レベリング
目を覚ました俺は、その日から毎日レベルアップに励んだ。
ーーー 7日後 ーーー
名前:アダム
スキル:創造神
レベル:10
初めてゴブリンを倒したあの日から7日間、森の中でひたすらレベルアップに励んだ俺は、ゴブリンとスライムを全部で100体ほど倒し、レベルは10にまで成長していた。
(けっこう成長したなあ。)
戦闘にも慣れ、レベルも上がった俺は完全に浮かれていた。というのも、途中から新しく創った武器であるマシンガンで弱い魔物たち相手に無双状態となり、暴れまわっていたのだ。(自重しよう·····)
ちなみにこの7日間、魔物を狩る以外に、あることをことをやっていた。
それは、拠点の整備だ。
雨風を凌ぐために、ベッドが入るくらいの広さの小屋を作った。これは、チェーンソーに斧に釘にトンカチ、屋根に使うブルーシートなどの必要な道具を創造神の力で創り、コツコツと頑張り完成させた。
電力がないのにチェーンソーが動いたことには正直驚いたが、深く考えるのはやめておいた。
そういえば、ハンドガンを使っていて気がついたことがある。それは、自動でリロードされる機能がついていたことだ。
このことから思うに、スキル『創造神』の力は、何かを創るときにアバウトなイメージであっても、細部までこだわったものが創られるのだろう。ハンドガンを創る時に自動リロードの機能なんてイメージしていなかったのだから。
他にもこのスキルについて分かったことがある。
それは前の世界にもなかった空想上のものは創れないということだ。というのも、試しに魔法のランプや空飛ぶ絨毯、行きたい場所にワープできるドアなどを創ろうとしてみたが出来なかったのだ。
ダメもとでやってみたとはいえ、少しショックだった。
レベルも10に上がり、その辺のゴブリンではレベルも上がりにくくなってきたので、もう少し森の深い所まで進んで見ようと思う。
このマシンガンがあればドラゴンでもない限りだいたいの敵は倒せるだろう。
ただもう夕方だったので、夕食を食べて明日の朝に森へ向かうことにした。
ちなみに今日の俺の夕食は焼肉定食だ。この7日間の夕食は、カレーや寿司やから揚げなどととても充実していた。創造神最高だ。
翌日、爽快な目覚めと共に、俺は意気揚々と森へ向かった。