3話 お嬢とマークさん 愛の縄跳び
マークさんがお嬢の部屋に来ることを確約して、僕たちはその場を後にした。
昼休みや午後の授業が終わり、放課後になった。
お嬢と僕は、お嬢の部屋で待機していた。
お嬢の様子は、うれしさと不安が入れ混じった顔をしていた。マークさんが自分の部屋に来てくれることへの喜びと、失敗できないという不安からであろう。
「お嬢、マークさんが部屋に来ることへの確約は取れました。あとは、トレーニングしてきたことを全力で発揮するだけです。」
「わ・・・わかってますわ。せっかくマークさんがこの部屋に来てくれるんですもの、絶対に成功して、マークさんの心をわしづかみにしてみせますわ。」
「お嬢、その意気です。」
その時、ドアをたたく音が聞こえた。
「すみません。ここはスカーレットさんのお部屋で間違いありませんか?」
「は~い、今開けますわ。お待ちになって。」
お嬢は慌ててドアを開けた。
「よく来てくださいましたわ。どうぞこちらへ。」
お嬢へ顔を赤めながら、マークさんを自室に招き入れた。
「お招きいただきありがとうございます。では、あがらせてもらいます。」
マークさんはお嬢の部屋に入った。
「これは、スカーレットさんのお部屋はきれいで上品ですね。」
マークはスカーレットの部屋を見て感想を言った。
「おほめいただき、うれしいかぎりですわ。」
お嬢は部屋を褒められさらに顔を赤くした。
「それで、見せたいものとはなんですか?」
「はっ、、、はい、それはこの縄跳びです。」
「縄跳び?」
「はい、縄跳びをマーク様と一緒に行い、私が縄跳びの最中に話し続けることを行いたいと思いますわ。」
「では、私は見るだけでなく参加するという形になるということですか?」
「はっ、はい。よろしいでしょうか?」
「そうですね。せっかく誘っていただいたので、では縄跳びをしましょうか。」
「は、、、はい。」
お嬢は完全にのぼせていた。
事前に物をどけておいた場所で縄跳びを始めることになった。
「では、よろしいですか。マーク様」
「ええ、こちらはいつでも大丈夫です。」
「で、、、では始めますわ、、、」
そういうと、縄跳びを始めた。
二人は初めての共同作業であったにも関わらず、縄にひっかかることなく飛び続けた。
マークさんの運動神経がいいんだろうと思った。
そして、ある程度跳べたら、お嬢は練習したことをつぶやいた。
「あ、、、、愛してますわ。」
「えっ・・・」
「愛しています、、、愛していますわ、、、」
お嬢は、マーク様に向かって愛してることを発言され続けた。
「愛しています、、、愛していますわ、、、」
お嬢は何回もそのフレーズを語った。お嬢の顔は真っ赤だった。
「スカーレットさん、・・・あなたはわたしのことを・・・」
おお~いい調子だ。このままいけばマークさんはお嬢にメロメロになる・・・
そう思った矢先であった。
「はあ~~~~!!もう限界ですわ~~!!」
お嬢が顔を真っ赤にして限界だったのかぶっ倒れた。
倒れそうになったお嬢をマークさんが抱え込んだ。
「大丈夫ですか・・・スカーレットさん・・・」
しかし、お嬢は起きない。意識を失っているようだ。
「す、すみません、どうやらお嬢はトレーニングのつかれで気を失ったのかもしれません。」
お嬢がマークさんに愛をつぶやきながら倒れたなどとは口をさけてもいえなかった。
「では、これからどうしますか?」
「そうですね、お嬢は僕が看病しておきます。マークさんには申し訳ありませんが今日はおひらきということでもよろしいでしょうか。」
「わかりました。では私はここをあとにします。スカーレットさんのことよろしくお願いします。」
「了解しました。」
僕がお嬢を担ぎあげベットに寝かした。その様子を見届けたマークさんはその場を後にした。
「お嬢、よくがんばりましたね。きっとマークさんにあなたの思い届いたかもしれません。」
僕は、寝ているお嬢に向かってつぶやいた。
時間がだいぶたち、お嬢が目を覚ましたのでことの経緯を説明すると、そ・・・そんなあと一歩のところで気を失うなんて・・・お嬢は悔しがっていた。
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