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第四話 「記憶と転校」

ユウタ達はこの先どうなる!?

「何でお前が居るんだ」

「ん?」

ソフィは少し微笑みを見せるがユウタは逆に怒りの表情を見せた。

「そこは"石崎"の席だ!なのに何でお前が居るんだ!」

それを聞いたクラスの人達はユウタを見る。

「高村君、なに言っているの?」

「え?」

クラスの女子が言うとユウタは驚く。

「そうだよ!石崎さんは今まで一緒だったでしょ」

「おい高村、お前熱でもあるんじゃないのか?」

「そうだよ!今日は早退したら?」

クラスの皆が言うとユウタは言葉が出なくなったがソフィだけを見る。

「お〜い入るぞ。ん?何だ?何かあったのか?」

話を変えたのが廊下から入ってきた担任だったが

「いいえ、何でもありません。」

ソフィは担任にいった

「そうか。それとミキ、何か事務所から電話が着てるぞ。それから高村に石崎は学園長が呼んでいるぞ。ミキも電話が終わったら向かうように、今すぐに行ってこい!」

(先生まで石崎を疑わなかった……)

三人はすぐに教室を出てミキは職員室に向かいユウタとソフィ学園長室に向かう途中だった。

「何でお前が居るんだ」

「まだその話?皆言ったでしょ。私は石崎さやか…それだけよ」

「だから何でお前が石崎なんだって言っているんだ!」

ユウタは彼女の前に立つ

「私が"石崎さやか"という存在に入ったと云うことよ。」

「存在に入る?」

「そう、つまりこの世界では私は"石崎さやか"ということになった。」

「そんな事をやっても俺はお前を"石崎"と認めない!お前はソヒィだっ!」

「それを言えるのはいつまでだろうね。取りあえず学園長の所に急ぎましょ」

ソヒィはユウタの隣を通り過ぎる。

「俺は絶対に認めない…」



ユウタ達は学園長室の目の前に立ち、扉を二・三回叩いた

『どうぞ』

中から返事が聞こえると二人は入る

「「失礼します」」

「二人とも着たね」

部屋で座っていたまだ若い女性が言う

「学園長、俺たちを呼んで何のようですか?」

「急にゴメンね。それよりは私が移動が有るのは知っているよね?」

「それは知っているけど……それと俺らには何の関係が?」

「私の移動に君たちもついて行くことになったの!」

「えっ!?」

「それでは私たちも"転校"をしろと言うのですか?」

「その通り!流石は石崎だね。」

「俺たちはどこに!?」

「私が向かう"クロスフィールズ学園"に転校してもらいます。」

クロスフィールズ学園は東京湾の南にある小さな島にあって、全寮制で小中高大一貫校であり。学業も高く、ADBも優勝候補であり、他国のお嬢さまや息子が通ったりするエリート校である

「転校ていつですか?」

「"明日"よ」

「荷物とかはまだ整っていないし!」

「大丈夫よ!大抵の荷物はもう送っているから、他に欲しいのがあったら、島でデパートとか有るから、そこで買っときなさい。」

「もしかしてミキも…」

「そうだよ!ミキさんも暫く島にある事務所に移ってもらうから電話しているの」

「分かりました。では私はここで失礼します。」

ソヒィは学園長に一礼すると部屋を出る。

「学園長も移動しても学園長何ですか?」

「せ〜〜いか〜〜い!」

学園長は微笑む

「分かりました。これからも宜しくお願いしますよ!」

ユウタも部屋を出る




学校が終わりユウタ達は帰宅途中だった

「まさか転校だなんて!」

「ほんと学園長はムチャクチャだよ」

「仕方ありません。学園長の権限なら」

「お前は転校しても"石崎"なのか」

「当たり前です。私は"石崎さやか"だから」

その瞬間空一面が変化した

「結界!?」ソヒィが築く

「今度は仕留めさせて貰う。」

この前の仮面二人組、ナイトⅠとナイトⅡにまた違う少女一人いた。

「ナイトⅤは奴に隙があったら術を出せるように」

「わかった。」

「この前のようにはさせない!」

ユウタは腕に巻いていた鎖が光り出しアームを纏う。ソヒィも纏い武器を構える。

「ミキはここから離れて」

「私もやる!」

ミキもアームを纏った。

「ミキっ!?」

「私だってやるときはやるんだから!」

[ソニックナイフ]

