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幻想再帰のアリュージョニスト  作者: 最近
第4章 傷つけるのはハートだけ、口づけるのは頬にだけ
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4-30 業



 シナモリアキラの身体が宙を舞い、回転しながら地面に激突する。

 頭から墜落したことで首のジョイント部が破損して外れた。生首は数回派手にバウンドした後、ごろごろと転がっていく。競技場を跳ねるまあるい頭部。悪質な冗句が思い浮かびそうな光景ではあったが、誰もそんなことを言う余裕は無かった。


 ルバーブとアキラの激突。

 その結果は、実のところ両者がぶつかり合う前に決定していた。

 直前に密着状態となり、アキラがルバーブを引き剥がそうと髪を掴んだその時。

 棘球の爆発で腕が傷付いたことはアキラにとって確かに痛手ではあったが、より致命的な罠にかけられていたことに彼は気づけなかった。


 髪を強く掴めば、自然と毛が抜ける。

 身体から離れた髪の毛はその後も拡張身体として機能する――それがラフディの感染呪術だ。アキラの手指に絡みついたルバーブの毛髪は意思を持った毒蛇のように密やかに這い、滑り、標的の腕から胴へと移動し、呪力によって硬質化させた尖端部による毒針の一刺しが勝敗を決した。


 無機物すら冒す【呪毒】によってアキラは昏倒。さながら暴走する大型トラックの如きルバーブの『車輪』の呪力が転生者を吹き飛ばした。

 ラフディの戦士と交戦していた銃士(カルカブリーナ)は最後の一人に銃弾を撃ち込むと、共闘していたカーインに呼びかけた。


「カーインさん、前衛任せていいすか。俺、これから師範代を『降ろす』んでしばらく無防備になります」


「承知した――しかし、全く。彼は首の外れ癖がついてきているのではないか? 骨格から矯正してやる必要がありそうだ」


 先程までラフディの戦士と死闘を繰り広げていたカーインは冗談めかしてそう言った。しかし表情や声の調子とは裏腹にその目は笑っていない。笑う余裕など無いのだ。目の前に佇む、強大な王を前にしては。

 荒ぶる大地の呪力を掌握し、絶対的な権威によって暴力に変える益荒男――彼こそは唯一無二の闘士の王(チャンピオン)である。


 激しい消耗によってルバーブの全身は崩壊を始めているが、肉片が塵となって消えていくと、すぐに大地から土塊が浮遊して欠落を埋めていく。大地が彼という存在を失うまいとその肉体を補填し、再構築し続けていた。大地がそこにある限り、ルバーブは不死身である。


「ならば地に毒を撒き、土地を痩せ細らせるまで。病んだ土塊が肉体となればその屈強な体も脆くなるだろう」


 カーインはそう言うと、貫手を地面に突き立てた。

 【六淫操手】の二つ名が示すように、彼は呪力を病の外因に変えて操る技術を有している。足下の地脈を人体の経絡に見立て、周辺の大地を感染させていく。たちまち青々とした芝生が色褪せ、枯れた大地からあらゆる生命力が失われていく。


 カーインを中心として広がっていく枯死。汚染された土壌が球神の加護を弱体化させ、ルバーブの恐るべき突進速度が急速に鈍くなっていった。ルバーブは舌打ちして、膝を突いて無防備な姿勢のカーインに突撃をしかける。この場で最も厄介な敵がカーインであると見定めたのだ。


 先程までに比べれば遙かに遅い――それでも常人を遙かに超越した勢いで疾走していくルバーブ。腕から伸びた『釘』で鋭く突いた。既に立ち上がっていたカーインは左右に回避しつつ貫手による反撃を繰り出す。共に一撃必殺の威力を込めた『突き』を応酬していく。攻防の最中、カーインが身につけているラフディーボール用のユニフォームの輪郭が微かにぶれた。


 肩のプロテクターが外れて落ちていく。その動きにルバーブの視線が誘導された瞬間を狙って、反対側からカーインの下段蹴りが襲いかかる。

 だがルバーブは咄嗟に膝を上げた。脛で蹴りを受けることでダメージを最小限に抑えようとしたのだ。果たしてカーインの蹴りはルバーブの足によるガードに接触し――そのまますり抜けていった。


 直後、瞠目したルバーブの側頭部に上段蹴りが突き刺さる。

 吹き飛ばされていくルバーブ。左足による上下の蹴りを同時に繰り出したカーインの像が歪み、消失していく。全身の動きを欺瞞する光学幻像呪術が働いていた。ユニフォームの輪郭が曖昧に揺らぎ、手足を隠すゆったりとした上衣下裳を纏ったカーインは深く息を吐いていく。青と黒の色彩に隠されたその肢体は動きの予兆を全く感じさせず、静謐そのものといった立ち姿であった。


