目次・登場人物
数年前、青い薔薇は奇跡の象徴だった。
不可能を覆し、夢を現実に変えた天才・城崎玲史は、その手で“青”を咲かせた。
だが、その花が完成した日、彼は温室の中で静かに息を引き取った。
以来、蒼々島は沈黙している。
潮風に晒された研究所も、薔薇の群れも、まるで時間が止まったかのように。
人々はあの日を忘れたが、島だけは覚えていた――蒼井玲史の“青”と、“罪”を。
そして今、十年の歳月を経て、また人々があの島に集う。
嵐の前触れのように、ひとつの招待が届いたからだ。
それが新たな悲劇の始まりとも知らずに。
青い薔薇は、再び咲こうとしている。
けれどそれは、希望の花ではない。
誰かの怨嗟を纏った、死の薔薇なのだ。
登場人物
プロローグ
第一章 蒼き島への招待状
第二章 ひとひらの殺人
第三章 闇に咲く薔薇
第四章 孤島に響く悲鳴
第五章 死を呼ぶ花
第六章 血に染まる月
第七章 亡霊の告白
登場人物
黒田 朔之介
この物語の主人公、髪はショートの黒髪ちょっと飄々とした雰囲気の少年
二階堂 顕之
34歳の警視、顔に二個の傷があり目が不気味で怖い。時々皮肉を言うが面倒見がいい
小柳 真理子
元研究員助手28歳、白いシャツと灰色のスカート。落ち着いた雰囲気。
羽深 ひかり(はぶかひかり)
玲史の恋人26歳、長い髪上品な服装。明るく社交的。
鮫島 文哉
22歳、痩せ型で神経質そうな顔立ち。怯えがちでオドオドしている
対川 駿太
元研究者玲史の同僚、27歳、スーツを常に整えるタイプ。真面目で几帳面。
黄地 寛
31歳、ガッツリした体型、腕に傷跡。粗野で短期。
藤倉 崇志
元新聞記者33歳、無造作な髪に眼鏡。皮肉屋で頭の回転が早い。
串山 涼
副研究員29歳、 銀緑眼鏡白衣を着ていることが多い。冷静沈着。
森岡 勇
24歳、カジュアルな服装。表面上ではムードーメーカー。
時雨 静乃
19歳、ショートヘア活発そうな印象。純粋で好奇心旺盛。
城崎 玲史故人
享年27歳、半年前の火事で死亡(事故死とされた)
物静かだが頭が切れる、島では浮いていた存在。青い薔薇を育てるのが好きだった。
島の有力者と対立していた、複数人から恨まれていた。




