終わり
終わりが見えてくるのが好きです。
物悲しさもありますが、どんな物語でも結末って楽しみのひとつです。
結末によって、
その作品が「本当によかったか」が私の中で決まります。
どんなに好きで、
どんなに夢中になって見ていたドラマも、
結末次第で「あ~……」となってしまうことがあります。
なので、終わりは難しいなとも思います。
また、なにかを書いていて、
終わりが見えてくるのも好きです。
「ああ、これで完成する」
または、
「ああ、これで完結する」
というのは、一種の達成感と安心感が沸いてきます。
実は、このエッセイは、
間もなく終わりを迎えます。
私がこのエッセイを始めたのは、
「自分の好きなものはなにか」を知るためでした。
生きていれば、色々とありますよね。
まぁ、そんなんで、
「あれが嫌だ」とか「あれがムカつく」とか、
そういう感情ばかりになってしまったときがあったんです。
キライなもの、
イヤなものほど、目につきます。
だから、こんなんじゃダメだなぁと思って、
好きなもので満たしたくて書き始めたんです。
好きなものって、逆に目につきにくいですからね。
そういう意味では、好きなものを見つけるのは得意になったかもしれません。
書き始めてみて、よかったなぁと思います。
初めは、マニアックでコアなものを書きたいなと思っていました。
ただ、好きなものをあげていくだけでも徐々に壁に当たっていき、
且つ、
マニアックでコアなものという縛りは……まぁ、なかなかのドSというのでしょうか。
なので、
「そこはエッセイだから」
と、すこしでも楽しめるような、
サラサラと読むこともできるようなものにできるなら、
それもいいかなぁと。
長文になってしまうことが多いので、
短めを心がけながら。
どのくらい連載を続けたころか。
「自分の好きなことを100上げよう」と決めました。
このエッセイも、気づけば90話を越えましたね。
……ええ、終わりが見えてきました。
一話だけ、エイプリルフールで使用したので、
このエッセイは101話で終わりにしようと思っています。
最終話はすでに決めています。
書くのは、これからですけれど。
毎回、読んで下さる方も、
たまに読んで下さる方も、
はたまた、気になった話だけ読んで下さる方も、
どなた様も、ありがとうございます。
その、
ひとつひとつのご縁に感謝を。
そして、よろしければ。
またお会いできることを願って。