 服の幻を纏うことで相手を惑わせ、長い指を伸ばして優雅に構えるカーイン。

 束ねられた長い黒髪が肩から流れ、風もないのにひとりでに靡いた。

 視覚的な演出による虚仮威しは彼の常套手段だが、大胆不敵な笑みを形作る口元と力強い眼光がはったりに精神的な制圧力を与えていた。

 その証拠に、瞬時に態勢を立て直したルバーブはカーインを睨み付けたまま動きを停止させている。と、ルバーブの側頭部から顔の中心部にかけて亀裂が走った。


「解せんな」


 負傷にも構わず、ラフディの戦士は静かに呟いた。瞳から戦意が失われているわけではないが、同時に確かな理性が宿っている。


「瘴気の強力さからしてまず間違い無く吸血鬼ヴァンパイア。だが、その幻術は幻姿霊スペクターのものにも見える」


「さてどうかな。戦場で予断は禁物だ。早合点が命取りになることもある」


「その上、貴様はまだ本気を出していない。血統の根源たる『病』の宣名無しで私に挑もうとは舐められたものだ。夜の民が苦手とする体術ではなく、呪文を、触手を、牙を――全力の瘴気を見せてみるがいい」


 吸血鬼の弱点といえば陽光や清流、火葬や祈祷、下水整備や検疫、共同体からの隔離に排除といったものが挙げられるが、なんといっても有名なのは顕微鏡であろう。古い時代においては『悪い空気』『祟り』『呪い』という形の無い不安として捉えられることもあった『病の不安』――黒衣の神マロゾロンドは人類の無意識下に刻み込まれた恐怖のイメージを雛形にして吸血鬼を作り出した。


 『杖』の叡智は吸血鬼が操る『瘴気』という曖昧な呪力を解体し、細菌やウィルス、寄生虫や毒素といった形に零落させることが可能だ。ゆえに吸血鬼がどのような『血統』――すなわち『病の形』をしているのかが判明すれば、その神秘性を貶めて弱体化を狙うことができる。


 だがこれはリスクも孕む。対処の難しい致命的な感染症であれば、宣名は存在の脅威度を高めてしまう。カーインが『病の宣名』を行わなかったことから、ルバーブは彼の脅威度を『中の上程度』と見積もった。挑発によってカーインの自己強化目的の宣名を引き出し、その隙を突こうとしている。


 宣名の二択。ラフディという国がカーインの『病』に対抗する医術を有していれば宣名はカーインの首を絞めるが、無ければカーインの脅威度は跳ね上がる。一瞬の静寂。細い綱の上を渡るかのように、カーインが口を開く。


「生憎と、私は少々外れ者でな。この指を牙に見立てて突き立てる方が得意というだけのこと――そして私の宣名はこれだけだ。【六淫操手】ロウ・カーイン」


 【六淫操手】――その二つ名を『病』の正体と解釈していいものか。判断に迷ったルバーブの額に皺が寄る。おおよその日本語を理解しているルバーブとはいえ、瘴気の形を『六淫』という異界の呪で歪められては正体を看破することが難しい。


 カーインは静かに、そして急速に息を吸って心身のコンディションを整えた。

 充溢する気力を全身から漲らせ、じりじりと間合いを詰めていく。

 ルバーブは探るように問いかけた。


「気息を導引して血を巡らせる変わり種の『吸血鬼』――呼吸法によって血の呪力を高める『夜の民の武術家』――いや、それにしては貴様の体格は獣化した人狼ウェアウルフのように恵まれすぎている。貴様は、いったい何なのだ?」


「何の変哲も無い、拳士に過ぎんよ」


 薄く笑うと同時、カーインの身が沈み、疾走を開始する。

 滑るように駆け抜けていくカーインとルバーブの影が交錯し、激しい攻防が再開された。実力は伯仲しているが、余裕があるのはカーインの方だ。大地は見る間に痩せ細り、荒野と化した戦場で徐々に圧されていくルバーブ。

 その時だった。


「俺の大地に、何をしている」


 苛烈極まりない、男の声が天から響く。

 この場にいる誰もが聞き知っている声であったにも関わらず、それを発した者の正体を即座に察することは誰にも出来なかった。

 直前の記憶とあまりにかけ離れた硬質さ――カーインとルバーブは半球状の天井を見上げ、それを見た。流れる絹糸のような髪は燦々と光り輝き、繊細な美術品さながらであった輝かんばかりの顔は今まさに陽光を放ち地上を照らしている。

 

