第27話:「花」のローゼ②
いつもお読み頂きありがとうございます
戦闘シーンが拙い表現ばかりで申し訳なかったです。
これから、表現力を上げられるように努力します。
最後までお読みいただけますと幸いです。
ん?魔法を「創造」?
ウィスプが全身を使って頷く。
「創造」は魔法を創ることもできるの?
ローゼが闇の魔法でとどめを刺しに来る。これをまともに受けたら、やばいな。
とりあえず、俺はいま自分が使える魔法を想像し、創造する。
「光の雨!」
咄嗟に水の中級魔法と光の精霊魔法を想像し、創造する。
イメージ通りの、“光る雨”がバッカナールの街に降り注いだ。
光の魔法によって、ローゼの闇魔法がかき消され、バッカナールの街に再び光が差した。
「…これは!光の魔法…なんで魔王のあなたが!?」
「すまんな。俺のスキルは万能らしい。」
ローゼは再び闇の魔法を使うが、俺の創造魔法によって掻き消される。
闇魔法に光の魔法は相性がいいみたいだ。
もともとチートスキルだなぁとは思っていたが、いよいよ最強だな、この「創造」スキル。
「く…私だって…スキルなら持っているわ!」
ローゼが「花」のスキルを使う。
周囲に紫色の花が咲き乱れる。
再び地面からツタが伸び始め、俺を拘束しようとするが、俺に届く前にツタは枯れてしまった。
「なんで…?」
俺の周りをみると、小人のノームが「ん~~~!」と苦しそうな顔をしながら踏ん張っている。可愛い。
おそらくノームが、周囲の土を操ってくれているんだろう。
「奥の手はもうないのか?」
ローゼは自棄になって闇の魔法を連発するも、俺の光の創造魔法の前には無力であった。
こんな美人に攻撃するのは気が引けるが、俺は創造魔法で反撃する。
「雷光!」
まるでレーザーの様に、幾本もの光の柱がローゼの羽を貫く。
力を失った魔王ローゼは、そもまま地上に落ちた。
「こ…こんなこと…。」
「俺の勝ちだな。…このまま大人しく帰るなら、見逃してやるよ。ただし、もう人間には手を出すなよ?」
「ま、まだ、負けた訳じゃ…。」
「…クキキ…ローゼ様の危機でんす。」
カラバサは、静かにユラの後ろに転移する。そして静かに手に魔力を込める。
ふっと後ろに気配を感じた。
振り返ると、カボチャ頭のオバケが、こちらに向けて魔法を放とうとしていた。
やばい!対応できない!
“光の壁”が自然に現れ、カボチャの魔法を相殺する。
ウィスプ…俺の精霊達は素早く反応しくれたみたいだ。頼りになる。
俺はカボチャを倒すべく、魔力を込める。
「やめて!!」
「…やめて。カラバサは、私の大事な仲間なの。わかったから…今後人間には手を出さない…。だから、カラバサは殺さないで…。」
・・・
こうして、俺とローゼの戦いは終わった。
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草原の村でも、戦いが終わろうとしていた。
パァーン!
ライフルという見たこともない武器に、エルサムの魔物たちは対応できずに、次々と打ち抜かれていく。
落下してきた魔物たちは、スライムによる水魔法と、馬人族によって戦闘不能にされていった。
エルサムの魔物は次第に数を減らし、敵わないと判断したのかエルサムの森に退散を始めた。
「ふぅ。何とかなりそうだね。」
「ロジー殿の“らいふる?”のお陰ですね。私達は、ほぼ戦えない敵を相手にするだけでしたよ。」
「それは、ほぼユラのお陰だけどね!」
「…ユラ様は、ご無事でしょうか…。」
「ライリーは心配性だね!大丈夫。ユラも魔王なんだから!」
そんな話をしていると
「おーい、みんなー!帰ったぞー!」
「ユラ様!!」
魔王ユラがバッカナールから帰還した。
数人の移民を連れて。
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場所は戻ってバッカナール。
ローゼとの戦いの後。
俺は、ローゼを見逃すことにした。
ローゼは何も言葉を発さないが、最後に「ありがとう。」と言って、カボチャと一緒にエルサムに転移して行った。
今後人間と仲良くしてくれるだろうか?
魔王って冷徹非道なイメージだったのだが、ローゼは意外と仲間(魔物)思いのやつだった。何とか俺の考えを理解してくれると信じている。
さて、この街でやるべきことをしよう。
俺は、転移でバッカナールの大通りに移動する。
大通りには既に魔物はいなくなっていたが、戦闘の影響か至る所に見られた。
外で暴れる魔物の声がしなくなったため、ぽつぽつと人間達が様子を窺うように家から出てきていた。
「おばちゃん!無事だったんだね!」
俺は露店のおばちゃんを見つける。
「あら!ユラちゃん!こんな時にあなた…危ないわよ!」
「おばちゃんが心配でさ~。」
「家の中に籠っていたからね。見ての通り、元気よ!」
おばちゃんはドンっと胸を叩く。
「ただ、住む場所を失った仲間もいるみたい…。この荒れようだと、私達の畑もダメそうね。」
「それなら、うちの村でしばらく世話をさせてくれ。幸い住むところは沢山あるし、畑も新しく用意するからさ。」
「ユラちゃん…。」
と、いうことで、村に人間の移住者が増えたのだった。
俺がこの世界にきて、初めての人間の仲間ができた。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
「ダリとエルサム編」はあと二話で終了です。
次回からは、しばらく街造りメインで話を書いていきたいと思います。




