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【ドM転生!】俺は魔王で世界を統べる ~マナと精霊編~  作者: 凪野つかさ
第一章:転生と創造
2/50

第2話:はじめまして

ご愛読ありがとうございます。


第2話となります。

強引な展開が続くかと思いますが、ご容赦願います。


最後までお読みいただけますと幸いです。

 魔属領パタゴニア。

 その首都、魔の都エストラーダにある王宮。

 今夜ここで、ある夜会が開かれる。


「皆様、ようこそ、おいで下さいました。記念すべき第2000回目の『ヴァルプルギスの夜』を開催させて頂きます。今夜の会は、わたくし、『時』のエルニドこと、アルバン=エルニドが取り仕切らせて頂きます。」


 白髪で眼鏡をかけ、身なりの整った紳士が声を上げる。


「今宵は特別な夜。100年に1度、この“エターニア”に新たな魔の王を迎え入れる大切な日。儀式の前に、まずは盛大に、乾杯と致しましょう。高貴なる魔の民の更なる栄えに、乾杯!!」


 乾杯の号令と同時に、会場から声が上がる。

 2000回目の「ヴァルプルギスの夜」が始まった。



---------------------------------------------



(ここは?)


 真っ白い空間。以前にも来たことがあるような…。

 夢…?で来た場所だ。


《告:ここは、黄泉の領域。これから、転生の儀を開始致します。》


 やっぱり死んでしまったのか。

 先ほどまで感じていた痛みが、嘘のように消えている。

 これも夢なの?どこから夢なの?


《告:これは、夢ではありません。これから、転生の儀を開始致します。》


 また無機質な声が頭に響く。

 夢じゃないのね。

 うん?転生?生まれ変われるの??

 生まれ変わったら、今度は自分に正直に、従順なM男として生きたいんだけど。


《告:神堂ユラ様。願いは既に3つ承っております。》


 ほう。俺は、既に願いを3つ言った、と。

 …何だっけ?


《告:これから、転生の儀を開始致します。》


 辺りが、より一層白く、明るく包み込まれる。

 え!ちょっと待って!!もう少し聞きたいことが…。


《告:これから、転生の儀を開始致します。》


 あ…この人ダメだ。聞いてくれない人だ…。

 

 光は次第に強くなる…。



---------------------------------------------



 宴もたけなわ。

 白髪の紳士エルニドが告げる。


「皆様、お待たせ致しました。これより、『サモン・ドゥ・ロード』の儀を、執り行わさせて頂きます。生贄台に注目してください。」


 開場の中央にある生贄台を囲むように、大きな魔法陣が描かれている。

 「サモン・ドゥ・ロード」は、新たな魔の王を呼び起こす儀式である。


「今回お仲間となる魔王は3(にん)。先の人間族との戦いで、新鮮な魂が3万個ほど集まりましたので、ありがたく供物として捧げさせて頂きます。」


 エルニドが両手を広げ、参加者の注目を集める。


「それでは、皆さま。サモン・ドゥ・ロードを開始致します。」


 生贄台を囲むように描かれた魔法陣が薄暗く光り、それと同時に供物として用意された魂が悲鳴を上げた。

 魔法陣の光りが強まる中、陣の中央から4(にん)の影が現れる。


「新たに私たちの仲間となる、3(にん)の魔王の誕生です!」



----------------------------------------------



 光が弱まると、石段の上にいた。

 辺りを見渡すも、うす暗くて…よく見えない。どこ?ここ?

 周りに3人のヒト?がいるのはわかる。


「新たに仲間となる、3(にん)の魔王の誕生です!」


 近くで白髪の男性が声を上げ、すぐに困惑し始める。


「あれ?4(にん)?そんなはずは…。」


 少しずつ周りが見えてきた。

 どうやら何かの集会のようだ。

 沢山の…ヒト?頭に角があったり、得体のしれない生物もいるが…とにかく、沢山の何かに見られている。

 俺の横には、3人のヒト?がいる。一人はすごい美人だ。踏まれたい。


「御呼び頂き光栄で御座います。私はノエルと申します。大魔王エストラーダ様より、『炎』のオリジナルスキルを頂きました。『炎』のノエルと御呼びください。」


 横にいる1人、筋肉質な高身長イケメンが挨拶をする。羨ましい。


「僕はクランメ。エストラーダ様から『霧』のスキルを頂いたよー。よろしく!」


 となりのちびっ子が続けて挨拶をした。


「私はアーシェ。『白』のアーシェ。」


 美人が簡潔に挨拶。

 アーシェという名前らしい。可愛い名前だ。

 スラっと伸びた手足がお美しい。

 お近づきになりたい。


 盛大な拍手が響くなか、周りの視線が俺に集まる。


「えっと…、はじめまして、ユラです。」


スライムの方への憧れがあり、システムリスペクトが過剰かもしれません。

ご容赦を頂けますと幸いです。

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