 その男は太陽だった。

 あらゆる者がその男を見ようとするが、あまりの眩しさに反射的に眼を閉ざす。

 直視することすら敵わぬ圧倒的煌めき。

 神々しく天上に君臨する日輪の覇者。


「へい――か?」


 呆然と呟くルバーブ。そんな彼を感情の読めない瞳でしばし見つめた後、美貌の太陽は無造作に手を伸ばした。カーインを指で示す。


「荒ぶる陽光よ」


 長い人差し指の先端に巨大な光の球体が出現し、一気に膨れあがった。

 危機を察知したカーインは素早く走り出すが、既に遅い。

 放たれた光球は大地に着弾し、そのまま巨大な熱と光を周囲に撒き散らしていく。太陽の炎が不浄な瘴気をカーインごと焼き尽くし、地の穢れを清めていった。炎の通り道からは次々と緑の芽吹きが生まれ、花が咲き蚯蚓や土竜が土の中から顔を出す。広範囲を焼き尽くしたはずの炎は不思議とカーイン以外の誰も傷つけることなく、それどころかルバーブら大地の民の傷を尽く癒していた。


 その全てを透徹とした視線で見届けて――浮遊するマラードは一瞬だけ振り返って、聳え立つ塔を見た。そして、再び眼下のルバーブを見る。

 風もなく背後に靡いていく長い髪は、彩度の高い紅紫に染め上げられている。

 暗渠どぶにも似た陰鬱な瞳が、何かを告げようとしていた。


 離れた場所でその光景を見ながら、銃士(カルカブリーナ)という役者の精神に入り込んだ存在が呟く。


「妙な男だ。要所要所で負けてみせるくせにまるで底が見えん。そもそも、今ので死んでいないというのはどういうことだ? あの一撃に耐えられる吸血鬼がそういるとも思えん。前提がおかしいのか、始祖級の怪物なのか――」


 若い男の表情に重なる、蓬髪の壮年男性の顔。

 グレンデルヒはシナモリアキラに肉体を明け渡そうと無防備になった銃士(カルカブリーナ)の支配権を奪い、再びこの世に顕現していた。

 その隣に、また一人の男がやってくる。こちらは全身傷だらけで満身創痍といった有様だが、頭に載せているテンガロンハットだけは何故か傷一つ無い。


「そんなことを気にしている場合か。さっさと突っ込んで敵の戦力を確かめてこい道化が。背後から纏めて撃ち殺してやるから後方支援は任せろ」


「こそこそと這い回るだけが能の鼠がまだ生きていたか。貴様こそ先に突っ込んで死ね。実験動物には相応しい役目だろう。それともここで私が殺してやろうか」


 グレンデルヒとゼドが険悪に睨み合っていると、背後から女性の声と共に拳が襲いかかる。凄まじい力で背を殴りつけられ、男二人がまとめてつんのめった。


「はいはいちょっと黙れ駄英雄ども。私が前衛やるから馬鹿二人はあのルバーブって人を抑えつつ援護してね?」


 アルマが指の関節を鳴らしながら登場する。相手をしていた大量の暴徒たちを一人残らず気絶させ、まとめて観客席に退避させていた。

 グレンデルヒは地上に降りてくるマラードを観察しながら顎に手を当てた。


「【地位の断章】の気配を感じるな。恐らくあの人形の魔女が注ぎ込んだのであろう。一時的に王としての力を取り戻している――長くは保たんだろうが」


「なにそれ?」


「――なるほど、そういう絡繰りか」


 アルマが首を傾げ、ゼドが得心がいったというふうに目を細めた。

 一方、ルバーブの目の前に降り立ったマラードは新たに現れた三人の敵を油断無く見据える。忠実なしもべには目もくれないまま――いっそ不自然なほどにルバーブから顔を背けていた。

 

「少し待て。先にあちらを片付ける」


 ぽつりと呟くマラード。

 けれど。

 ああ、それでは遅すぎる。

 グレンデルヒの言うとおり、あまり余裕は無いのだから。

 『私』がこうして糸で操れる時には限界がある。

 はやく、やるべき事をやってもらわなくては困りますわ。私のマラード。


「――わかっている。だが、その前に確かめなければならないことが――話さなければならないことがある。その為の邪魔を取り除きたい」


 わがままな人だ。

 マラードの心からの願いを、できれば妨げたくは無かった。

 意識を下界から遠ざけて、糸を繰ることに集中する。

 今この時、私は主役ではない。脚本と演出――役者たちを輝かせる為の裏方だ。


 マラードの五指が鍵盤を叩く音楽家のような激しさで蠢く。

 指先と繋がった目に見えるか見えないかというほどに細い糸が予測困難な軌道でアルマ、ゼド、グレンデルヒの三人に襲いかかった。散り散りになって回避するが、広範囲に広がった斬糸は意思を持っているかのように追尾を続ける。


