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4話-19 神の随意に 解決編
いよいよ解決編
ー1ー
来る、来ない、来る、来ない…
散りゆく花びら、空舞う緑。
花の茎は放物線を描いて、くるくると宙を舞う。
少女は新たな花を探しては摘む。見限られたか回る緑は、自由の果てに逆さに落ちる。
その光景を見ていた女は、そっと茎を覆うようにして手を差し出した。
「だめだよ、あんまり摘んだら。幻の中でもこうして生きてるんだから。」
背後に忍ぶ大きな影。小さな手は掴んだ花をそっと手放す。そして大きな影に包まれた少女は、その正体を覗き込むように顔だけをすっと後ろへ振り向かせた。
「あ!お母さん!」
そのまま立ち上がり、懐へと飛び込む少女。女は抱き抱えるようにして、少女の体を受け止めた。
「さあ、帰ろうか。そろそろお昼の時間だからね。」
「うん!」
元気の良い声が辺りに響く。
光の胞子はふわりと宙に浮かんでいた。
「そういえば花占いの結果はどうだった?」
「良かった!ちゃんと来るって。」
少女は満面の笑みでそう答えた。女はしばらく物珍しい目で少女を見ていたが、すぐに笑みを戻して口を開いた。
「そっか…」
「じゃあ、ちゃんと『おもてなし』しないとね。」
それを合図に胞子は形を変えていく。
少女の小さな目は前だけを見つめていた。




