パナマ侵攻勃発
私は、試験管で生まれた。
私の名は、ザック443部隊に所属したジャパニーズハーフだ。
パイロット候補生としての適性を、持っていたが使えていない。
私は、カプセルの中で目覚めた。
ザック38期443部隊所属ジャーパニーズハーフ
栄養と酸素は、管で直接取り込み。
3.5Kgの体重を超えたら。羊水から出されて、産声を上げた。
2046年、日本が世界を席巻しつつ有った。
2030年の東アジア戦争では、日本が大敗を期したが。
中国の政権が崩壊し。逆転され。
一帯一路は、名を変えて『アンゴルモア』と名乗り。
『世界復興』等と謳って入るが。侵略戦争と何ら変わらない。
各国の代表を、日本に招き入れては。『天皇万歳』と言わせて。参勤交代の様に、金を使わせた。
そして、中国が途中で断念した、クローン計画を成功させると。
国民を増やしつつ。軍事転用も並行して行われ。
クローンに失敗した脳を、培養して軍事車両に組み込んだ。
中型トラックのサイズで、主砲はレールガンを採用。脳とパソコンを繋ぎ。遠隔で、操縦可能となり。無慈悲な子供の化け物を生んだ。
人とは認識せず。ゲーム感覚で、主砲を発射し。世界の街の治安を守っていた。
小型戦車、鉄矢シリーズに世界の市民は、ひれ伏していた。
日本が政権を取れたのは、他でもない。
日本が『希望』を捨てたからだ。
『希望』を捨て。当時平和の象徴だった『ヒマワリ』にぶつけ………。
ICBMの目を潰し。弾幕を張り。ICBMの脅威を、排除して。世界の経済を壊した。
日本は、宇宙空間を『ゴミ』だらけにした。
海で囲まれた、島国では有利に働いた。
音速で飛ぶ、弾道ミサイルの精度は悪く。
日本を叩くには、直接上陸するか。沿岸からの攻撃しかなかった。
一時は、沖縄を失ったが。直ぐに台湾まで取り返し。大陸に上陸した。
アメリカは、世界の警察を辞めて。税金と賄賂を受け取り。日本を売った。
移民を追い出し、産業が停滞。全てに関税をかけて。世界から孤立した。
これには、搾取され続けた。日本とイギリスが、反旗を翻し。猛抗議をして。
中国とロシアが日本を攻めた。
核で脅し、アメリカを撤退させ。
連日連夜、海域に軍艦を配置して。
日本も、対抗して。
『希望』を捨てると、警告を続けた。
ICBMの脅威が無くなれば、無駄な事になる。三男坊が、暴発して。
ICBMを、北朝鮮から発射した。
これを、イージス艦から発射されたミサイルが、宇宙空間で撃ち取り。
先端に核が配置されていたため、宇宙空間にゴミが増えた。
これを東側が、日本が『希望』を捨てたと言い張り。
メディアが、デマを拡散して。
粗悪の根源、日本が出来上がった。
そこから、日本が軍事大国に堕ちて行くのは早かった。
軍事を、水面下で進めていたかの様にも見えた。
防衛に尽力して。沖縄以外の地を踏ませなかった。
北海道は、見事な連係を見せたが。
沖縄は、港を中国に押さえられていたので。簡単に取られた。
大阪も同じだったが。市民が協力して、排除に踏み出し、政治家ごと排除した。
沖縄を奪還できたのは、中東イスラム圏のうらぎりだった。
パキスタンとカザフスタンが、西側から攻めた。パキスタンは、戦争続けていて。
カザフスタンは、ウイグル問題が公になり。
兵隊を、西側に回して。手薄になった隙に、沖縄を奪還した。
アメリカは、我感せずを貫き。
世界から反感を買い。孤立の道を進めた。
孤立を進めたが、負けてもいなかった。
CIAが、The Chimera 計画を水面下で進め。
黒人をベースに、色々な国のDNAを組み込み。数万の軍人を1から作っていた。
私は、ザック(ジャパニーズハーフの名称)で。
11歳 164cm 51Kg 最近、初潮を迎えた。
私は、443部隊に所属していて。