 マラードの指が動くに連れて三人も飛び跳ねる。

 人形と、それを操る人形師のような光景。

 踊り続ける三人はマラードに近付くことが出来ない。不規則な軌跡を描く斬撃の結界の隙を見つけてゼドが発砲するが、それを巨大な質量が遮った。

 地面を切り裂き、そのまま深く突き刺さっていった糸が地の底から巨大な土塊を引きずり出したのである。そればかりか、マラードによって魂を注ぎ込まれた土は命を宿し、岩石巨人となって動き出す。


 次々と立ち上がり、重量級の拳を振り下ろしてくる巨像の群。

 巨人の拳を受け止めながら、アルマがゼドに声をかけた。


「あれ、盗める?」


 曖昧に過ぎる問いかけだが、ゼドは即座に意図を理解して答えた。


「奴の呪術が古すぎて正確な価値がわからん。ついでに言えば、たとえ分かっても基礎的な術を強化しているだけだった場合は手の打ちようが無い」


「つっかえないなあ!」


 アルマはちぇ、と舌打ちして受け止めていた巨像の拳を握り潰す。

 そのまま見上げるほどの巨体に突進し、凄まじい膂力で持ち上げてマラードに投げつける。空中で切り刻まれて粉々になる巨像。


 盗賊王ゼドは盗みの達人と称されている。彼に盗めないものは無いと言われるほど、その技術はまじないじみていた。事実、彼の『盗み』は超常の神秘である。

 形の無い呪術すら盗み取る強力無比な術だが、無制限に使えるというわけではない。価値の確かなものだけしか盗めないのだ。


 対象たからの正体を解析しようと試みるゼドだが、古代ラフディの呪術についての知識は彼の中には無い。時の流れの中で多くの史料が失われたことにより、現代におけるルバーブの神秘性は古代よりも遙かに高められていた。


「きぐるみの魔女がいないのが惜しいな」


 トリシューラとの敵対はゼドにとって無謀である反面、協力によって得られる恩恵は大きい。魔女の知識と価値操作の禁呪は彼の『盗み』の成功率を飛躍的に跳ね上げるからだ。地上との関係もあり、これまでは味方してきたが――。


「ここらが引き時か」


 義理はある。第五階層を拠点とするゼドとガロアンディアンは友好的な関係を築いてきた。トリシューラからは【マレブランケ】に勧誘されたこともある程だ。しかしゼドがそれを頑なに断り続けているのは、いざという時に逃げ出せるようにするためでもある。深追いはしない。それがゼドのスタンスだった。


 『なるほど、と私は思った』――つまりゼドはそういう男なのだ。

 彼がシナモリアキラに執着を見せているのも、転生者という稀少性と殺し屋という共通点、そして何より『女王の宝』に価値を見出しているからに他ならない。


 ――彼、『国盗り』に興味はあるかしら。


 私はマラードに集中させていた『糸』の一本を切り離した。

 予定に無い行動。けれどこのアドリブもまたラクルラールの意図の内。

 私もまたラクルラールの六人目。

 だからきっとこれも予定調和だ。


 ゼドは決断した。ネドラドとの戦いには勝利したものの、消耗は激しくこれ以上戦っても益は無い。理性よりも本能がここにいてはならないと危険信号を鳴らしていた。ガロアンディアンとの関係と命とを秤にかけ、ゼドは逃走を選んだ。脱出不能の閉鎖空間に突如として【ハイパーリンク】が形成され、空間が円形に切り取られる――本来ならこんなことはできないけれど、今回だけは私が許す。その不自然を、ゼドが疑問に思うことは無い。


「ああっ、逃げやがった! あいつ後で見てろよー!」


 消失していく【扉】を睨み付けて憤慨するアルマだが、マラードとの戦いの中で追いかける余裕は無い。戦力が減ったことで押され気味となり、グレンデルヒが石像の一撃で吹き飛ばされて観客席に吹き飛んでいく。あまりの弱さに愕然とするアルマだが、あれはわざとだ。グレンデルヒは気絶した振りをしてガロアンディアンを裏切り、トリシューラとシナモリアキラを倒す機会を窺っている――これは私が誘導するまでもなく彼が自発的にやっていることなのだけれど。


 まるで頼りにならない四英雄たちに見放され、孤立無援の状況でアルマはマラードの猛攻を凌ぎ続ける。彼女は本来ガロアンディアンとは関わりのない身だが、仲間であるコルセスカを救う為には六王を打倒する必要があった。ゆえに彼女の戦意は高い。愛用の神滅具も無しに徒手空拳で岩石を砕き、斬糸を回避する。


 アルマはここからがしぶとかった。目に見えて劣勢であるにも関わらず、ひたすらに攻撃を防ぎ、回避し、致命的なダメージを受けないように立ち回る。

 探索者集団の『盾』として戦い抜いてきた彼女にしてみれば、敵の猛攻を凌ぎ続けることはもはや日常といっても過言では無い。その気になれば三日三晩でも耐え続けることが可能だろう。


