第2話
どーも!碧風 アオバでございます!
はい、高校生活始まっちゃった…
友達とか、考えなきゃいけないんだよね~…
…本編へどーぞ…
5月某日…
やって来ました!
ショッピングモール!!
というわけで、家族みんなでお買い物をすることになりました。
「ひな~、雑貨屋いくんだろ?さきにいっとこうぜ」
「そうだね」
そういいながら駐車場から雑貨屋へと歩みを進める。
ふふふ…毎回ショッピングモールに行くときは両親とは別行動で雑貨屋へ行く…
もはや、定番と化したこのルートは私の我が儘が生んだデート計画(仮)なのだ!
兄さんは優しいから私がひと言いえばすぐについてきてくれる。
それを逆手にとり、前に雑貨屋に行こうと誘ったところ快くOKしてくれたのだ。
それからは、ショッピングモールに来るといつもこれである。
「今日はなに見るんだ?」
「うーん…色々?」
「いつも通りだな~…」
「そうだね~」
そんな他愛もない話をかれこれ5分ほどして…
雑貨屋に到着した。
お店はチェーン店なので、広くてお洒落で、色々な物に目移りしてしまう。
まあ、私は兄さんばっかり見てるんだけどね!
そんな訳で横目でちらっと兄さんの方を見つめると…
なんと、あの兄さんが目を輝かせてるではないか!
うわ~すごいレア…
写真を撮りたい衝動に駆られながらも、兄さんに話をかける。
「どうしたの?兄さん」
すると、兄さんは「これ…」って言いながらマッサージコーナーを指差していた。
「マッサージコーナー…ひな、目を閉じてみ」
兄さんに対しては従順な子犬の私は素直に目を瞑り兄さんの方へ寄りかかる、兄さんに寄りかかってる…鼻血出そう!
目の前には真っ暗な世界が広がり、手には兄さんのぬくもり…そして、頭皮へのぞわぞわ感…
…頭皮へのぞわぞわ感…?
それを頭が理解するよりも速く私の身体は反応していた。
「ひにゃ!ちょっ…あっ!」
目を開けるとそこにはとても高校1年生とは思えないいたずらっ子の笑顔をした兄さんのがいた。
その手元には細くて硬い材質が持ち手の部分から頭の形を囲うように伸びているやられるとすごいくすぐったいあのマッサージ器具があった。
「ふふ…いい反応だな…」
兄さんは笑うのを我慢しながらマッサージ器具を元の場所へ戻す。
「びっくりして変な声あげたんだけど…」
ちょっと機嫌の悪そうな顔で兄さんへ言い寄るが、「そんなことないよ、可愛いかったぞ?」
その一言で私はもっと不機嫌になる。
兄さんの可愛いは家族として、兄としての可愛いなのだ。
そのため、兄さんの可愛いで私がデレることはまずないのである。
まあ、ここで不機嫌になってもこのあとが楽しめなくなるので私はいつものテンションへ戻り、
「いいもん、兄さんにアイスおごってもらうから!」
そう言い残し、雑貨屋をあとにした。
その後、兄さんの行きたい所へ行って、約束どうり(?)アイスをおごってもらい、両親と合流し、晩ごはんの時間になった。
はあ…兄さんと二人きりの時間ってすごく短いな…
兄さんのことを考えると自然と気持ちが軽くなる、それと同時に雷に撃たれたような刺激とのぼせたかのような照れる感覚…
それだけで、私は幸福を得られる。
けど、中学生になってその幸福だけじゃ満足出来なくなっていた。
いわゆる思春期と呼ばれるものだろう。
中学生になると何故か周りにカップルが大量に発生する。
理由としては恐らく、思春期になり異性への恋愛感情が強くなるからであろう。
そして、私もその中の一人で兄さんへの求愛が強くなっていっている。
このやりきれない気持ちを抑えるのがなんだかもぞもぞする…
ただただ好きだと言いたくてうずうずする…
けど、嫌われるのは怖い…
そんな気持ちの渦のなかで、私は姫野 冬月という存在に掻き回されていた。
それを、考えただけでもっとこの気持ちを叫びたくなる…
こんなに近くにいるのに…たった数センチの距離にいるのに…
兄さん…兄さん…兄さん!
「ん?なに?」
…ほえ…?
もしかして声出てた!?
「えっと…その…」
いいたい…
「あのさ…」
いいたい…
「私ね…」
伝えたい…!
「兄さんて彼女とかいるのかな~って…」
こうして私は、とうとう聞いてしまったのであった…
いかがでしたでしょうか?
頭皮マッサージのやつ…
あれ人にやるとめっちゃ面白いですよね…、
今度見つけたらやってみてください!
それでは~