。

 今にも襲ってきそうだ。


 言葉が通じる相手なのか?

 まずは「意思伝達」を使用して、会話を試みる。


「ちょっと待て!まずは話し合おう!俺は魔王のユラ。この領土を任せられた。お前たちの目的はなんだ?」


「ギギ・・・オデタチ、ソノクサ、ヒツヨウ・・・。スライム、ジャマ・・・。」

「オデタチノ、ジャマヲ、スルナ!」


 ゴブリンたちは、問答無用で攻撃をしてきた。

 どうやら、話の通じる相手ではないようだ。

 相手の攻撃が届く前に、こちらから火の魔法をお見舞いする。


火の球(ファイアーボール)!」


 ボンッ!


「!?」


 火の魔法がゴブリンの1体にあたり、小爆発を起こす。

 ゴブリンは一撃で息絶え、青色の魔石にかわる。

 ゴブリンたちは一瞬魔法の威力に怯んだものの、今度は複数体で一気に攻撃をしてくる。


 さすがに一度に複数の相手は難しいな。

 全体に攻撃できそうな魔法…風の魔法を使ってみよう。

 両手を前に出し、風の魔法をイメージ。


風の刃(ウィンドカッター)!」


 ヒュンッ!

 突風が吹き、小さな斬撃がいくつも発生し、ゴブリンたちの体を切り刻む。

 瞬く間に、ゴブリンの群れは魔石に変わった。

 その後、最後の一匹も無事に魔法で仕留め、戦いは簡単に終わった。


 ほぼ全てのゴブリンを一撃で倒せた。

 意外と俺って強いのかも!

 などと思っていると。


「ユラ様!ありがとうございます。」


 ライリーが、嬉しそうに体をプルわせながら話しかけてきた。


「驚くほど、お強いのですね!!お陰様で、仲間のスライムに大きな被害はなさそうです。大変感謝をしております。」


 また体をペタッとして平伏する。


「ゴブリンの脅威もなくなったので、これで安心して生活できそうです。お礼として、何かお返ししたいのですが…」

「いいって、いいって。お礼は結構だよ。もともと、ここの領地を治める予定だったし、領地の魔物関係が分かって、かえって助かっているから。」

「そうですか…しかし、このままというわけには…。」


 ライリーは、申し訳なさそうに考える。


「そうだ、ユラ様。ユラ様は、この辺りに住まわれておいででしょうか?」

「いや、まだ住む場所は決めていないんだ。少し離れた場所に、小さな小屋は建てたんだけど。周りに何もなくてね。」

「それでしたら、この集落の辺りに住むのはいかがでしょうか?この辺りは川もあり、比較的過ごしやすいかと。また、果実のなる木もありますよ。」

「おお!果実か。確かに、あまり美味しいものは食べられていなかったから、それは嬉しいな。この集落に自分の小屋を建てていいのか?」

「もちろんで御座います。私達はスライムゆえ、魔王様の家を建てるのは難しいのですが…」

「その辺は、自分でやるから大丈夫!」


 話の流れで拠点が決まった。

 ライリーたちは、この草原地帯に詳しいだろうから、間違った判断ではないだろう。

 ヒト?も良さそうだし、一緒に住まわせて頂く事にしよう。


 そう考えていると…

 チョン、チョン。

 一体の小さなスライムが俺をつっつく。


「なんだ?」


《告:スライム(個体名:なし)がリンクを希望しています。リンクを形成しますか?  はい/いいえ 》


 またよく分からない単語だ。リンク?


「ライリー、この子が俺とリンクを形成したいらしい。“リンク”ってなんだ?」

「おお。その子がそんなことを。不躾(ぶしつけ)なお願いをしてしまい申し訳御座いません。“リンク”とは、個体どうしの繋がりのことです。私達の集落では結んでいませんでしたが、仲間どうしでリンクを結ぶこともありますし、また、上位種族と下位種族との従属関係を作る際にも、リンクを形成することがあるそうです。個体間で特別につながりを持つことで新しいスキルに目覚めることもある、と聞いたことがあります。」

「なるほど。で、このちびっ子スライムは俺とリンクを結びたいと。」

「そのようです。大変失礼ながら、お世話になった我ら一同も、ユラ様とリンクを結ばせて頂く事は可能でしょうか?もちろん、この地を治める魔王様に従属するという形でお願いさせて頂きたいです。」


 ライリーがまたペタッとしながら嘆願してきた。

 俺としては断る理由がない。リンクを結べば、俺のスキルも上がるみたいだし、結ぶだけ結んでみるか。


 俺は、このスライム族とリンクを結ぶことにした。


「じゃあ、まずこのちびっ子スライムとリンクを結んでみるよ。」


《告:スライム(個体名:なし)がリンクを希望しています。リンクを形成しますか?  はい/いいえ 》


 はい、を選択する。すると…


《告:スライム(個体名:なし)とリンクを形成しました 》

《告:シンドウ=ユラ様。体術「斬撃耐性」を獲得致しました。》


 無機質な声が頭の中に響くとともに、新たなスキルを獲得した。

 それはいいんだが…目の前のちびっ子スライムの様子がおかしい。


 ちびっ子スライムは眩い光に包み込まれる。

 次の瞬間、光がスッと消え、青色肌の美しい女性が目の前に現れたのだった。


女の子キャラの性格をどうしようか。

ワクワクが止まりません。

次回も宜しくお願い致します。

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