 そうして持ち堪えていれば、高い火力を有する援軍――この場合はトリシューラ――が来てくれる。そんな期待が彼女の戦意を鈍らせない。

 そしてその目論見は正しい。もう一人の『私』は四人の魔女を相手にしているが、じきに敗北するだろうから。いかにアレッテ・イヴニルの総力が彼女たちを上回ろうとも、『竜』である私は『猫』であるセリアック=ニアに勝つことはできない。これは絶対だ。


 アルマを速やかに排除してマラードに為すべき事を為して貰わなくては。

 その為にはどうすればいいのか――地上屈指の前衛を物理的な手段で取り除くのは困難を極める。ならば、精神的な絡め手が必要だ。

 糸を通じて作戦を伝えると、マラードは不快感を露わにした。


「そのような美しくない行為は――」


 しかし、直後に何かに気付いて息を呑む。

 言葉を途切れさせ、目尻に悔しげな皺を刻んだ後、マラードは片手を伸ばして糸のあらぬ方向へと向ける。斬撃の半分が唐突に消えた事で、好機と見たアルマが石像を素手で粉砕しながら間合いを詰めていく。


 前に出ようとしたルバーブを、マラードが「必要ない」と制止する。

 代わりにマラードは球場の建物内に避難していた人々を糸によって操り、強制的に引きずり出して目の前に立たせた。

 人質を盾とする卑劣極まりない手段――マラードらしからぬ行動にルバーブが愕然としていた。マラードは硬い表情のまますぐ傍のルバーブから目を逸らす。


 アルマは顔を顰めながらも素手で操られた人々を無力化しようと疾走を続けるが、拳を固めた所でその動きが停止した。

 見開かれた目が、震える視線が、人質たちを捉えて離さない。

 四肢を覆う樹皮、うろのような口、緑と黒茶の色に彩られた樹木の特徴を持った種族――ティリビナ人。


 強制的に安全地帯から引きずり出された子供や老人といった弱者たち。

 わけもわからずに恐怖するティリビナ人。

 彼らを見るアルマの表情もまた恐怖によって完全に凍り付いていた。


「どうした? 何の咎も無い彼らに一方的に暴力を振るうのか!?」


 用意された卑劣な台詞を読み上げるマラードの声はうわずっている。役者としては三流もいいところ。けれどその言葉はアルマの心に深く突き刺さった。

 まだ足りない。

 もう一押し、必要だろう。マラードの為にも。

 そして、王の罪を明らかにするためにも。


 糸を手繰る。人質とされたティリビナの民たちの中から最も年老いた一人を選んで、ほんのわずか、顔を上げさせた。怯える哀れな老人は目の前で制止するアルマを見て、その瞳に恐怖と混乱を浮かべた。だが次の瞬間、彼の瞳に宿ったのはそれを上回る怒りと憎悪だった。


「お前、お前はっ、生きていたのか、この悪魔め」


 老人の絶叫に、周囲のティリビナ人たちは事情がわからずに困惑するばかり。

 世代交代は忘却を生む。あらゆる歴史は失われていく。

 それでも、怒りと憎しみだけは記憶の中に焼き付いていた。

 これは第五階層のティリビナ人コミュニティに与えられた最後の機会だ。

 そして、いずれ呪文の座の深い緑が芽吹かせるであろう、憎悪の種蒔き。


「虐殺者め。同胞を生きたまま焼き、大いなる精霊たちを冒涜し、美しき自然の全てを破壊したお前が何故ここで生きている。死ね、死んでしまえ、永劫に呪われて冥府で裁きを受けよ。仲間たちの苦しみを知れ」


 老人の嗄れた声は弱々しく、その瞳には恐怖と悲しみが浮かんでいた。手は震え、目の前の女性を前に逃げ出したくなる気持ちを抑えながら、それでも必死に怨嗟の言葉を紡いでいた。老人がアルマに掴み掛かる。


 操られてはいない。

 彼の内側から溢れる怒りがそうさせているのだ。

 周囲もまた老人が何に怒り狂っているのかを理解して目を見開く。

 そして、アルマを憎しみが取り囲んだ。


「ち、ちが、私じゃ――」


「違うものか、笑いながら人を燃やした、その顔を見間違えるものか」


 アルマの弱々しい抗弁を聞く者などいなかった。

 彼女自身ですら信じ切れていない言葉だ。誰がそれを信じるというのだろう。

 十代後半の彼女に、老人が幼い頃に体験した虐殺を行う事はできない――そんな常識はどうでも良いことだった。ここは再生者や転生者がありふれた第五階層。

 顔が前世そっくりな転生者の存在を想定することくらいは容易い。


 アルマの抗弁は正しいが、同時に間違ってもいた。

 聖絶者、あるいは亜大陸の虐殺者。

 松明の騎士団を率いる、守護の九槍最初の一振り。

 その転生者であるアルマ・リト=アーニスタはティリビナ人たちに突き倒され、何度も打ち据えられる。屈強な戦士であるはずの彼女は無抵抗のまま殴打され続けた。強く目を瞑ったまま、現実から目を背けるようにして。