成績は悪く、Bを付けられていた。
ジョージ(アメリカ代表)でない私は、部隊のお荷物だった。
Bの成績で、443部隊に所属出来たのは。パイロットの適性を持っていたからだ。
アクセルペダルに、足が届くようになり。 繊細さを褒められ。
ヘリコプターの成績は、A‾の成績を持っていて。これが無いと、雑用に回されている。
(雑用とは、雑務をこなし、卵子を提供するだけの存在だ)
運動神経は、アフリカ勢には敵わず。
他の女子、ピーター(ブラジリアンハーフ)にも、森の中では背中を取られ。
ナイフや小銃を、何度も突き付けられていた。
そんな中で、スクランブルがかかった。
ついに日本軍が、パナマに侵攻を始めた。
アメリカ大陸の北と南の分断が目的で。
ジリジリとアメリカ大陸を攻めた。
私達は、ボロボロのC-17に乗り込み。パナマへと向かった。
私は、パイロット候補生として。
古いタイプのVRゴーグルをかけて、パイロットの視線を共有した。
私は、何度も離陸シーンをゴーグルで見直し。戦場に向かう緊張感を、無くしていた。
ゴーグルを、上官に取られ。
現実に戻されたが。
追い打ちをかけるように、パナマ空港が落とされたと知らされた。
私達は、パナマの東側沿岸に降下することが決まった。
パラシュートを背負い。自分のライフルを持ち。
2列交互に、降下を開始した。
その数1万人の大団隊だ。
日本も、沿岸に鉄矢シリーズを配備していた。
鉄矢(有脳125式小型戦車)を700台を配備。
日本軍が1枚も2枚も上手で。先回りをされて。
私達は、訓練の的でしか無かった。
無人の鉄の戦車に、ハイフルは。豆鉄砲に等しく。特殊班が持つ、電磁パルスでしか対応できなかった。
私は、パラシュートを捨てて。
『1、2、3』
予備のパラシュートを開いた。
海面に強く叩き付けられたが、勢いは殺されており。骨折もしてなかった。
多くの死体が、周りに浮いていたが。
頭を上げたら、レールガンで狙われた。
少しの間、睨み合いが続いたが。
この緊張を引き裂いたのは、サメだった。
血の匂いに誘われて。沖からやって来て。死体を貪り。怪我人も襲われ。
ライフルは使えず。ナイフのみで対抗し。
逃げるように上陸すると。狙い撃ちされた。
私達にも援軍が現れて。
C-17が、上空を抜けて。
市街地に向かった。
700台の戦車は、数台を残し。撤退を開始した。
私達は、死体を囮にして。少しずつ上陸を開始した。
サメが、パラシュートに引っかかり。死体を引きずった事で。
戦車は、死体を集中砲火を始め。数人が上陸したのを皮切りに。
死体を囮作戦が、始まった。
40人程が、上陸した時点で。
戦車の撤退が開始された。
私達は、動かなくなった戦車の陰に隠れていたため、最初は理解できてなかったが。
マーク(ジャーマニーハーフ)が、戦車の後部座席を開けた。
「お兄ちゃん危ないよ。ここは実弾の練習場なんだ」
子供の声とは別に、赤いランプが点灯して。
「自爆不可。緊急事態。自爆不可。緊急事態」
電磁パルスで、自爆阻止しか出来てなかった。
私達は、撤退を余儀なくされた。
ジョージが2人残っていたので。アルファとベータにして、メキシコを目指し。
メキシコから、船でカリフォルニアを目指した。
問題は、鉄矢(有脳125式戦車0100478)に好かれた事だった。
メキシコまで付いて来て。
懐かれてしまい。同じ船に乗り。
カリフォルニアに向けて出港した。
自爆装置は、マークが取り除いた。
私達は、途中で嵐に遭い。
船は、遠くに流されて。
鉄矢のGPSは、バミューダトライアングルで、途切れた。
私達は、1万年前のフロリダの海岸に到着した。
枕投げーな。1話使ったよ。
鉄矢は、西部まで進み。
エリア51付近で、姿を消した。