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クミンルート2
俺が風呂を出るとベッドに座っていた。どうやら俺を待ち構えていたようだ。
「待ってた」
俺はクミンの所まで歩いていく。正直何を言われるかドキドキしていた。クミンはゆっくりと俺を抱き上げ顔を俺の背中にうずめる。
「どうした?」
俺の背中に動物がするみたいに顔をこする付ける。俺はクミンに黙ってさせていた。そしてモフモフされること五分クミンがやっと口を開いた。
「そのね……ありがとう」
「………それだけを言うだけに、こんなに時間を掛けたのか?」
「うるさわね、猫のくせに生意気」
クミンはそう言うと力を入れて抱きしめてくる。
「それに主人を騙すなんて生意気よ」
クミンはそう言うと俺と向き合うようにすると、俺の口を横に引っ張る。
「いあい(痛い)」
「うるさい、うるさい。これはペットの躾よ、躾」
クミンはそう言うとさらに俺の口を上下左右に伸ばしまくる。
「あかった、あかったから(分かった、分かったから)」
「もう、寝る。お休み」
クミンは拗ねたように言うと寝てしまった。正直こいつが何をしたかったか良く分からなかった。俺は面倒だったので、それ以上追求せずに俺も寝てしまった。