 絡みつく因縁の糸。巡り廻る転生の円環。

 過去から、業から逃れることはできない。

 人は操り人形。生は暴走する車輪。

 その事実を突きつけられて、マラードは渇いた笑みを浮かべた。


「そうか――お前は、俺と同じなのだな」


 再演の舞台で明らかにされたラフディと、現代のラフディでは決定的に異なる点が一つある。人狼の存在だ。

 再生者として復活したラフディ国民の中に、人狼はいない。

 彼らはラフディから排除された。

 差別され謂われのない非難を浴びせられ、最後には国内の不和を取り除くという名目の下、虐殺と離散を経験した。


 全ては王朝の末期――最後の王マラードの治世下で起きたことである。

 ジェノサイド――それはひどくありふれていた。

 死した後で蘇り、罪の全てを太母の胎内に置いてきたラフディの民は、歴史による糾弾を未だ受けてはいない。

 だが忘却と輪廻が罪を洗い流すには、血の量が多すぎた。

 

「俺はこんなことがしたかったわけじゃない」


「私じゃない、私はあんなことしたくなかった」


 呟きは彼らの口の中だけで消えていった。

 たとえそれが本心からのものであっても、起きたことは事実として残る。

 歴史を改竄し、史実を修正しようとも。

 血の記憶も、苦痛の感触も、怒りと憎悪の衝動も――消えはしない。

 死者がよみがえる世界でも復讐は無くならないし、平和な世界でも争いは根絶されない。歴史が改変されようと大切な人が救われようと、憎しみはただそこにある。なぜならば、それこそが虐殺を駆動するからだ。


 世界の構造に刻み込まれた『ことば』はただそれだけで呪力を持つ。たとえこの世からあらゆる集団、民族、社会、文化に対する虐殺、浄化、同化、排除、隔離が根絶されたとしても、呪いだけは消えたりしない。

 

 小さく、一度だけ世界が揺れる。

 物理的な振動ではない。『ことば』の上での地震だ。

 最初の前震。今ごろ太陰イルディアンサは大騒ぎになっていることだろう。

 六王を使った計画の第一段階はここから始まる。


 マラードだけではない。相容れない思想を根絶したアルトも、平和への統合を夢見たヴァージルも、分断と対立の体現者たるオルヴァも――それから血統断絶の引き金を引いたという意味ではパーンも。そして『そのもの』であるカーティスも。

 六王は等しく虐殺の呪詛を身に染みつかせている。


 だからこれは必然だ。

 第五階層に、平和は訪れない。不可避の破局が言震ワードクェイクをもたらすだろう。確実に、全てを打ち砕く『現在』の音色と共に。

 ここには正義など無い。

 善悪が相対的だとかそういう話ですらない。


 第五階層の覇権を巡って争う者たちはみな等しく絶対悪だ。

 純粋な悪性、忌まわしき罪だけがこの場所で踊る。

 前世の罪を抱えた転生者たち。

 因果は巡り、現世で報いとなってその身を呪う。

 

 それは転生者として当然負うべき責任だ。

 再生者も同じ。王という存在もまた当たり前に義務を負う。

 けれど――六王の中でたった一人、その『当たり前』から外れた者がいる。

 私はそれが許せないし、とても哀れに思うのだ。


 マラードは激しい暴行を受けるアルマから目を逸らすと、隣で呆然と立ち尽くすルバーブを見た。この場に現れてからはじめて彼を真っ直ぐに見据え、そして口を開く。躊躇いがちな言葉。私は指を引いた。マラードの喉が震える。


「ルバーブよ。お前に教えて欲しいことがある」


「陛下――」


「その呼び方のことだ」


 ルバーブの表情は仮面のように固まっていた。

 それだけで何を問いかけているのかは明らかだった。少なくとも二人の間では意思が通じていた。疑念も当惑も、そして怒りも。

 沈黙が全てを物語る。

 マラードはしばし瞑目してから別の問いを投げかけた。


「あの時――俺が決定を下し、お前に『人狼問題を解決』させたあの時だ。俺はお前に手を汚させてしまったとずっと思っていた。罪深く残酷な行いを、高みから強制したのだと、そう思って――」 


