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#3「守る者」

#2の続きです。

プロローグ「守りたい者」

 人は、好きな人や、愛する人。守りたい存在がいる人達はいつも「何があっても守る」と言う。

 果たして本当にそうだろうか?「命に変えても守る」と言っても、現実では己の命を優先してしまう事もある。

 人間は自身を偽り生きている。それは誰しも同じだ、僕も、花蓮も、水蓮も、みんなそうだ。

 でも、本当に自分の命より相手の命が大切だと、自分の事なんてどうでもいいと思える人間が居たとしたら?……少なくとも僕はそんな人間ではないと思う。

 でも、少なくとも僕はいると思う。そんな本当の「いい人」が。

 ――一体、この世界は何が正しく、何が間違いなのだろうか?

第1章「増えていく被害者達」

 12月2日 午前0時。

 いくら探しても見つからない……学園中探して人影の1人や2人も見つからない。本当に花蓮はどこに行ってしまったんだ……。

 そんな時、僕の携帯に着信が入る。非通知からの電話だ……。

「もしもし、どちら様でしょうか」

 と着信を受け取り電話の相手に話しかけてみる。

「コード135、現在警察署に多くの捜索願が届いている。おそらく君が今捜査している行方不明事件の被害者が増えだしたんだろう、今すぐそこを離れて自宅で待機だ。」

「135!君と会った時に花蓮が消えた!なんとかそっちでも見つけられないか?!」

「わかった、そっちも調べてみよう。切るぞ」

 そう言って電話は切れた。とにかく、一旦家に帰ることとする。

 一体、花蓮はどこに消えてしまったんだ……

 翌朝、水蓮と学園に向かう。昼休み頃、あの非通知からまた電話が掛かってきた。

「もしもし」

「コード135、現在花蓮が消えた件について調査中。しかしそっちの学園にも手がかりがありそうなんだ、写真ファイルを転送したので、その通りに学園での調査を頼む。以上だ」

 そう言って電話は切れた。

 その時スマホに写真ファイルが送られてきた、計三枚の写真だ。1枚目は階段の写真、2枚目は体育館の写真、3枚目は校長室の写真。

 送信者が送ってきたメッセージによると「この写真の場所に行って何があるか確かめてくれ」だそうだ。果たしてこれが行方不明事件解決につながるのか?

 そう思いながらも、1枚目の階段の所に向かってみる。しかしこの階段の写真はどこの階段の写真なのか分からない。よく見ると下に続く階段は無いため1階の階段だ。それ以外はよくわからないため学園中の全1階階段を見てみる事になった。

 移動中ふと、こんな話を聞いた。

「ねぇ、知ってる?大学区の噂」

「え?知らない、何それ?」

「なんかね、大学区にある何処かの1階階段に夜近づくと、変な物音?みたいなのが聞こえるんだって、なんでも幽霊がいるとかなんとか」

 大学区の噂のようだが、1階の階段と言う共通点に引っかかった。

 大学区の夜……大学区に行くことには問題ないが夜には行くことは出来ないので後回しにする。階段の件は保留、次は2枚目の写真に写っている体育館の場所に行ってみることとする。

 昼休みの間は問題なく空いてるため難なく入れた。体育館を隈なく見て回ると、写真と一致する場所があった。体育館裏のボイラー室に直接繋がる扉だ。

 普段は鍵は掛かっているはずなのだが……開いている?

