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8話 恋敵一人目 オリビア

 昼間、スカーレット・ジョンソンは庭を歩いていた。


 すると、目の前に意中のマークがいた。

 スカーレットはマークを見ると、いてもたってもいられなかった。


(マーク様とばったり出くわしましたわ。やはりわたくしとマーク様は赤い糸でつながっているのですわ)


 スカーレットは、すぐさまマークのもとに向かおうとした。

 しかし、スカーレットの周りを見ると、やけになれなれしくマークの腕をつかむ女がいた。

 女は小柄で、髪型はセミロングだった。


(誰ですの、あの女は。わたくしのマーク様になれなれしく触りやがって・・・)


 スカーレットはすぐさま、マークのもとに赴いた。

「誰ですの、あなたは。何故、マーク様の腕をつかんでいらっしゃるの?」

 

「す・・・スカーレットさん、実は、このお方は・・・」

 マークがスカーレットを見て、すぐさま答えようとした。が、腕をつかんでいる女がマークの話をさえぎり、しゃべってきた。


「マーク様、この方は、わたくしに質問しているようですよ。なので、わたくしが答えますわ。」

 腕をつかんでいた女がマークに向かって発言した。


「わたくしは、靴がずれたので、マーク様の腕をお借りして靴を履きなおしただけです」

「嘘おっしゃい。靴を履きなおすのに腕をお借りするなんて聞いたことないですわ。・・・肩をお借りするのならわかりますが・・・」


「すみません、わたくしは体が小柄なので、肩だと高いのです」

 女は、体が小柄なのを理由としてきた。


(く~~~、何て図々しい女なんですの。むかつきますわ)


「あなたのお名前をうかがってもよろしくて?」

「いいですよ。わたくしの名前はオリビア・ジョーズと申します。」


「オリビア・ジョーズですね。名前覚えましたわ。」

 スカーレットは、何やら妨害することを考えているようだった。


「なにやら、恐ろしい感じがいたしますわ。まさか・・・スカーレット様は、わたくしにとんでもないことをお考えなのでは・・・」


「それはいくら何でも考えすぎだよ」

 マークが答えた。


「そうですわ。何てことを言いますの」

 スカーレットは顔を引きつっていた。


「でも、顔が引きつっていますわ。きっと図星だったのです。わたくしは勘が鋭いのです。恐ろしいことを考えている人がいたら、すぐ気が付きますの」

 オリビアは怖がりながら発言した。


「そんなわけありませんわ。ふざけたことをいうもんじゃありません」

 スカーレットは怒りながら発言した。


「まあ~怒った顔をしていますわ。助けてくださいませ、マーク様」

 オリビアはマークの腕を抱きしめた。


 マークはスカーレットの顔を見た。すると、次のように発言した。

「確かに、いつものスカーレットさんらしくないよ。少し落ち着いて・・・、それにオリビアさんは怖がっているようだから、何かしたりしないであげてね」


「ま・・・マーク様、わたくしはその方に怒ったり、なにかをしようとは考えていませんわ」

 スカーレットは腕を抱いている女を再び見た。すると、女はほくそ笑みながら、あかんべーをしていた。


(な・・・なんて女ですの)


「マーク様、わたくしがスカーレット様の近くにいると、喧嘩が起こるかもしれません。離れますので、何卒わたくしが靴をしっかり履けるまで、一緒についてきてくださりますか。」


「わ・・・わかったよ。でも、付いていくのは靴が履けるまでだよ」

「分かりましたわ」


「それじゃあ、オリビアさんに付き添うから少し離れるよ。スカーレットさん、また今度ゆっくりお話ししましょう。」

「ええ、・・・分かりましたわ」

 スカーレットが発言を終えると、マークとオリビアはどこかへ行ってしまった。


 遠くに消えていく二人を見ながら、心の中で呟いた。

(なっ・・・なんですの、この屈辱感は)


 スカーレットは二人を眺めながら、怒りに燃えていた。

ここまで読んでいただきありがとうございます!


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