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自慢の家族だよ
それからしばらく。
今度は皆仲良く談笑しながら夕飯を終えた僕達は、リビングでくつろいでいた。
母さんが洗い物をする音が聞こえてくる。手伝おうか聞いたけど、小春と一緒にいろと言われてしまった。代わりに愛華が手伝ってるみたいだけど。
とはいえこれといってやることもなく、僕は小春の隣に座って流れているバラエティ番組をぼけーっと眺めている。
「梨華さんも愛華ちゃんも、いい人達だね」
と、そんな僕に小春が声をかけてくる。
「うん。自慢の家族だよ」
「ふふっ……でも、私の家族だって負けてないんだから」
「お父さんと弟さんだっけ。会うのが楽しみだな」
小春が言うんだ。間違いなくいい人達なんだろう。……それに、小春のお父さんは、母さんが気になってる人らしいし……そういう意味でも、気になる。とても。
と、小春が何やら複雑な表情をしている。
「小春?」
「……えっとね、優斗君。一つだけ問題があって……実はうちも、同じような状態なの」
「……? どういう意味?」
「その……お父さんはいいんだけど、弟が優斗君を認めてないみたいで……」
「……なるほど……」
なんというか、愛華と同じような感じですんなり認めてくれると嬉しいな。うん。




