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バグvsチートの事情

多少リアル多忙で投稿が遅れています。

本当にすみません!



目を開けると薄暗い森の中だった。

そう。ここは俺が一番最初にワープ地点に指定しておいた場所だ。

と、いうより。ここしかワープ地点に指定したことがないのだが...。

「チートってワープも使えたんだ。」

ユーリスが物珍しそうに言った。

「そうだな。このゲームにはもともとワープ系スキルが入っているから簡単だったんだよ。」

まぁ、ワープチートを見つけたのは俺ではないがな。

「そんなことより、早く降ろしてくれないか?その....この体制は恥ずかしい...というかなんというか....。」

「え?お前男だろ?」

「その件についてなんだけどさ...。僕、女なんだよね。」

「ふーん、あっそ。」

「え??、驚かないの?。」

「おぅ。正直薄々気づいてたからな。」

第一こんなことで驚いてはいられない。

「もっと驚いてよ!!」

無茶なことを言ってきやがる。

「わぁー。ユーリスちゃん女の子だったんだー」

「なんかムカつく。」

理不尽だ。

「で、何の用だ?。」

なんらかの用があって俺を助けようとしたのは間違えない。

「うん。まぁいきなりで悪いんだけど、僕とチームを組んでくれないかな?」

ほぉー。こりゃーまたいきなりだ。

「なぜいきなり?。」

「こんな噂知ってるかい?。ここの国のエリアボスが一瞬で消え去ったっていう噂。」

「へぇー。それはすごいなあー。」

まったく記憶にございません。

「しかも証言者さんによると武器は小さい石だったんだってー。」

「な、なんだってー。小さい石でエリアボスが倒れたのかー。」

「うん!。ロミテカがやったのはもう分かってるからね!。」

ちっ!勘のいいおとk....女だ。

「まぁそんなことできるのはこの世界じゃあ俺しかいないだろうからな。」

「そうだよ!。だから僕とチームを組んで。」

「すまん。なんでそうなるんだ?」

まじでわからん。

「ロミテカはさ......こんなゲームの世界なんかに閉じ込められてて楽しい?」

「あぁ、もちろん!最高だね!」

リアルよりマシである。

「へ、へぇー...。ふぅーん。」

「どうした?何か悪い事言ったか?」

「別に!!。ただちょっとおかしい奴なのかなーって。」

それは今に分かったことではないと思う.........。」

「じゃ、じゃあさ。僕と決闘して、僕が勝ったらチームを組む。それでどうかな?!」

「いや!完全に俺が不利だろ!」

テスター1位と決闘なんて俺が不利すぎる。

「なんで?!ロミテカはチートツールを使ってもOKなのに?!」

「それだとユーリスが完全に不利じゃん!。」

「それでもいいから!」

そう言うと俺の目の前にメッセージが表示された。

『yu-risからの決闘を受けますか?


