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この量食べる?
家の案内を終え、僕達はリビングに入る。
「あら、丁度準備出来たところよー。愛華呼んでくるから座って待っててねー」
そう言う母さんの前、テーブルの上には、ケーキと紅茶が並んでいる。更に真ん中にうず高く積まれたドーナツ……。
「……いや、母さん、これ……」
「あ、えーっと……最初はねー、優斗が小春ちゃんを連れてくることになって、張り切って美味しいケーキを用意しようと思ったのよー」
「そうだね、これ、結構いいところのケーキだよね」
多分この辺りだと、一番高いんじゃ……って感じのお店だよ、ここ。
「……それでね、いざ並べてみると、なんか物足りない感じがしちゃって」
「それでドーナツですか」
「頑張りすぎて、ちょーっと作りすぎちゃったかもしれないわねー。うふふ……」
「ちょっとどころじゃないけどなぁ……」
「だ、大丈夫だよ、優斗君! 私ドーナツ大好きだから!」
「この量食べる?」
「……それは、ちょっと……」
僕もそこまで食べれる気はしないし……愛華、食べるかなぁ?




