10話 本性誘導作戦 ②
僕は、マークさんの部屋にたどりついた。
マークさんのドアをたたいた。
「すみません、マークさんはいらっしゃいますか?」
「はい、どちら様でしょうか?」
マークはドアを開いた。
「これは、アンドリューさん。私になにか用ですか?」
「はい、実は、お嬢がマークさんとお話ししたいようなんです。なんでも先ほどのことについて話をしたいようです。しかし、お嬢は先ほどのことを考ると、マークさんの部屋に向かうのは恥ずかしく、僕が仲介でマークさんのもとに赴いた次第です。」
「そうですか。先ほどの話とはオリビアさんとのことですね。わかりました。スカーレットさんと話をします。ところで、スカーレットさんはどちらにおいででしょうか?」
「はい、今からご案内します。」
こうして、僕は、お嬢がいるところにマークさんを案内することになった。
あとは、お嬢がオリビアさんを挑発するだけだ。
一方、スカーレットはオリビアを探していた。
(あの女はどこにいるんですの?)
スカーレットは庭先に出た。すると、ベンチに一人で座るオリビアを発見した。
(いましたわ。あの女ですわ)
スカーレットはオリビアが腰かけているベンチへと向かった。
「あら、オリビアさん。こんなところで出くわすとは奇遇ですわね」
スカーレットはオリビアに話しかけた。
「あらあら、これはスカーレット様ではございませんか。なにか用ですか?」
「いえ、別に用はないですわ。ただ、先ほどあなたはわたくしと離れたいようでしたので、この場から離れることをすすめに来たのですわ。」
「確かに、離れたいとは言いましたが、何故わたしがこの場から離れなくてはいけないのでしょうか?」
「それは、あなたの精神を思ってのことだからですわ。」
「といいますと?」
「実は、この後、わたくしとマーク様は二人で遊ぶ予定になっていますの。そのような光景をあなたは見たくないでしょう。だからこの場から離れるようにいいに来ましたの。」
「それは、わざわざありがとうございます。でも、わたしはこの場からは離れません。」
オリビアは少し怒ったのか、語気が強くなった。
(まんまと作戦にのっていますわ)
「では、このままこちらでながめているのですか?」
「いえ、わたくしは二人の遊びが終わったら、マーク様と一緒に楽しく話すつもりです。」
(なんですって、この女逆にフェイントをくらわしてきましたわ)
「そうですか・・・しかし、残念です。今日は徹夜して遊ぶかもしれませんわ」
その話を聞くとオリビアは激怒して答えた。
「なぜ、あなたがマーク様を独占するの。徹夜何てさせない。徹夜する前に、マーク様と話しますわ」
「そうはいけませんわ。マーク様との遊びは約束なのですから。邪魔はさせませんわよ」
「そのようなことあなたがきめていいはずないわ。そうだ、マーク様との遊びに私も入ろうかしら」
「なんて図々しい女なんですの。これはわたくしとマークさんとの約束ですのよ。ふざけたことを言うもんじゃないですわよ」
「ふざけてはおりません。きっとマーク様だったら、わたくしが遊びに加わるのを快く引き入れてくれますわ!!」
オリビアもスカーレットも怒りながら話し合っていた。
「なんて女ですの。本当に図々しい女ですわ。そんなことさせないように妨害しますわ。」
「本性を出したわね。こっちかって、二人きりで遊ばせなんてさせないわ。こっちも妨害してやるわ」
「なんですって」
「何よ、独り占めしようとしているあなたが悪いんでしょう」
スカーレットとオリビアは激高のあまり取っ組み合いの形になっていた。
その光景は、周りから見ると末恐ろしく見えた。
そのころ、僕とマークさんはお嬢とオリビアさんを中庭で発見した。
僕とマークさんは近づこうとしたが、二人の様子を見て僕たちは近づくのをやめた。
「なんですの。ふざけたことばかりいいやがって~~」
「ふざけているのはあんたでしょうが~~」
僕たちは二人が取っ組み合っている姿を見て、真顔になった。
「アンドリューさん、どうやら今の二人に近づくのはよくないですよね」
「ええ、いま近づいたらどんな目に合うか分かったものじゃありません」
「でしたら、私の部屋でボードゲームをして遊びませんか?」
「それはいいですね。楽しそうです。」
「では、今すぐ私の部屋に向かいましょう」
「ええ、そうしましょう」
こうして僕達は、マークさんの部屋で遊ぶことにした。
僕とマークさんは色々遊びながら話し合い、友情を深めたのであった。
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