Yes. No. 』

「もうどうなっても知らないからな。」

俺は『Yes』を選択し、流れるような動作でコンソールを開く。

『ALL ON』を選択する。俺の簡易ステータスにHP 9999999/9999999 と表示される

「こっちは準備出来たぜ。」

「僕もいつでもOKだよ。」

『Ledy?』という共有メッセージ.....。つまり、複数のプレイヤーが見る事ができるメッセージが表示され、カウントダウンが始まる。

『3』

『2』

『1』

『START』

開始された瞬間、ユーリスは俺のほう.....ではなく近くの壁に向かって走っていく。

「なっ?!。」

完全に不意をつかれた....。まぁいろんな意味で、だが。

「逃げるのか?!。」

つい雑魚MOBのようなセリフを言ってしまう。

「そんなわけないだろ!。これも作戦の内なんだよー。」

10秒ほどで壁際まで追い込む。

「いちいち場所移動か?」

ユーリスも止まる。

「まぁ、そんなところだね!」

そういうとユーリスは、いまにも壊れそうな短剣を取り出し.....。

ガンッ!!!!。

思いっきり壁を殴った。

もちろん短剣は耐久値がなくなり破壊され、儚い文字列となって消えていく。

「なにやってるんだ?。」

しょうじきふざけているとしか思えない。

しかもユーリスは壁を殴った状態で静止している。

「おーいユーリスさーん。」

反応がない。

「早く返事しないと帰っちゃうよー。」

........。

「返事がない。ただのしかばねのようだ。」

.........。

「すまん。ちょっと言ってみたかっただけ。」

.........。

いや、まじで帰っちゃうよ?これ。

「まぁ、普通に勝てばいいか。」

俺はショートソード(初期武器)を持ちユーリスに近づく。

決闘では、ある数値までしかHPは減らない。

たしか、30%以下にはならないはずだ。

「ま、俺の勝ちってことで。」

剣先をユーリスに向け少し前にだす。

するとユーリスのHPが一瞬で30%まで減る...はずだった。

「はい?」

俺の目の前にいたしょうね.....少女は跡形もなく消え去ったのだ。

「え?うそ?!倒したの?」

しかしどこにも勝利などいう文字はなく、未だに試合時間がカウントされている。

「まぁ、そんなのじゃ僕はやられないけどね。」

ユーリスの声がした。

次の瞬間俺のHPゲージがドット単位で削られていく。

「おまっ?!どこから?!」

返事がない。

「まさか透明化のスキルとかか?」

その間にも俺のHPは80%をきっていた。

回復魔法やオートヒールなんかがあれば取って、改造しているだろうが残念なことにおれはβ時代はスキル面は一切弄ってない。

「くそっ!」

とりあえず剣を振り回してみたが当たるわけがない。

ピィーーーーーーッ!!

笛の音が鳴ったかと思えばすでに俺のHPはちょうど30%になっていた。

『YOU LOSE』

この文字をみたのは5年ぶりな気がする。

「じゃ、僕の勝ちだね。」

いつまにかユーリスが横に立っていた。

「わかったよ....。」

「やった!」

だが気になることがある。

「その前にさっきのを説明して貰おうか。あとユーリスが所持してるスキルも。」

まぁ無理だとは思うが....。

「いいよ!」

「いいんだ?!」

「さっきのは簡単に言ったらバグを使っただけだよ。」

「バグ.......。」

バグとは、不正プレイヤーからしたら運営から贈り物といわれるくらい役に立つ......こともあるし、使い物にならないバグもある。

大抵は使い物にならないバグだ。

「ロクノには残念なバグがあってね。全く同時に1人のプレイヤーに行われる処理を4っつ以上行うとプログラムに異常が発生しちゃうんだ。」

「と、いいますと?」

「さっきのは短剣が破壊される処理、破壊不能オブジェクトのエフェクト処理、僕のパッシブスキルの武器破壊時のクイックチェンジの処理、そして、普通に僕が使った短剣型のスキル処理。」

「うん。まったくわからん。」

「実は僕も今、何言ってるのかあんまり理解できてない。」

「もっと簡単に俺みたいなバカでも分かるような説明してくれよ!」

さっきの説明で分かるのはそっちの道に進んだ方々だけだろう。

「うーん.......。じゃあ質問だけど、ロミテカはご飯食べることと、携帯いじることと、縄跳びすることと、字を書くこと4っつ一気にできる?」

「いや、常識的に考えても理論的に考えても不可能だろ。」

だって人の手って2本しかないからな!

「ほら!それと同じことだよ!。」

「いや!全然違うからな?!」

「まぁ、そういことだから。」

「待って。まだ一つ聞きたいことがある」

ユーリスもβプレイヤーだから持っているはずだ。

「ユーリスの......β特典獲得スキル(仮)を教えて欲しい。」

これは俺が個人的に聞いておきたいことだがな。

「...........言っても怒らない?」

「いや、怒るわけないだろ。」

まずなぜ怒るという発想がでてきたのか分からない。

「発狂とかしない?」

「しないから。しても俺のメリットないし。」

心眼なんてスキルがあるくらいだからそこそこのスキルが来ても驚かないと思う。

「パッシブスキルで.......。」

「うんうん!」

「......全パラメータ20倍。」

「はぁっ?!」

「ほら怒った!」

「いやいや!怒るも何もそれ完全にチートに近いじゃん!」

まぁ俺もチーターだけどな。

「あいつが聞いたら発狂するだろうな。」

「あいつって?」

「そりゃー内緒だ。」

リアルの話を持ち込むのはあまり褒められたことじゃないからね!

「まぁいいや。じゃあパーティー加入よろしくね!」

「約束だからな........。しかたないか。」

『yu-risさんからパーティーの追加がきました。

承認しますか?


YES. NO. 』

というメッセージが表示される。

「ま、情報が定期的に入るのは嬉しいからな.......。」

「ん?何か言った?。」

「いや!何も!!」

そんなこんなで俺は最強(仮)のパッシブスキル持つしょうね.....少女とパーティーを組むことになった。










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