 二人の真横では、血と暴力が吹き荒れている。

 たった一人を集団で殴り、蹴り、限界まで苦痛を味わえといたぶり続ける。

 指の一本一本を折り砕き、爪を強引に引き剥がし、頭髪を毟っては口の中に詰め込んでいく。怒りと憎しみは彼らの理性を破壊していた。


「あれは、お前の決定か」


「――はい。私が陛下を操り、私に命じさせました」


 マラードの問いに、今度こそルバーブは明確な答えを返した。

 決定的な答えを。

 ルバーブは己が計画し決定したことの責任を上位者に委ねていた。

 自ら用意した人形の王に心を預け、空っぽのまま主の為に戦う。

 彼は、ずっとそうしてきたのだ。


「そうか。ならば、空虚だったのは俺たち二人とも同じというわけだ」


「陛下――どうか私めの話を聞いて下さい」


「その呼び方はよせ。これ以上、俺を滑稽な人形にしないでくれ」


 マラードの暗渠のような瞳が更に濁っていく。

 もう邪視ですら希望を見ることができなくなってしまった――そんな諦観が、彼の世界をどぶのような闇で塗り替えているのだ。

 それでも、闇の中に微かな光が残されていた。

 それは蜂蜜色の輝き。柔らかく全てを包み込む糸杉の森。


「俺は空虚さなど求めない。俺は真実の愛を――本物を求める。セレスを、姫君を、女王を手に入れなければならない。何も持たぬ俺でも、愛すること、愛し合うことならできるはずだ。いいや、できなければならない!」


 偽りの王は涙を流さずに慟哭した。

 縋るものを求めて泣き叫ぶ彼は、生まれたての子供だ。

 母親を求める――ただそれだけの命。


「俺はアレッテに繋いで貰っているだけの命でも、お前に与えられただけの命でもなく、俺自身の人生を生きて彼女に巡り会う。だから、ルバーブよ」


 【地位の断章】が輝く。

 立場を入れ替え、役割を反転させる。

 聖俗と貴賤の交換可能性。

 祭司と奴隷が金枝の導きで裏返るように。

 王と乞食が互いを演じるように。


「どうかお前を殺させてくれ――俺が真の王になるために、犠牲となれ」


 私は動かし続けた指を止めて、マラードを見下ろした。

 震えるルバーブに、マラードは何かを告げようとする。

 それを遮るように私は指を動かした。マラードの腕が跳ね上がり、その美貌を愛する球神が大地を隆起させた。


 ルバーブの四肢を大地の槍が貫き、続けてその背後から巨大な錐が丸い体を串刺しにした。心臓を穿ち、霊核を砕き、心を引き裂く。

 私では無く、マラードが拒絶するからこそ意味がある。

 【地位】の呪いが込められた【王殺し】の術がラフディの王権を簒奪し、高位再生者の力を根こそぎ奪っていく。


 ラフディの王はここに殺害された。

 簒奪者は王権を手に入れて、これより絶対的な力によって王として君臨する。

 マラードはルバーブから【愛情の断章】を奪い、その絶大な呪力をその身に取り込んでいった。呻き声が次第に大きくなり、やがて絶叫に変わる。


 マラードの全身が弾けた。

 背が、肩が、四肢が膨張し、異形の姿となって巨大化していく。

 岩盤にも見える巨大な鱗が美しい姿態を覆い、鋭い爪、長大な尾、鋭角の頭部を形成していく。制御不能の力が溢れ出し暴走した結果として、『地竜』とでも呼ぶべき怪物が誕生しつつあった。


 アルトのような亜竜ではない。

 これは真なる【紀竜】そのものだ。

 王によって莫大な力を注ぎ込まれた『使い魔』のオルガンローデ。

 それが哀れなマラードの正体だ。

 

 彼はこれから本当の意味で第九の創世竜となる。

 まことの名は操り人形(マリオネット)の竜。マリオ=マラード。

 恋の熱病に冒された、どうしようもない喜劇の主人公。

 空っぽな操り糸の奴隷。


 荒れ狂う衝動のまま破滅を撒き散らし、立ちはだかる全てを駆逐する。

 やがて美しい姫君を見つけた竜は、財宝を蒐集する神話の怪物のように彼女を攫い、己のねぐらに連れて行く。

 そして、竜は姫君と幸せに愛し合って暮らすのだ。

 めでたしめでたし――そんな未来の光景だけを胸に、竜は咆哮を轟かせた。

 閉鎖された球形の天井が衝撃によって打ち砕かれ、トカゲとセンザンコウを組み合わせたかのような巨獣が外界に向かっていく。周囲の全てを粉砕しながら。


「俺は――こんなことがしたかったわけじゃ――」


 震える声は凶暴な咆哮に変わり、やがて一切の理性が失われた。

 そこにいるのは、ただ愛を求める純粋な一匹の竜だ。


 一方、破壊の嵐のただ中でアルマは血の海に沈んでいた。

 熱を持ち、自然発火する燐血を恐れたティリビナ人たちは既に逃げ出している。

 だが競技場が崩壊する中、天井の破片がアルマ目掛けて落下していくる。満身創痍の彼女は動けないままだ。その口が、小さく動く。


「閾値を超えたダメージを確認。これ以上の負傷は当該ユニットの生命維持に支障を来すと判断し、金鎖システムは当人工転生ユニットの霊魂制御権限を一時的に掌握。緊急防衛機能を起動させます――」


