18話 接待プレイ
僕は、オリビアさんと別れた後、自分の部屋に帰った。
部屋にあるベッドに入り、横になった。
(ようやく横になれた。今日も色々あって疲れたから、早く寝よう)
僕はそのまま眠りについた。
アンドリューは深い眠りについていた。だが、その眠りから呼び起こすものがいた。
その者は、部屋の中に入ると、アンドリューが寝ているベッドに近づいた。すると、何かを言いながら、ベッドを揺さぶり始めたのであった。
(な、なんだ・・・急に揺れ始めたような・・・何が起きているんだ)
僕は目を徐々に開け始めた。すると、ぼやけながらも僕を揺さぶっている人が見えた。その人は、僕の聞き覚えのある女性の声だった。
「アンドリュー、アンドリュー、起きなさい。アンドリュー!!」
僕はその女性の声がお嬢であると確信し、目を完全に開けた。ぼやけていた視界が消え、はっきり見えた。間違いなくお嬢だった。
「ど・・・どうしたのですか・・・お嬢?」
「どうしたも、こうしたもありませんの。マーク様に疎まれたかもしれませんわ!!」
お嬢は、マークさんのことでまた問題を起こしたようである。一体何をしでかしたんだ。でもその前に、一つお嬢にいいたいことがあった。
「お嬢、マークさんのことについては、相談に乗りますよ。しかし、その前に言っておかなくてはいけないことがあります。」
「何ですの?」
「僕の部屋に勝手に入るのはやめてください。いくらお嬢でも、びっくりしますから。」
「でも、ドアの鍵を閉めなかったあなたが悪いのではなくて・・・」
「確かに、ドアの鍵を閉めなかったのは僕の不注意でした。しかし、他人の部屋に勝手に入るのは常識から考えてよくありませんよ。もし、マークさんがしったら絶句されますよ。」
「うぐっ・・・分かりましたわ。もう殿方の部屋には勝手に入らないようにしますわ・・・」
「分かっていただけてうれしいです。それで、マークさんに疎まれたと聞きましたが、お嬢は何をしでかしたのですか?」
「私は何もしていませんわ。ボードゲームでマーク様に接待プレイしただけですわ」
「バレなければ喜ばれることですよね。・・・つかぬことをお聞きしますが、マークさんには接待プレイについて気づかれませんでしたよね?」
「それは・・・」
急にお嬢は黙った。
「・・・もしかして、・・・バレたのですか」
僕が迫って聞くと、お嬢はうなづいた。
「そりゃあ・・・バレたら、相手は嫌な思いをして、疎んでしまうかもしれませんね。」
「そんな、わたくしはただ、マーク様を喜ばそうとしただけで・・・」
お嬢は泣きそうな顔になった。僕は察して質問した。
「・・・なぜ気づかれたのですか?」
「わたくしが何回も接待プレイをしたからです。勝てるチャンスを何回も捨てているわたくしを見て気づかれてしまわれたのです。」
「そして、そんなわたくしを見て、マーク様はこう言いましたわ。スカーレットさん、私は全力の相手と戦い勝つのが好きなんだ。全力じゃない相手と戦ってもうれしくないと・・・今日はこれで終わりにしようと言われましたわ。」
お嬢はか細い声で説明した。
「なるほど。大体のことは分かりました。マークさんはお嬢が何回も接待プレイしてくるので、きづかれてしまった・・・。そして、そのせいで遊ぶのを途中で終わらされた・・・と」
「はい、大体その通りですわ。」
「・・・お嬢。接待プレイをするならもう少しうまくやらないと・・・」
「接待プレイが下手だったせいで気づかれてしまったのはわたくしの落ち度ですわ。だからお願いです。関係を修復する方法をわたくしに教えてください。」
「はあ・・・分かりました。お嬢の頼みです。関係を修復する方法を今から考えます」
「アンドリュー、ありがとうございますですわ。」
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