骨隠す皮には誰も迷うらん、美人というも皮のわざなり 一休さんの和歌(道歌)より
頓智で有名な一休さんですが
実は彼はすごい破天荒な人物でして「風狂」の人生を送った人です
お正月に髑髏を杖の先に付けて「ご用心。ご用心」と唱えながら
路頭を徘徊して回ったりとか
何かめでたいことを書いてくれと頼まれると
「父死ぬ、子死ぬ。孫死ぬ」 としたためたりと、
奇矯な行動で有名でした。
ちなみにこの言葉の意味ですが
人は順番に死ぬのが幸せだという意味です。
父より先に子が死んだら最悪でしょう?
あのアニメでは少年時代しか、描かれていませんので
屏風のトラ退治、、とか
この橋渡るな、、とか
そういうひょうきんな面だけですよね?
でも彼は結構長命でして
87歳まで生きています。
当時としては長寿です
著作には「狂雲集」があります。
さて一休さんの詳しい伝記はウイキペディアでも見てください。
今回私が取り上げるのは
彼の残した名言というか
いわゆる教訓的な和歌、、、つまり「道歌」です。
このブログでも以前取り上げた道歌に
私が一押し?のものがあります、
それはこれ
「有漏路より無漏路に帰る
一休雨降らば降れ風吹かば吹け」
解説
人生とは無から無へのほんの刹那の「一休み」にすぎない
雨も降れ、風も吹け。
ところで、
一休さんの道歌として伝わっているものはとても多いのですが
それらの中には一休さんに仮託して後世の人が作ったとされるものも
交じっているのが事実です。
でも?
それらにしても一休さんインスパイアー?ですから
一休さんのココロを体現しているのではないでしょうか?
以下
一休 道歌として伝わっているもののご紹介になります
心迷わず
心して
御心読くださいませ
門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし
釈迦といふ いたづらものが世にいでて おほくの人をまよはするかな
秋風一夜百千年
花は桜木、人は武士、柱は桧、魚は鯛、小袖 はもみじ、花はみよしの
女をば 法の御蔵と 云うぞ実に 釈迦も達磨も ひょいひょいと生む
世の中は起きて箱して(糞して)寝て食って後は死ぬを待つばかりなり
南無釈迦じゃ 娑婆じゃ地獄じゃ 苦じゃ楽じゃ どうじゃこうじゃと いうが愚かじゃ
金銀は 慈悲と情けと義理と恥じ身の一代に つかうためなり
花を見よ 色香も共に 散り果てて心無くても 春は来にけり
今日ほめて 明日悪口 言う人の泣くも笑うも 嘘の世の中
仮りの世にまた旅寝して草枕 夢の世にまた夢 をみるかな
引き寄せて結べば草の庵にて解くればもとの 野原なりけり
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