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【ドM転生!】俺は魔王で世界を統べる ~マナと精霊編~  作者: 凪野つかさ
第一章:転生と創造
6/50

第6話:スライムの集落

お読みいただきありがとうございます。

引き続き、連日投稿頑張ります。


 スライムの集落に着いた。

 この青色スライムたちは、やはり敵意はないらしく、俺を見ても襲ってこない。

 逆に、スライムボディを地面にペタンとつけ、何だか崇められている様子。


 スライムたちが何を伝えたいのか分からないので、話しかけてみることにした。


「俺に、何かやってほしいことがあるのか?」

「・・・。」


 スライムは無言だが、せわしなくぷるぷるボディを動かす。

 うーん、分からん!


 しばらく観察していると…集落の奥から一回り大きいスライムが近づいてきた。

 何やら他のスライムよりも、少しばかり威厳がある?気がする。心なしか、周りのスライムたちも一歩引いている感じだ。この集落の長なのかな?

 (おさ)スライムは、俺の前までくると、同様に地べたにペタンと平伏?した。


「(ようこそ、おいで下さいました。魔王様。)」


 話した!?

 いや、声は出ていない。頭の中に直接語り掛けられている感じだ。


「(はじめまして、私はライリーと申します。この集落の長をさせて頂いております。私たちは発声する能力が御座いませんので、私がもつ「意思伝達」のスキルで、このようにお話しさせて頂いております。)」


 なるほど。「意思伝達」というスキルがあるのね。

 これは便利そう。俺も欲しいなぁ。

 などと考えていると…。


《告:「意思伝達」スキルの使用を確認致しました。「創造神の加護」により「意思伝達」スキルの獲得が可能です。スキルを獲得しますか?  はい/いいえ 》


 タイミングよく、無機質な声が聞いてきた。

 もちろん、はい!


《告:「意思伝達」の獲得に成功しました。》


 良かった。うまくスキルが手に入ったようだ。

 早速話してかけてみる。


「はじめまして。俺はユラっていいます。一応魔王として、この草原地帯を治めるように派遣されたんだけど。何か手伝えることがありますか?」

「おお!『意思伝達』のスキルをお持ちだったのですね。これは失礼致しました。」


 俺がすぐさま同じ「意思伝達」で話してきたため、ライリーはいくらか驚いているようだ。


「実は…この集落では、最近頭を悩ませていることがあるのです。魔王様に相談させて頂いてもよろしいでしょうか。」

「…俺にできることなら、何とか協力してみるけど…。」


 実際、まだこの世界にきて間もない。どこまで協力できるか…かなり不安だ。

 だけど、一応この領土を治めるように言われたし、この周辺の魔物とは仲良くしておいた方がいいだろう。


 俺は、困っている内容を聞いてみた。

 簡単にまとめると、この集落はスライム族の集落で、複数のスライムが暮らしているらしい。スライムは基本的には食べ物などは必要としないが、エネルギー源となる魔素をつくるため、この集落の周囲に生えている”アリフレタ(そう)”を摂取・吸収しているそうだ。だが、最近このアリフレタ草を狙って、他の種族が集落の周辺に度々出現しているとのこと。そいつらはスライム族では敵わない種族らしい(まあ、最弱だもんな。)。実際に、仲間も数体が被害に遭っていて、できればそいつらから集落を守ってほしい、とのこと。


「なるほどね。分かった。どこまで力になれるかは分からないが、そいつらと戦ってみるよ。」


 この草原の地に、どんな種族がいるかも気になるし、とりあえず会ってみたい。


「おお!助けて頂けますか!それはありがたい!!!」


 ライリーは更に平伏する。

 周りのスライムたちも意思が伝わったのか、ホッとしている様子だ。


「俺も、まだ自分の力がどのくらいあるのか分からないから、あまり期待はしすぎないでほしいけどね。で、具体的にそのお相手はどんな種族なんだ?」


 とんでもなく強い敵が現れても困るから聞いておく。


「この草原の地には、あまり強い魔物は存在しません。私達を困らせているのは、ゴブリンという種族です。魔王様よりは小さい背丈で、肌が緑色の、狡賢(ずるがしこ)いやつらです。」


 ゴブリン。これも前世で聞いたことあるな。

 たしか、ゲームの序盤とかで出てくる、弱い魔物のはず。

 あまり強くなさそうな種族で一安心だ。


「ゴブリンね。了解した。」


 そして、しばらくそのゴブリンに関して、ライリーから説明を受けていると、複数のスライムたちが大慌てで集落の中に駆け込んできた。


「どうした?!」

「どうやら…ゴブリンたちが攻めてきたみたいです!」


次回は、ゴブリン族と戦います。

そろそろ、エッチな描写も書きたいところです。

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