17話 オリビアさんの印象
お嬢は、壺で愛を叫べ作戦を終えた後、マークさんとボードゲームを行うためマークさんの部屋に向かった。
きっと今頃は、マークさんの部屋でボードゲームを仲睦まじく楽しんでいるはずだ。
お嬢がマークさんとの仲を一段階上げたことを思うと、僕はうれしくなった。
(お嬢、マークさんと恋仲になるのも、あと数段階ほどかもしれませんよ。頑張ってくださいね。)
僕は心の中で呟いていた。
そういう自分はというと、部屋を出て、今は中庭に向かっていた。
中庭につくと、ベンチに腰かけた。
なぜ中庭のベンチに座りたかったのかというと、お嬢のことを思って感慨深くなり、座りながら、今までの作戦やエピソードのことを考えて、呆けていたかったからである。
しかし、座っていると僕の前に一人の人物が現れた。
その人物はオリビアさんだった。
「あの僕になにか用ですか?」
「いえ、特に用はないですわ。ただ、あなたを見かけて一つ聞いておきたかったことがあるのです」
「なんでしょうか?」
「あなたは、スカーレット様のためにいろいろつくしていますよね。なぜそこまで尽くせるのかなと前から疑問に思っていたのです。だから、この際聞いておきたかったのです。何故、スカーレット様にあそこまで尽くせるのですか?」
「つくしているつもりはありませんよ。ただ昔からお嬢とは一緒に行動することが多いのですが、心配な面が多々あり、支える活動が多くなっただけのことですよ。」
「へえ~、今時そのような男がいらっしゃるなんて。あなたのような幼馴染を持てる、スカーレット様がうらやましくなってきました。」
「ははっ・・・ありがとうございます。」
「でもそれじゃあ・・・私とは今後も敵ということになりますね。」
「敵・・・いえ、僕はそのようには思えません。確かにスカーレット様の恋を応援するために、敵のような関係性になるとは思います。ですが、僕たちは同じ学生です。仲良くやっていきたいです。」
「へえ~・・・、あなたやさしすぎますね。でもあなたのような人だったら私嫌いじゃないです。むしろ好きです。」
突然の告白に、僕は顔を赤くした。
「でも、これからいろいろあるとは思いますけど、あなたとは仲良くやっていきたいですわ。これからはよろしくね。」
「ええ、よろしくお願いします。」
「それじゃあ、私は部屋に戻ります。じゃあね~」
手を振りながら、オリビアは去っていった。
僕は、オリビアさんと話して、少し印象が変わっていた。
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