15話 アイドルバスツアー ③
アイドルを乗せたバスは遊園地から遠ざかっていた。置いて行かれた僕たちは、迷宮内を愕然としながらさまよっていた。
「「なんで置いて行くんだ、あんまりだ~~」」
「「これからどうするんだよ~~」」
「「ふざけんじゃないぞ~~」」
男達は口々に批判の声を挙げていた。
「しかし、怒ったり、焦っても何の解決にもなりません。今は協力してこの迷宮を脱出することを考えましょう。」
僕は、この迷宮を脱出するため冷静になるようにうながした。
「たっ、確かにそうだな。今は落ち着いて冷静に行動するべきだ」
「だけど、どうやって脱出すればいいんだ。」
「まずは、迷宮内に残っている皆のありかを確認する方が先決です。」
「そうだな。」
こうして、迷宮内に残っているもののありかを確認して一か所に集めた。また、いつの間にやら僕がこの脱出の作戦を考えることになった。
「それで、今からどうする?」
「そうですね。まず今のエリアがどういうところなのか確認してみましょう。その後、先のエリアでゴールにたどりつけるルートをみんなの情報を集めて導き出しましょう」
「そのためには紙と鉛筆が複数必要です。誰か持っていますか。」
「アンドリュー氏。紙や鉛筆なら複数持っています。」
「「俺も持っているぞ」」
ウィリアムさんがいうと、それに続いて紙と鉛筆を持っている者は、出してきた。
「よし。では、一人づつ動かず、グループを複数作って、動きましょう。あと、リーダーは、紙と鉛筆を持ち、自分たちの通ったルートが、行き止まりなのか正規ルートなのか詳細に書いてください。これを地道に続ければゴールにたどり着きます。」
「名付けて、迷宮地図作戦です。」
「よし、じゃあ早速その作戦始めよう!!」
「「おう」」
こうして、複数のグループに分かれ、行き止まりなのか正規ルートなのか詳細に書き出していき、ゴールまでの道のりを正確に書き出した。
その書き出したルートに従って、皆進み、ゴールにたどり着いた。
「「やった~!!迷宮を抜け出したぞ~」」
「「これも迷宮地図作戦とそれを発案したアンドリューさんのおかげだ」」
僕たちは互いにほめたたえ喜び合った。特に、僕はほめられまくったのでとてもうれしかった。
しかし、まだ問題があった。帰宅するための移動手段である。遊園地を抜け出したみんなは帰る場所が違うため、それぞれのルートのバスの停留所の時間を、皆は確認した。
どうやら、皆、1、2時間ほど待てば帰るためのバスが来るようである。
早いものだと、30分ぐらいでバスが来たものもいた。僕とウィリアムさんは、2時間ほど待って学園行きのバスに乗った。
だが、皆それぞれこのバスツアーを体験して、ふたつ思うことがあった。
1つ目は、バスツアーのスタッフがひどかったこと
2つ目は、一致団結して協力し、ご飯を作ったり、迷宮を脱出したことで参加した人たちの友情は
最大限に深まったことである
こうして色々あったアイドルバスツアーは終わりを迎えた。
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