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認めてなんかないからーっ!!
「ただいま」
「お、お邪魔します……」
僕の家に彼女がやって来た。
恐る恐る、といった様子で入ってくる小春を、満面の笑顔を浮かべる母さんと、見極めるような眼差しの愛華が迎える。
「はっ、初めましてっ! え、えっと、優斗君とお付き合いさせて頂いています、柳川小春です!」
ガッチガチになりながらもペコリとお辞儀する小春。それに母さんは、
「はーい、初めましてー。優斗の母の梨華よー。今日はゆっくりして行ってねー」
いつも通りにニコニコと、緩い……もとい優しい声音で自己紹介を返す。そして愛華はというと、
「……妹の愛華です。…………愛華は! 認めてなんかないからーっ!!」
と言って走り去ってしまった。
「……えー」
もうなんか、そんな声しか出ないよね。