ミキは両手にナイフを四本を敵三人に投げると、ナイフは思わぬ速さで飛んでいく

「散!」

ナイトⅠの合図で三人は離れる。

「逃がさない!」

ソヒィは魔法陣を発動する。

[シャイントアロー]

ソヒィの周りから無数の光の矢が現れて放つ。

「こんなの」

ナイトⅠはダイヤのカードを二枚自分の前に投げると光の盾が現す

[ダイヤフィールド]

光の矢は盾に砕け散った。

「貰った!」

[バルバトスキャノン]

ユウタは剣先に光を集め撃ち放った。

盾は粉砕しナイトⅠに攻めるが攻撃は突然消滅した。

「嘘っ!?………っ!」

ユウタとミキは胴体に光の輪に縛られる。

「しまった!」

二人は段々とナイトⅤに近づかれるとナイトⅤは指先を二人の額に当て呟く。

「あなた達は何の関係のない人物……今までの記憶は全て嘘。また穏やかな生活に戻れ……」

ナイトⅤの言葉に二人は瞳を閉じていく。

「まさかアイツが二人の記憶を!」


(あれ?………俺はいったい……)

(私は何でここに?)

(俺は小さい頃からずっと普通に)

(私は何でこの世界に居るんだろ?それより何でユウタと会ったんだろ?)

(確か………こことは違う。)

(別の世界で……)

二人の脳内にいろんな光景が見えてきた。

初めて出会った日。

戦いに敗れ、分かれてしまった日。

友達と協力して戦い抜いた事。

沢山の悲しみと出会ったこと。

再会し会ったこと。

最後まで戦い抜いた"最高の仲間達"

(何で忘れていたのかな?ユウタ)

(本当だな、こんな簡単な事をなんで思い出せなかったかな〜サキやソラにかずし達の事も)

(行こう!"皆の所"に!)

(あぁ!)




「"解放"……[桜花](おうか)!」

縛られたミキの姿は光に包まれる。

ユウタと縛られた輪は砕かれる

ミキの周りに無数の桜の花びらが舞ってくる。

輝く薄い桜色のフレームに一本の刀を握る

「ユウタ!どうするの?」

「"アレ"をやってみる!」

「アレって……まさか!?」ミキは驚く

「行くぜ!"合体だ」

[ユニゾン!]

ユウタはミキに腕を伸ばす

[オペレーション・ミキ!]

ミキもユウタに腕を伸ばし握りしめる。

ミキは光の一部になりユウタの中に入り全身光に包まれた。

そこから現れた姿はユウタのアームが桜色のフレームに付き、武器の刃が細長くなった剣を持つユウタの姿が現れる

「姿が変化した?」

「姿だけじゃない!………"NEXT"!」

「NEXT?」

「解放を超えた力だ!」

ユウタの刀の刃が無数の桜の花びらに塵変わっていく

「散れ……」

[千本桜吹雪!]

無数に散った桜の花びらは三人を囲み切り裂いていく

「又してもか」

三人は姿を消す

ユウタはミキと離れ元に戻る。

「やったね!ユウタ!」

ミキは微笑んだ。

「あぁ!ミキのお陰だ」

ユウタも微笑んだ。

「あれが……"救世主"の力」

遠くから二人の姿を見るソヒィが呟く。

記憶を取り戻したユウタとミキ

しかし転校した学園で待っていた人物は!?


次回第五話 「クロスフィールズ学園」



ユウタ「お前は……まさか!?」

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