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クラスメイト紹介……その3

付喪の後に自己紹介する奴が口を開いた瞬間、窓ガラスが割れそうで割れないぐらいに震えた。



「出席番号10番、葉多はた 英旗ひできつす!!夢町三中出身っす!!好きなアイドルはいませんが!!好きな俳優は名前は忘れましたが!!大日本応援歌!!の主役の人っす!!中学では!!応援部でした!!」

葉多の声はとにかく大きかった。

授業とか苦労しそうだなぁと思ってしまう。


ちなみに、大日本応援歌!!の主役は確か魔王総司と同じだったはずだ。

このドラマは音量を最小にしてみるのが好ましいドラマだった。応援部内のドラマだ。まぁ、そこまで好きになれなかったが。視聴率も良くなかったし。


「うっせぇぞ葉多!!寝れねぇんだよ!!次からトーン落とせ!!」

「す、すいません!!」

「だかぁらまだデけぇ!!マスクしろ!!このマスク!!それで授業な!!後付喪!!ヘッドホンするな!!乙愛文庫読むな!!BL見てぇなら心愛みるくさんの見ろ!、つーかコミケ行ってんなら知ってんだろ!!後私が販売活動してる「にゃるぱんつ」には来るなよ!駄作だから!!」

「あれ?先生?小テはどうしたんですか?」

「もう作り終えたから寝てたんだよ。この前イベントあったから寝不足でな………今度のイベント近くになったらホームルームは委員長に任せるからな!!じゃ。」

……………。

先生もお仲間か。


まぁ、にゃるぱんつというサークルは確かに他のサークルに比べると実力は低いが、熱意はそれ以上だと思われる。

イベントで次に何冊やります!!とやっていたらその倍の新刊を出してくる………。

そのメンバーの一人がまさか教師だとは…………。



「皆さんのどなたかが!!インハイなどに出るときは!!心から応援しますので!!三年間!!よろしくお願いするっす!!」

葉多が自己紹介をし終わった直後に隣のクラスの先生が「静かにしてください!!」と言いにきたのはまた別の話だ。

隣のクラスの先生は新任さんらしい。

ゴムでまとめた髪を垂らしていて、縁なし眼鏡をかけていた。ちなみに向こうではもう自己紹介は終わってるらしい。




さて、次の奴なのだが、なぜかこちらを凝視している男だ。どこぞの坊ちゃん風だなぁ………よく見たら右目に泣きぼくろがあるというどうでもいい情報が手に入った。心底どうでもいいことだ。

「お、俺は……。しゅ、出席番号11番!!未咲みさき 利産りうむです!!しゅしゅ、出身は的一中でっ、部活はサッカー部でした!!」


だからなんでこちらを向きながら喋るんだよ。つば飛んできそうだ。後、なぜ顔を赤らめる?今俺は女の格好だから易々と愚痴る訳にも行かないが。演技の練習なのだから。それなりにやらないと………。


「い、家は伊、一応父さんがみさきホテルの社長、母さんが料理研究家でテレビに一週間に一度は出ています!!」

いや、だからなんで俺に向かって話す?

しかも、自分は親の七光りだといわんばかりだ。

「そ、それで!!初めてあった今日、一目惚れしました!!俺と付き合ってください!!」

「お断わりします。」

なんか俺に告白してきたので速攻でフった。しかし、笑顔は忘れない。ある意味での威圧感を持つ。泣くのも笑うのも女の武器だ。まぁ、男なんですけど。いや、ありえないだろ?男とバレていないにしても、会ってから一時間もしていない、名前を知ってからほんの数秒で、親の七光りを使って誘惑する男に誰がなびくのだろうか?

まぁ、俺は元々男なんだし。それに、顔と性格をみると、どうも付き合いたいとは思えない。とゆーか公開告白やる勇気はあるんだなぁと感心してしまった。


ぽてっ、と右隣からメモが飛んできた。

『彼にはあまり関わらない方がいい。ストーカー常習犯になる告り魔だ。まぁ、彼氏いるところ見せればあっさりなくなるがな。私も使用人にフリをさせたことがある。』

…………早々に誰かにフリを頼まないと行けないようだ。

「また………フられた?なんで?俺、間違ったことしてた?」

この状態で告白したのが第一の間違いだっつーの。というかこちらもさらし者にされて正直疲れた。


まぁ、それでも自己紹介はしないといけないのだ。

「出席番号12番、望月 陽奈です。出身は他県からで親の都合で親戚の家に預けられてます。家の都合でたびたび早退したり欠席したりする事が多くなると思います。好きな食べ物はクレープで、特にチョコバナナです。趣味は読書、スイーツ巡りです。好きな芸能人としては一応フェンリルとフェアで、嫌いな物は、親の七光りを乱用する人、それを使って告白する人、出会い頭で告白する人です。」


前の席の未咲が落ち込んでいるが気にしない。

実際にこちらは親の七光りをあまり使いたくはないし。あの自分勝手な人の七光り使ったらとんでもない代償がくるのだし。実際母さんに頼んだらあのモデルまでやらないといけなくなったし。


芸能会社の社長の姪という立場の牧村さんも、自分の力のみでマネージャーになってたし。(本人から聞いた話で、牧村さん曰く、コネという言葉を目指し始めたときに知らなかったため、純粋に夢を叶えるという形になっていたらしい。というか、その時は叔父がやっているところでないところだろうと思っていたところが採用先だったという話だという。)


「よろしくお願いしますね。」 

はぁ…………こんなのを三年間は続けないといけないのか………。




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