表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ドM転生!】俺は魔王で世界を統べる ~マナと精霊編~  作者: 凪野つかさ
第一章:転生と創造
3/50

第3話:3つの領土

ご愛読頂きありがとうございます。

強引な内容が続きますが、あと少しでファンタジーな内容を書ける…はずです。

引き続きお読みいただけますと幸いです。

「はじめまして、ユラです…。」


 あたりが、シーンと静まり返る。

 え?俺、何か変なこと言った?!


「ユラ…?おかしいですね。今宵は3(にん)のはずだったのですが…。」


 白髪の紳士が困惑する。


「ユラさん…貴方は、エストラーダ様からの『印』をお持ちですか?」

「エストラーダ様?『印』?」

 

 分からない単語出しすぎ。

 まず、ここどこだよ。


「『印』とは、大魔王エストラーダ様から頂く(ほま)れ高いスキルのこと。ユラさん、貴方は御呼(およ)びでない可能性がありますね。わたくしに、貴方のスキルを見せてください。『鑑定』。」



《告:「鑑定」スキルの使用を確認致しました。「秘匿」スキルを用いますか? はい/いいえ 》


《告:「鑑定」スキルの使用を確認致しました。「創造神の加護」により「鑑定」スキルの獲得が可能です。スキルを獲得しますか?  はい/いいえ 》



 無機質な言葉が矢継ぎ早に頭に響く。

 よく分からない。

 とりあえず、「はい」。



《告:「秘匿」の使用により、「鑑定」の一部レジストに成功しました。》


《告:「鑑定」の獲得に失敗しました。》



~鑑定結果~


《ステータス》

 名前:シンドウ・ユラ

 称号:魔王(序列49位)


 武術:なし

 魔術:火、水、風、雷

 スキル:なし


 固有武術:なし

 固有魔術:なし

 固有スキル:■■、■■


 加護:■■

 精霊:なし

 リンク:なし


~~~~~~


「あれ?やはり『印』をお持ちでない。いや、でも”魔王”なのですね…。スキルも、何も持っていない?う~ん…。」


 紳士が頭を悩ます。


「”固有スキル”は無いみたいですけど…”魔王”ということは、やはりエストラーダ様がお認めになった…?まぁ、いいです。こんなこともあるでしょう。でも、困りましたね。貴方たちに用意した領地は3つしかないのです。」


 領地が3つ?これから俺たちどこかの土地を治めるのか?


「申し訳ございません。この世界の理をお伝えしておりませんでしたね。何も分かっていなさそうなユラさんのため、簡単にこの世界についてと、貴方(あなた)がたの役割に関して説明させて頂きます。」


 俺が”疑問の顔”ばかりをしていたためか、白髪紳士が答えてくれた。


「申し遅れましたが、私の名はアルバン=エルニド。自分で言うのも何ですが、古くからの魔王の一人で御座います。今宵の晩餐会『ヴァルプルギスの夜』を仕切らさせて頂いております。以後、お見知りおきを。」


 改めて、白髪の紳士が麗しく一礼をする。


「この世界には、我らが大魔王エストラーダ様が治める魔属領パタゴニアを始め、いくつかの魔族の領土が御座います。貴方(あなた)たちには、その一領土を豊かにして頂きたいと考えております。魔属領は基本的には豊富な魔素で満たされた土地であり、魔族や魔物以外が生活しにくい環境となっております。そのため、多くの魔物がいらっしゃいます。魔物は意思を持たず、本能のままに動きますが、一方で強い力には絶対服従を致します。あなた方には力を示し、これらの魔物を治め、この領地を豊かにして頂きたい。」


 エルニドが続ける。


「しかしながら、この世には麗しき魔族以外にも、多くの種族・国が存在しております。特に、人間族の国々は厄介極まりなく、先日も魔属領の一部を奪おうと愚行を犯してきましたよ。彼らは、魔素が濃い地で作られる”魔石”を生活に必要としており、度々侵略行為を働いてくるのです。」


 綺麗に整った白髪をかき上げながら、(ちから)を込めてエルニドは言う。


「ぜひ、貴方(あなた)がたには、エストラーダ様に頂いた力を遺憾(いかん)なく発揮して、人間族を打ち滅ぼし、更なる魔族の繁栄に貢献して頂きたい!」


 なるほどなるほど。

 この世のルールは分かりました。

 けど、人間族は敵なのか?俺、もと人間だし、今は人間じゃないのか?

 話の流れ的に、今は魔族ってやつになったのかな?


「と、言うわけで、あなた方には3つの領土を用意致しました。1つ目は、北の山岳地帯にある街、トライデンです。少し寒いですが、山岳地帯には豊富な鉱脈もあり、今後の領土の発展には困りませんねぇ。もう一つは、雨の町ウェルチ。ちょっとジメジメしていますが、豊富な水資源があり、周りに魔物も沢山いそうですねぇ。最後はオススメ、夜の街トラム。もうすでに発展したオシャレな街ですが、前の魔王さんが色々あって死んでしまいまして、後任を探していました。ここには、レディーファーストということで、アーシェさんに行ってもらいましょう。あ、忘れていました、ユラさん。用意していませんでしたので、適当に辺境の地をご用意致しますね。」


 と、エルニドがお茶目にウィンクする。


 ちょっと!辺境の地!?


「話が長くなりました。そろそろ、今回の『ヴァルプルギスの夜』も締めの時間です。これからの皆様のご活躍と、魔族の益々の発展を祈念致しまして、会を締めさせて頂きましょう。」


 エルニドが高らかに宣言すると、会場は再び薄暗くなる。



 ああ…エルニドさん。

 色々聞きたいことあるのに…。



 気がづくと、ユラは何もない草原にいた。気がつく


ここまでお読み頂きありがとうございます。


よければブックマーク登録等をして頂けますと嬉しいです。

励みになります。


今後とも宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