 開けた時、奥で物音がする。

 ――その時人影が見えた。

第2章「恐れ、怯え」

「誰だ!」

 僕がそういった頃にはボイラー室にいた謎の人物は裏口から逃げてしまった。

 追いかけるため裏口から出ようとするがこちらも開かない。鍵はかかっていないため障害物があるようだ。

 カチャッと何か足に当たった音がした。下を見ると星の髪飾りがあった。

 ――それは花蓮がいつも付けていた髪飾りだった。

「とりあえず状況を伝える為に一旦ボイラー室から出ないと……」

 体育館に戻る扉を開ける。

 ボイラー室の鍵は開けっぱだがそんなことを気にしていられない。

 水連の所へ行き事情を話した。

「お姉ちゃんの髪飾り……あれ?裏に何か書いてあるよ?」

 そう言われ髪飾りの裏を見てみる。そこにはこう書かれてあった。

「旧猫好き学園」と。

 水蓮がなにそれと言う顔をしているので説明する。

「旧猫好き学園とは、ここ猫好き学園の前の学園。今は廃園になっていて誰も……まさか」僕は説明をしている間に気づいた。もしかするとそこに花蓮がいるかもしれないと。

「水蓮!花蓮を助けに……」その時、着信音がなる。

「コード135、昨日言った増えた捜索願の詳細について調べた所ある共通点が見つかった。行方不明になった奴ら全員中学2年生のB組だ。」

 その言葉を聞いた瞬間、背筋が凍った。それは花蓮がいるクラスだ。しかし犯人は何故特定のクラスの奴しか?目的は?

 様々な疑問があるが後回しだ、僕達は放課後旧猫好き学園へと向かった。

第3章「依頼主」

 12月2日 午後4時30分

 僕達が旧猫好き学園についた時、銃声のようなものが聞こえた。

 僕達は急いでそこに向かう、その時黒スーツを着た男が僕達を止める。

「ここは立入禁止だ、帰ってもらえるか」

 水蓮は「えーい!」と言って床に勢い良く叩きつけ気絶させる。

「流石だな、このまま進むぞ」

 僕達は進み続けるとそこは教室のようだった。中には数十人いる。奥には怯えた花蓮も居た。教卓の後ろに拳銃を持った学生が立っており何かを叫んでいる。

「これも全てお前らのせいだ……全部お前らが招いて!お前らがやった事だからな!僕をいない者と扱ったり、ゴミやカスなどさんざん言われ殴る蹴るを見逃してきたお前らも、それをやったゴミカス共も!全員僕の敵だ!」

 僕はどうしようか考えていた。その時犯人から着信音がなる。男はそれに出た。

「今だ!」勢い良く扉を開け、男に近づく。手刀で奴の首元を狙い放つ、それは見事命中し犯人は気絶する。

「皆さん、逃げて!早く!」そう言って行方不明になった人達を逃がそうとした時、もう一人の拳銃を持った学生が出てきた。

「おいおい……なんだこりゃ、ヘマしやがって……おい!そこの黒帽子のお前!少しでも怪しい動きすれば撃つからな!こっちは金払ってもらってんでね。」

 僕は手を上げ戦闘の意志がない事を示した。

「よしよし、立場がわかる物分りの良いやつだな……」

 そう言った時、背後に居た水蓮が奴を勢い良く背負い投げし奴は気絶した。

 この後、警察に通報し無事犯人達は逮捕された。

 ――しかし謎は残ったままだ。

エピローグ「守れなかった…?」

 花蓮は軽い発作を起こしていたらしく、病院で様子を見るらしい。

 しかし花蓮を守れなかった事には変わりない。次こそは必ず守り抜いてみせると再び誓った。

 犯人達が持っていた拳銃は警察が回収、事情聴取によると「依頼主から送られてきた。」や「復讐の為の道具を要求したら渡された」と言っていてその依頼主について聞いても一向に話さないらしい。

 そしてもう一つ、黒服の男はEther社社員のバッチを付けていたらしく、「上司が出した仕事をこなした」と発言していた、所属部門と階級を聞きEther社に問い合わせをしてみると「そんな名前の社員は実在していない」と言われ、後に社員バッチはフェイクだと分かった。

 ――果たして本当にフェイクだったのだろうか?

 そう思っていると、僕の携帯に着信が入る。

 メッセージには「送り主:コード135」の表示があった。

 僕はそのメッセージを開き内容を見る。

 そこには次の事件と現実ではありえないような、そんな真実が送られてきていた……!

#4をお楽しみに

それと独り言ですが、物語は半分進みました。

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