第二話 「呪われた鎖」
ユウタを救うソラ達だが、ユウタに待ち受けていた運命が!
「友達?」
ユウタは目の前にいる少年の一言にくいついた
「友達ね〜〜俺らの任務に貴様らは関係無い。今は、高村ユウタにミキ・アルフレド、貴様らの抹殺だ。」
「私も!?」
ミキは驚く表情を見せる。
「そんな事はさせない。コイツラは、俺たちが守る」
ソラが言うと上空から5人の姿が空から降ってくる。
「ちっ!増援か……」
「バン、頼むぞ!」
ソラは上空から降ってくるバン達に言った
「任せて下さい!トルナ、マリさん行きますよ!」
「任せて」
「ユウタ君にミキちゃん!久し振り〜」
三人は三角形の体勢になる
[ブロックブレイク]
三人は攻撃で結界の上から叩き込む。
「姫様方、頼みます!」
バンが言うと三人の間から素早く降ってくるソヒィとサキに言った。
ソヒィは三人が攻撃した所を定めて、剣を振り下ろした。すると結界はバラバラに崩れた。
青年は舌打ちする
「ココまでだ!武器を捨て、仮面を外すんだ!」
「ナイト4(フォー)良いな…」
女性が言うとユウタは突然背中から剣で貫かれた感覚が生まれた。
「アイツは!?」
降りてきたマリがユウタを差した仮面の少年を見た。ソイツはマリと交えた相手だった
「………任務完了」
少年は剣を抜くとユウタは軽々と倒れる。
「ユウタ!!」
ミキはユウタの下に走る
「ユウタっ!てめぇぇーー!」
ソラは刺した少年を睨んだ。
(あれ……?段々意識が遠くなっている)
「ユウタ!起きてよ!」
ミキは何度も倒れているユウタの身体を揺らして呼び続けていた
(ミキか………そして、あの黒い奴に他の奴らも……確かどっかで…)
ユウタの目の前に落ちていた携帯が勝手にメールを開いていた。
ユウタは意識ある薄目で見ていた内容は
『人として全てを捨て、力を持ち抗いますか』
その内容にYESかNOのコマンドが出てきた。
「何?コレ…」
ミキもそのメールを見た。
(力……前もこんな事が会ったような……でも、石崎の仇をとれるなら!)
ユウタは意識を振り絞り、無意識にコマンドを押した。選んだのは………YESのコマンドだった
すると、ユウタの身体は黒い光に包まれ宙に浮いた。
その光景に皆は動きを止める。
「何…あの光」
マリが言う
そして、浮いた所の地中から黒い光の鎖が飛び出し、ユウタを包んだ光を縛り始める。
「"黒い鎖"に"黒い光"………」
「え?」
サキが隣を振り向くと、ソヒィは恐怖を見たような顔をしていた
「まさか………アレをもう使ってしまうの?でもまだ早すぎではないですか………ユウジさん…」
ソヒィたちは只浮いている光を見ていた。
「うっ………ここは?」
ユウタが目を覚まして見たのは、暗く何もない空間の中だった。
(お前は何を求める。)
「?………誰だ!?」
ユウタは振り返るが誰の姿も無く声だけが聞こえていた。
(何を求める……)
「そんなの決まっている。石崎の仇にあいつ等を……"殺す"」
そう言うとユウタの右腕全体に黒い鎖が縛り始める。
そして、ユウタを包んだ光は砕け一人の影が見えてくる。その姿は黒く染まったアームに刃が一メートル位の両手剣を片手に握りしめ、黒く染まる青い瞳をするユウタの姿だった。
「ユウタなのか?」
ソラはユウタの姿に疑う。
しかしユウタはソラの事を聞かず。仮面を付けていた三人を睨みつけていた
「何でだよ…確かに心臓を貫いたはずだ!」
「落ち着なさい、さっきの光は分からんけど動ける以上しとめるしかないでしょう。」
女は身を低く構える。
「殺す……」
ユウタはそう残すとそこにはユウタの姿が無かった。
「消えた?………上か!?」
青年は頭上を見るとそこには、剣で切りかかるユウタの姿があった。
三人は各自離れる。ユウタはそのまま地面を斬りつける。
「何なんだ!あの力は?」
「殺す……石崎の仇……絶対に……殺す!」
ユウタは青年に襲いかかる。
「ソヒィ姫、ユウタ君はいったい?」
マリは言うと
「あれは自分を呪い、相手を完全に抗い殺す。」
「自分を呪う?」
ミキが食いつく
「あの鎖が何よりの証拠、あれの名は[バルバトス]……」
ソヒィは言うとユウタを睨みつける
ユウタはただ青年を攻め斬りつける。
「動きが速い!このままでは」
「絶対に殺す!」
「ナイト1、取りあえずここは撤収よ!」
「仕方ない!」
青年は一枚のトランプを投げ、強い光を放つ。
そして三人の姿が消えてしまった
ユウタはそれを見ると今までの制服姿に戻った。
「取りあえず、この場の調整をしましょう。」
ソヒィが言うと左腕を高く挙げる
すると被害にあった建物が治り、光となって消えてしまった人たちも姿を現す。その中に石崎の姿があった。
「石崎!」
ユウタは彼女を呼ぶが石崎はそのまま去ってしまう
「何でだよ………!」
ユウタは辺りを見るとその中にはまた光となって消える人の姿があったが、周りは何も気にしてい無かった
「何でまた消えてしまうんだよ!」
「"存在"の力が消えていくからよ」
ソヒィが言う
「"存在"の力?しかも何で俺は生きているんだ?」
ソヒィはユウタに近づき再び言う。
「あなたはもう"人間"じゃ無い」
その言葉に衝撃を受ける表情を見せたユウタだった
「人間じゃ無い……?」
「そうあなたは"人間"を捨て、全てに抗い殺す"化け物"よ」
「!………俺が…"化け物"……」
ソヒィから衝撃な一言を受けたユウタ
そして石崎の命は!?
次回第三話 「消える存在」
ユウタ「待ってくれ、石崎!」