 燃える炎の中から黄金の鎖が飛び出して、アルマを取り囲んでいく。金鎖の障壁が瓦礫からアルマを守り、更に揺らめく大気が周辺を焼き焦がしていった。


「大神院からの承認が得られました。特一級神働術【炎天使】及び神造無形聖遺物【カテドラル・グロソラリア】の制限を解除。申請責任者は金鎖のフラベウファ。直ちに実行します――ついでにわがあるじから伝言です。『姉さんはちょっと繊細過ぎる』――以上、金鎖システムからの自動音声でした。何ですか、私が自動といったら自動なんです。しつこくすると膝をどかしますよ――」


 金鎖によって雁字搦めに縛られたアルマは虚ろな目を赫々と燃やし、普段の朗らかな彼女からは考えられないほど機械的に呟いた。


「【呪われてあるべし(アナテマ)】」


 途端、八つの蝋燭が彼女の周囲に出現する。

 呪術によって作り上げられた幻影だが、それは儀式を成立させるに十分な祭儀場となっていた。アルマの頭上に一つの松明が浮遊し、八つと一つの灯火が彼女を照らしていく。やがてその炎は膨れあがり、アルマを飲み込んでいった。


 炎の中で何かが構築され、鍛えられ、動き出そうとしていた。

 金鎖を融かし、蝋を砕いて出現したのは朱金の装甲。

 それは次々と連結して鎧となっていく。

 鎧の背からは八つの巨大な突起が翼のように突き出しており、ごつごつとしたシルエットはアルマ自身より二回り以上大きい。


 突起が順番に鎧の中に押し込まれる。

 内部の肉体を貫通し、血液が吸い出されていくと、燃える血は炎となって鎧の背から噴出した。広がる八つの炎は天使の翼。槍神教における第八位の天使、松明を掲げる者ピュクティエトの敵を焼き尽くす神罰の執行者が顕現する。


「殲滅を実行。聖絶の名の下に、神敵を焼き尽くせ――【聖なるかな(コンセクレイション)】」


 聖別された血が変質し、炎と稲妻によって構築された天界の武装となる。

 アルマは――アルマだった炎天使は雷火の斧を手に飛翔すると、この場で最も脅威度の高い巨獣に襲いかかった。

 猛火を纏った鎧の天使と大地を鱗とする巨大な竜が激突する。

 共に理性など無く、ただ破壊だけを撒き散らす怪物だ。


 破滅的な光景が、更なる災厄を招き寄せる。

 砕けた天の彼方から、巨大な刃が下りてくる。

 それは糸に吊された、途方もなく不安定な破滅の象徴。

 【ダモクレスの剣】――王と王国を砕く呪いの具現。


 巨剣の振り子は地竜となったマラードと塔の最上階にいるトリシューラの間を迷うように揺れ動く。どちらを破滅させるのか、吟味するかのように。

 終末の光景――あまりにも予定通りの流れ。

 退屈さに苦痛すら覚える。

 それでも、私は笑いながら告げなくてはならない。

 これは私がもたらした災厄なのだから。


「さあ、再演の時間よ――残酷な人形劇を始めましょう?」


 竜と天使が狂奔し、暴徒たちが逃げ惑う。

 崩壊する世界の中で、醜い嘘つきが串刺し刑のまま野ざらしになっていた。

 当然の報いとはいえ、いっそ哀れにすら思えてくる末路。

 全てを失い、崩壊していく肉体。

 足から土に還っていく男は、虚ろな瞳に地竜を映し、それから小さく口を動かした。誰かの名を呼んでいる。もう届かないと知りながら。


 最期に彼が見た光景は、在りし日の幻影だろうか。

 偽りが作り出したひとときの夢。

 砕けた幸福を瞳に映したまま、ルバーブは瞳から赤黒い血を流して、絶命した。


 再生者は大いなる母の愛によって生まれ直す種族だ。

 だから彼らは、愛を失った時に滅びを迎える。 

 求めたものが得られなかった時に、人が絶望するように。

 奈落へと沈み。

 暗転する。





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