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【ドM転生!】俺は魔王で世界を統べる ~マナと精霊編~  作者: 凪野つかさ
第一章:転生と創造
5/50

第5話:はじめての魔物

いつもお読み頂きありがとうございます。


今回は内容が短めです。すみません。


連日投稿を続けられるように頑張ります。

 この草原地帯で生活できるように、素材集めを行っている。


 だいぶ木材が集まってきた。

 道具も色々できて、木の道具で掘り出した石から、今度は石の道具も作り始めた。

 順調そのものだ。

 草原地帯でも”小さな木”程度なら生えていたので、根こそぎ素材にして小屋を「創造」で建てた。

 「創造」スキルは、思った通り便利スキルだな。


「ぐ~~~。」


 俺の腹が鳴る。さすがにお腹が空いてきた。魔王だけど腹は空くらしい。

 住む場所はとりあえず確保できたから、食料探しも兼ねて、この”辺境の草原”を探索してみることにした。


「ほーんと、何もないなぁ。」


 見渡す限りの大草原!

 近くに高い建物とか山は勿論なく、あっても背の低い木ばかりだ。

 何か食べられるもの無いの?果実とか…木の実とか…。

 そう思い、やや背の高い草の生えた草むらに近づく。


 ガサガサ…ピョンッ!


 一匹の魔物が飛び出してきた。

 緑色の、液体でも固体でもない…スライム状の……スライムだ。

 いかにも敵意むき出しといった感じで、プルプルボディを、ぷるんぷるんしている。


「スライムだな…ちょっと戦ってみるか…。」


 スライムって、前世のゲーム知識だと…()()()魔物だよな?

 俺ってどのくらい強いのだろう?

 魔王なんだから…さすがにスライムには負けないよな?

 向こうも戦う気満々で体をプルわせているし、ちょっと戦ってみよう。


 俺は「創造」で作った石のナイフを握りしめ、緑のスライムに切りつける。


 プルンッ!


 確かに切ったはずだが、あまり手ごたえがない。

 スライムに斬撃は効かないのか?まさか…俺が弱いのか?!何度も切りつけてみるが、スライムは変わらずプルプルしている。

 

 え?ダメージ入ってないの?さすがにスライム程度は倒したいんだが…どんだけ弱いんだ、俺?

 えっと…今度は逆に攻撃されてみようかな?ダメージはどの程度もらうだろうか。

 さすがに一撃でやられることはないと思うけど(前世のゲームの経験では…だけど)。


 恐る恐る、スライムに腕を近づける。

 ほれ!ほれ!噛んでみろ!ん?スライムって噛むのか?

  

 ニュルッ。


 …とか思っていると、スライムが俺の腕に絡みつく。


「ああ♡…気持ち、いい。まるで、ローションに包まれているみたい…♡」


 じゃ、なくてだ…スライムの攻撃は俺にも効かない(むしろ気持ちいい)らしい。このままだと泥仕合だ。

 けど、さすがにスライム一匹も倒せないのはショックだな…。

 そう思い、今度は先ほど確認した初級魔法をトライしてみることにする。


 使い方は分からないけど、とりあえず手を前に突き出し、”火の魔法”をイメージする。

 すると、頭の中にまた文字列が浮かんだ。俺はそれを詠む。


火の球(ファイアーボール)!」


 勢いよく小さな火の玉がスライムに向かって飛び出した。

 火の玉は小さいながらも威力はあり、スライムを巻き込んで爆発した。

 爆発の(あと)を確認すると、スライムはいない。よかった、無事に倒せたみたいだ。

 スライムが居た場所には、代わりに小さな青色の石が転がっている。


「これは魔石か?何かに使えるかもしれないから、取っておくか。とりあえず、今の俺でもスライム一匹なら…何とか魔法を使えば倒せるっぽいな!」


 その後は、魔法の練習も兼ねて、周囲にいるスライムを見つけ次第に倒していった。

 魔法はイメージをすれば使えるようで、火の魔法なら火の玉、水の魔法は水の柱が、雷の魔法は小さな電撃、風の魔法は強い風とともに斬撃を飛ばせる様子。何度も練習していれば、使える魔法も増えるのだろうか?

 他のステータスに関しても、今後いろいろ試さないとね。


 そんな感じで、ステータスに関して考えながら、次々に出てくるスライムを倒していると、いつもと違う”青色”のスライムが現れる。

 緑のスライムとはなんだか様子が違い、こちらに敵意を向けてこない。

 みると、必死に何かを訴えているような…?


 さっきまでの緑のスライムもそうだったが、さすがに何を伝えたいかは分からない。

 魔王だけど、魔物とのコミュニケーションは取れないのだろうか?

 こちらも敵意を向けず、スライムの動きを観察していると、青色スライムはどこかに向かおうとしている様子。何度かこちらを振り返るので、おそらく「ついてこい!」的なことなのか?

 ゆっくりと青色スライムの後を追っていくことにした。





 しばらく行くと、背の高い草が生い茂った場所に着いた。

 草をかき分けながら、中に進んでいくと…青色のスライムがたくさんいる!!



 そこは、スライムの集落だった。


最後までお読み頂き、ありがとうございます。


よければブックマーク登録等をして頂けますと嬉しいです。


今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

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