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ふたりで紡ぐ物語  作者: にしのかなで
第一章
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ガールズトーク

「で、海辺の街はどうだった?」


子ども達から離れて女性陣の席に着いたカリンにイェンナが問いかけた。


「はい、お魚がとっても新鮮で美味しくて宿の夫妻が良くしてくださって楽しかったです。」


「海ねぇ、私も見たこと無いわぁ。」


「凄いんですよフェンリルさん。毎日色が変わるんです、深い碧や空を写したような色やそこに白波が立って・・・あ!お土産です。」


カリンは部屋の隅から荷物をたくさん持ってきた。貝殻は子ども達に、珊瑚の飾りは女性陣にそれぞれ。男性陣にはどうしていいかわからずまたこの次に買って来ると言う。


「きゃあ素敵!いいの本当に?」


「はい、その顔が見たくて買ってきました。」


にこにこしてカリンが答えているとフェンリルの娘セシリアが寄ってくる。


「セシー、皆を呼んできてくれる?お土産があるの。」


「なんか、知らない匂いがする・・・」


「ふふ、潮の香りよ。ほら、これはセシーに首飾りも入ってるのよ。あとこれ、みんなで耳を当ててみて海の音が聞こえるんですって。」


大きな巻貝と自分の分のお土産を渡されて、ちいさな手でガサゴソと包みを開くと、目を見開いてぱあっと明るい顔になる。


「うわぁ〜、素敵なにこれ?え、貝殻の首飾り?カリンちゃんありがとう!お父さんに見せてくるっ!」


「なに?なに?お土産?わたしのもある?」


次々に子ども達が集まりワイワイと土産を広げそれぞれが身に付けたり眺めたりして楽しんでいる。喜んでくれてよかったと、カリンもホッとする。そうしているうちに、女性陣からカリンに雰囲気が変わったが何かあったかと問い詰められ始めた。


「ん?そうですか、そんなに変わったかな・・・まぁ、強いて言えば最近は妻の地位について考えています。」


「は?なにそれ、どういうこと⁉︎」


そこで今回帰省した事情を掻い摘んで話す。


「うっわ、さすがエリカ・ペインね。」


「アナスタシア様ご存知ですか?」


「そりゃ、魔法学校の後輩だもの。短い間だったけど、子どもながらあまりいい印象はないわね。成績優秀・美人、足りないのは地位と金って考えを既に10歳以前に身に付けてたような子よ。そう、爵位は取ったのね。」


「その娘はまだルディに未練があると思う?」


「わからないわねぇ。でも、あの二人付き合ってないのに付き合ってた様に話が一人歩きして結局ルディがこっぴどく公衆の面前で振られたのよ。あの自作自演は凄かったって聞いたけど。」


「そんな事が・・・嫌だわ、カリンあなた行くのよしなさいよ。心配だわ。」


「いえ、何年も経っているのに今頃何故絡んでくるのかわかり兼ねますが、なんかイラっとするので対抗してきます。」


アナスタシアとイェンナが笑い出した。


「だ〜めだわ、雰囲気に騙されたけどちっとも変わってないわねあなた。」


「ここは一つ協力した方がいいのかも。」


ただフェンリルだけが心配して反対していた。


「とんでもない!そんな女がいる所に可愛いカリンをやれませんっ。」


「大丈夫でしょ、ルディがついてるし。それにフェンリルだって自分がカリンの立場ならどう思う?」


「う〜ん、それは、確かに面白くないし無視できないかも・・・。」


そこでまた笑いが起こる。結局、カリンは当日は公爵家なコネをフルに使い着飾る事になった。オブリー伯の強力な防御魔法付きで。

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